- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237504
作品紹介・あらすじ
「氷のザキ」と異名をとる警視庁三課の神崎は、相棒の水沢とともに大規模な美術品窃盗事件を捜査していた。その盗品を追う過程で、古美術品のコレクションを大量に市場に出している老富豪・井上康三へと辿りつく。井上の屋敷を訪ねた神崎らを迎えた榊田恵、学姉弟は、井上が妾に生ませた子どもだといい、数ヶ月前から屋敷に住みこみ、井上の介護をしているという。事件の臭いを感じた神崎は内偵を始めた-。
感想・レビュー・書評
-
相変わらずの馳ワールド
詐欺師の姉弟に騙され、執拗に追い詰める冷徹な刑事。読み始めた時には、これまでと比べ世界観が縮こまってしまったように感じたが全くの杞憂であった。登場人物たちの歪んだ愛、憎しみ、裏切り、落ちてゆく様といった馳ワールドは変わらない。でもちょっと消化不良。それでも相変わらず一気に読ませる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最高!
-
最近こういう怖い暗いブラック系多いなあ
人間の性なんてそう簡単に変わんないんよね、悪い意味で、 -
2016_11_28-0120
-
これが馳作品を初めて読んだものだったら、傑作だと震えたかもしれない。
しかし、今やこの展開は食傷気味だもんなあ。
それでもラストは初期作品の切れ味が戻ったかのようで、なかなかよかった。
いつも馳の描くキャラは自らで破滅に突き進む。
ぶち壊してしまい、時にストーリーも破綻する。
主人公に対する、なにやってるんだよ!の思いは作者にも同様に向けられる。
本作は、やっぱいつものだよな、と思う反面、圧倒されたのもたしか。
ほんと、ノワール職人とでも呼びましょうか。
もはやどこまでも暴走してくれ。 -
久々のらしい一冊。
ラストの殺伐さ加減がやや控えめなのは、作風の変化なのか時代のニーズに合わせてのことなのか。
何れにせよ、なかなかに楽しめた。 -
注文した本がAmazonから来ちゃったよ…。また馳星周にやられちゃう一週間なんだろうか…(u_u )
-
久々に読んだ馳ノワールはやはり面白かった。最初から最後まで救いようがない。