ナンバー

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 347
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237740

感想・レビュー・書評

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  • 「リバース」が面白かったので、捜査2課のナンバーシリーズを遡って読んでみようかと。「リバース」ほどの熱量は感じなかったが、捜査2課の新人である主人公を通してプロの2課マンに変貌していく様を丁寧に描く。どの編も確りとしたプロットがあって読み応えはあった。

  • 性別だけでなく、人種や宗教によって犯罪者のクセや習慣は違う。しかし、唯一共通なのは、真実を言っていないとき、絶対にへそを取調官には向けない

  • 詐欺・横領などの知能犯、そして本作では政治絡みの汚職も追求する、警視庁捜査第二課の物語。
    主人公は第二課新人の30代男性刑事。一般的な「新米社員」よりも年齢は上だが、経験の浅さから頼りなく、主観的になりがちな所が読んでいてハラハラ感を与えます笑。
    捜査第二課のターゲットある知能犯。そのターゲットは銀行員・老舗デパート・外資系企業・政治家…と扱う事件の背景は多種多様!社会派警察小説の色が強く読み応えがあります!
    第二課新人の主人公を軸にした短編構成になっており、読み続けるごとに登場人物への思い入れも増え、背景描画も色鮮やかになります。時には人情的なじんわりシーンも。警察小説の硬さ・知能犯相手の理論的判断・人情ドラマ的な要素…とこれ一冊であらゆる楽しさを享受出来ます!
    知能犯相手とは言え、知識は無くともストレスなくすっきり読破出来るのも好印象でした!

  • 捜査二課知能犯三係の西澤が色々な事件にもまれて、成長していく過程が描かれている。
    通常の警察小説だと。主人公がエース級の警察官で、真相を追い求めるというのが定石なんだけど、このシリーズは自意識はあるけど実力が未熟な警察官が主人公というのが、他作品と一線を画している。

  • 詐欺や汚職を扱う警視庁捜査二課が舞台の短編四作。

    ・保秘
    ・十二桜
    ・あたり
    ・へそ(書き下ろし)

    所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に配属された西澤辰巳。

    所轄では強行犯を追っていた西澤が、捜査二課で与えられた仕事はデータ処理などで腐っていた。

    秘密保持のため同じ課でも捜査情報をもらさない殺伐とした雰囲気に馴染めず、ここぞという時にミスをしてしまいがちに。

    しかしベテラン刑事の助けを借りながら、徐々に二課の刑事としての勘や空気を身につけながら成長していく。


    「なんかこの人物臭い」というのが分かってしまい、惜しいところ。

    前三作は西澤が最後にきて詰めが甘いという構成が同じなのが残念で、もうちょっと違うテイストが欲しかったし、長編でも面白いかもと思った。

  • 警察の方は大変ですよね…
    知り合いの方に裏切られても
    それでも正義を貫こうとする警察。すごいなあ!と思いました。

  • あの『震える牛』の相葉英雄の連作警察小説。所轄から警視庁本部捜査二課に転属された西澤が捜査を通して成長してゆく。横領、詐欺事件もなかなか奥が深い。普通の顔して悪い事をやってる奴等がいるのかと思うとゾッとする。大岩と西澤の師弟関係が何とも良い。

  • 所轄から異動した新米西澤の失敗や裏切りそして上司から罵倒。ベテラン刑事の地道な捜査も良かったけど、こういうへこたれても食いしばって捜査に当たる新米刑事もいいと思える内容だった。

  • 警視庁捜査二課。横領、詐欺、収賄、贈賄など知能犯を扱う部署を描いた連作短編集。
    所轄から捜査二課に配属された新米刑事が成長していく過程が描かれている。

    面白かった!!
    秘密保持が徹底された捜査二課の様子、協力者との関係、ラストは毎回驚かされた。
    (図書館)

  • 2017_05_22-045

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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