- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237399
作品紹介・あらすじ
デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。ある日、脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐され…。
感想・レビュー・書評
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どっちもどっち。
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湊さんの作品にしてはハッピーエンドな作品。
でも、誘拐犯の目星はつきやすいし、ドンデン返しもなんだか微妙…。サクサク読めすぎて、拍子抜けしてしまった。 -
そうなのかなーと思っていたらその通りの結末だったので逆に驚いたww。 そうですか。。 陽子があまりにイイ人過ぎてうそくさい。。
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読んでいる、
と言うよりは
眺めている、感覚に時々(はっ、)となった。
(なんて読みやすい文体なんだろう…!)
読後は見終えたTVの電源を落としたときの様に、余韻があっという間に消え去ってゆく感じに、少々うろたえてしまった程だ。
構成、展開、オチ、全て抜かりなく整えられてはいた。
親を知らず、別々の施設で育ち成長したふたりが
お互いの『境遇』を知り、無二の親友としての絆を深めてゆく。
だが、
その『境遇』と言う二人の間にあった(同じ価値観)だったはずの鏡が割れた時、
信頼の絆とは、ほどける事なく、結ばれたままでいられるのか?
誰もが心に(嫌な解答)を秘めていそうなテーマだな、と感じた。 -
湊さんらしい淡々とした雰囲気は伝わってきました。
誰が犯人かと言うのは、だんだん見えてきたものの
ラストの思いがけない設定で、境遇というテーマを
より印象付けたのでは?と思いました。
レビューを拝見していると、ドラマ化されるとか?
映像でも楽しめるなんて、嬉しい! -
びっくりはしたけど、ドロドロした感じはなく意外に爽やか?な感じ。
亜紀が嫌い! -
親友のフリして毒だらけかー??と思いきや毒なし。
後半数ページで綺麗に終わっちゃった感じ。
なんか物足りない。
性格悪いのかな私。。 -
最初に出した絵本が売れた人気作家高倉陽子は施設に預けられ育ての親に養われ、現在は市議会議員正紀の妻でもある。
同じ境遇の晴美とは今でも付き合いがある友人。そんなある日息子の裕太が誘拐され、「『樅の木町殺人事件』に
絡んだ真実の公表」の脅迫状が届く。それは下田が高松宅に強盗に入り夫を殺害した事件だった。その妻はノイローゼに
なり自殺。下田の妻は病気を患っていたが手術が成功、妊娠していた子供を出産した。ちょうど陽子の周りを中年女が
うろついており、これが犯人では?と考えられもした。
実は晴美が犯人で、殺された高松家の娘と勘違いし、加害者側の陽子を恨み裕太を誘拐した。そして陽子に加害者の
娘である事をTVで公表させた。が、実際には晴美が加害者の娘である事を、中年女(下田弥生)が告白した。
陽子は晴美を許す。最後は10年後に晴美が懺悔のような告白をするシーンで幕を閉じる。 -
2018.7.16 読了
スララ~と 一気に読めた!
陽子と晴美
お互い 施設に赤ちゃんの頃に預けられた「境遇」を持つ。
その境遇を巡って、
晴美と陽子の視点が クルクル変わって 物語が進みますが、
ちょっと このパターンもワンパターンになってきたか?
二転三転しましたが、
気をてらいすぎて 狙った感が見え見えかな。