Junk

著者 :
  • 双葉社
3.76
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本棚登録 : 103
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237474

感想・レビュー・書評

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  • 短編2編。
    今までのポップな作風から一風変わって、本作はハードボイルドな仕上がりで新鮮でした。
    少しコンプレックスのある主人公の両作品がリンクしていると気づいたとき、なぜか少しうれしく思ってしまいました。

  • 2編収録されてた。
    手フェチな私としては掏摸師の世界を描いた「指」も良かったけど、「食」の主人公が大好きになっちゃった。あの人で映像化してくれないかなあ。
    ちょっとやばい仕事を引き受けた主人公が、思わぬ方向にどんどん巻き込まれていくんだけど、俺には関係無いってブツブツ言いながらも自らつい関わってしまう……レベルの違う彼女が彼を離さないのも納得いく可愛さというか、何か持ってるのがちゃんと描かれてるんだよね〜。好きだわ(笑)。

  • 「指」と「飯」の2編が収録されている。
    どちらも主人公は不器用でちょっとカッコ悪い男たち
    「指」はスリの話だが、へぇースリってこんなに奥が深いんだー、とか変な所に感心してしまった・・・
    「飯」は普通に邦画のようなイイ物語。個人的には「飯」がお気に入り。

    どちらの話にも共通することが登場人物が魅力的で、情に溢れているということ。

  • 「指」・・・盗癖を恐れる男がその才能を見込まれてスリグループのプロジェクトに参加するのだが・・・
    「飯」・・・オレはツイている!無職半年、金に困った俺に定食屋でアルバイトをすれば一月30万という話がやって来た。ただし、その定食屋の向かいの刑務所からある男が出所したらすぐに知らせろと・・・

  • 三羽さんの小説は「ニート・・・」以来久しぶりだったのだが、最高に面白かった。中編二本なんだが、それぞれ息もつかせぬ展開で、読み始めると本がおけない。手堅い公務員の仕事があるのに、天性のスリの才能と盗癖に苦しんでいる男の話(「指」)は、他のエピソードも加えて、連作短編にできそうな感じ。「え、もうこれで終わりなの」と思ってしまった。飯屋でバイトする男の「飯」も、もう少し膨らませて長編にすることもできそう。期待している。なおこの二つの物語の登場人物は一人(鍵師のおばあちゃん)だけリンクしている。

  • JUNK(ジャンク)毒にもなれない裏通りの子悪党・・・・のタイトルに引かれ手に取りました。2話のお話が納められており一話は掏摸たちの話 『 指 』 都会の片隅で生きていくプロ掏摸と盗癖を持つアマチュア掏摸の物語はどうしようもない人間の持つ性の一つの形が人間臭さタップリに語られていました。2話目の 『 飯 』 はとっても良いお話でした。登場人物はやはり犯罪歴を持つものや現在も法的ぎりぎりのどうしようもない人たちですが彼らに関わる中で主人公タクがニートな人間から成長していく姿は微笑ましいものを感じました。2話とも人間臭く町の裏通りの匂いプンプンで楽しく読ませていただきました。

    読後感=引用:『それでも、俺たちはそこそこツイテいる・・』

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  • 「指」と「飯」の中篇の2作品。

    三羽省吾の中ではベストと思われる。

    個人的には「飯」がサクサク読めるのでオススメである。

    確かにトントン拍子で上手く行き過ぎで都合が良すぎるが、強引に話を進めるならばコレぐらいで丁度いいのであろう。

    中篇なので、JUNK2も期待したい。

  • 主人公は世の中を中途半端に生きる二人の男、物語は「指」と「飯」の2篇あるが、どちらも日々ダラダラと過ごしている男が、ちょっとした騒動に巻き込まれてしまう。自分には関係ないと言い聞かせながらも自分と関わる人間たちの影響で少しずつ成長していく物語。巻き込まれる出来事は大規模ではないが、強がっているが臆病で人生の負け組みと言われる主人公が感情的に他人のために必死になる成長が読者を熱くさせます。ストーリーもわかりやすく、なにより登場人物が全員が憎めない人物ばかり。少しカッコつけていて、どこか温かい、情にあふれる物語です。

  • スリを題材にした「指」と刑務所近くの定食屋が舞台の「飯」の中編2編。
    「指」はどうしても中村文則氏のソレと比べてしまって、ちょっと物足りない感じ。
    「飯」は良かった。ベーコンエッグのっけ飯とか肉味噌サラダ丼とか…夜中に読むモンではなかったな。腹減った。

  • [2011.12.09]

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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