夫の彼女

著者 :
  • 双葉社
3.62
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本棚登録 : 646
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237245

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めてすぐ、うっすらと結論が見えてきて、やっぱり予定調和だなと、感じつつも、読み心地はさほど悪くなかった。登場人物の設定と、会話の口調がいかにもという印象で、逆にリアリティが見えなかったが、作品としてはありなのかな。

  • 垣谷さんの作品はドラマ化された「リセット」といいこの作品といいタイムスリップしたり人が入れ替わったり・・・とちょっとSFチックで奇想天外な設定が多いのかな?その他の作品を知らないからよく分からないけど^^;シチュエイションも展開も捻りがなくてありきたりなお話に感じる。なんだか先が読めてしまうというか全体的に物足りない感がたっぷり。辛口レビューで申し訳ないでもこのドタバタ感はきっとコメディドラマ向きなんだろうなとは思う。

  • ちょっと厳しめで☆2つ。面白くないわけじゃないんだけど、設定もよくあるし展開も読めたしで、かなり飛ばし読みしました。主人公2人も、何だか古臭い感じがしてしまって。この作家さん嫌いじゃないんだけど。。

  • 悪くはないですが良くもない。
    人に薦めるほど面白かったかと言うとそうでもない話。

    話や設定自体は面白かったのですが
    妻と愛人(と勝手に妻が思い込んでいただけの夫のただの部下)の話を
    もうちょっとしっかり書いて欲しかった。

    菱子(妻)が夫の愛人だと思っていた若い二十歳の女の子と中味が入れ換わり
    会社での夫の事。愛人だと思っていた彼女の境遇を垣間見て、どう思い行動したのか
    ・・・と言った所が書かれていない。

    愛人だと思われたいた星見もそう。
    彼女の幼いころの境遇も薄っぺらい。「大変なんだ」と言うのは良いとして
    だからこんなロクな大人に育たなかったし、周りとも上手くやっていけない。

    菱子が入れ換わっている間、どう母親と接したから
    母親の心が入れ換わり、父親の祖母と逢えるようになるまで母親の心の氷を
    溶かしたのか、その過程が書かれていない。
    星見も同じだ。

    その過程が書かれていたら、相当面白い内容の濃い話だったと思う。

    結局は妻の勘違いである。というオチは
    夫が夏見の部屋に行った所で見えていた。そこには夫だけではなく他の同僚も
    一緒に来ていたのだから

    星見が舅の所に修業に入るにしても、前過程で解らなくはないけれど
    なんだかな・・・
    最後のパーティ部分なんかもっと「なんじゃこりゃ」です。

    話的には全体的に「自分の云いたいことだけを書いた」っていうだけで
    物語としては「物語じゃない」と言う感じの本でした。

  • ヒロイン2人のキャラ設定があまりにもリアリティなさすぎ。こんな言葉づかいする主婦って昭和初期以降絶滅したと思う。ヤンキーもいつの時代の漫画からとったのか?てな造型。

    装丁が綺麗。

著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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