- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237337
感想・レビュー・書評
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★2.5
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システム運用に関わるPM・SEに捧ぐ。
トラブルがトラブルを呼ぶ展開、システム屋の社会的責任感、そして一個人としての幸せ、などなどが本作には詰まっている。
システム運用に関わる全てのSEさんにオススメ。
PMさんになりたての人にもオススメ。 -
システム障害を引き起こす銀行の裏側で、そこに携わるエンジニアたちの奮闘する姿を描いた話。__今回はクライシス・ノベルというより、人間が成長していく過程をよく描いているドラマのようであったと思う。著者がSEだった経験を思う存分詰め込んであり、日頃正常に動いていること、それを保つことがどれほど大変なものであるのか再確認できる。最初からスーパーマンのように完璧にこなす人間はいない。さまざまな事象から経験を積み、人間は厚みを持ち大きくなっていくのがわかる作品。
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表紙と訳の分からない題名で読み始めた。プログラマーやSEの仕事は、大変そうとしか思ってなかったが、想像を超える厳しさ。銀行相手じゃ、尚更胃が痛む気持ちがよくわかる。
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ResetじゃなくてRebootですね。
権力争いとか、ひたすら頑張るとか・・・おかしな偏ったドラマばかりで、なんだか変な昨今ですが。
このような技術者が個々の思いを持ちながら動いているシステムをストーリーにしてほしいと感じた1冊です。
私の経験とオーバーラップする部分あり、楽しく読めました。若者が色んな経験をしながら、色んな人と接しながら成長していける話はいいですね。 -
ヒヤヒヤする仕事だなぁ。銀行の取引システムとなると待ってくれないだろうしね〜。
そんな中でも新人を育てたりしていけるって、ある程度自分に余裕がないとできないだろうな。そんな余裕もないとリーダーにはなれないか、確かに。
苦手だと思う相手も、見方を変えれば多少は歩み寄れるのかもしれないな。 -
この作品はかなり、特化した作品だと思う。一般の人には、なかなか理解されない仕事だと思うが、私自身が、この仕事の経験があるので、登場人物や技術的な内容や言葉を含めて、大変面白かったと思う。実際はもっと泥臭いのだが、でもその泥臭い仕事を作品にしてくれたのは、素晴らしいと思う。
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冒頭の夜中の電話で起こされトラブルの報告を受けタクシーで会社に向かうというくだり、まさに自分の十数年前と重なる。マシン室内の電話のかけ方なんてやったことのある人しかわからない。(携帯を当ててない耳をふさぐより、携帯の送話口をふさいだ方がよく聞こえるのだが)
そんな感じなので読み始めてすぐに感情移入してしまい一気に読了。
自分が経験したことと同じことが小説になっている。自分のありふれた日常が特別なものに昇華した気がした。
一般に2000年問題は広く知られているが2038年問題なんてあまり知らないだろう。そんなところに焦点が当たっているのも好評価。(実際の現場では2038年問題よりも497日問題の方がよく出現する)
こうやって感想を書いていても思い出すことがどんどん出てきて書き切れないのでこの辺でやめておきます。
今のインターネット時代を縁の下で支えているのは、こうした運用部隊の人の活躍があるからということを広く理解してもらいたいなと思います。
最後に、たかが停電で止まってしまうとな銀行のシステムとしてはお粗末。まあそこは一般の人に対してもわかりやすい表現ということで大目に見ます。