境遇

著者 : 湊かなえ

• 双葉社 (2011年10月5日発売)

感想・レビュー・書評

[Ayakaさんの感想 · 2017年3月15日]

結末に真実を知る…この流れも悪くないなと。

図書館で借りてきた湊かなえの小説。
湊かなえの小説は初めて読んだけど、人間関係が複雑。結末で全てを知る……あぁ、こういう風に書く人なのかと感心した。読んでて「え？！」っていう風になる。
単行本だったんだけど、青い栞が2本もあって。そういう本なのかなと思ったらちゃんと理由があって。本（物体）とストーリー（本の内容）って別々な感じあるけど、一体している所も良い。電子書籍版があるのかわからないけど、電子書籍では分からないと思う。

[ぱなーばさんの感想 · 2016年10月30日]

絵本作家となった女性と、昔施設で一緒に育った女性の物語。

[kiyop92さんの感想 · 2016年10月8日]

想像ついてしまうどんでん返し、作者らしい流れ、裏切られ無いけど飽きて来た。

[独り言を呟く会初代会長さんの感想 · 2016年9月28日]

意外な結末でした

[cometerougeさんの感想 · 2016年9月25日]

児童養護施設にいたことがある高倉陽子と同じく養護施設出身の晴美を軸に進む。陽子は県議会議員正紀の妻で絵本作家、晴美は新聞記者。二人は自分の両親を知らない。陽子の書いた本が賞を受け、その本が10万部を売れる頃、不振な女が陽子の周囲をうろつき、息子裕太が誘拐される。犯人は意外な人物で騙された。

[ましろ。さんの感想 · 2016年8月13日]

珍しく予測出来ると思えば、どんでん返しでした。いや、私だけかも？

境遇とか関係無くまず思ってしまったのが、女性の繋がりは難しい、ということです。
陽子と晴美の関係は一言では言い表せないけれど、それでも2人の絆が最悪な事にならなくてよかったです。

正紀が意外にも素晴らしい旦那様でした(笑)

[末期ー。さんの感想 · 2016年6月14日]

久々に「やられた！」と思った。
陽子さん良い人すぎてどちらかといえば晴美さんに共感。
でもしれっと凄いな。度胸あるのか頭いいというか。
なんだろう、折原一作品とか思い出す。

[めいさんの感想 · 2016年4月13日]

湊かなえさんという事もあり、何処かで大きな衝撃、どんでん返しがあることを期待していたので、割と容易に想像がつく展開に少し肩透かしを喰らった気分。ラストのそれからも、あっさりまとめ過ぎていて余韻がなく、物足りなかった。

どうして栞が2本なんだろうと思っていたが、読み終えてからそれが青色である事に気付いた。凝っているなぁ。

[まえたさんの感想 · 2016年4月5日]

先に断っておきたい。
これは、決して悲劇ではないー。
ー陽子

[naritabonoさんの感想 · 2016年3月11日]

なんとなく犯人の予想を付けながら読んだので、なあんだ…という気持ちが大きく残った。

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。