パブリック・ブラザース

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 100
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237870

作品紹介・あらすじ

20歳の夏休み。なんとなくだが、新しい自分になれるかもしれないと海外ひとり旅を計画した僕。だが、ひょんなことから地元で中学時代のともだちと過ごす羽目になる。僕をいじめたから赦してほしいと僕の記憶にないことを言い出したかと思えば、訳ありだった女の子と再会する。酔っ払いを家まで送っていけば男に殴られ、突然「ひとを殺しちゃったみたいだ」と電話が鳴る。次々と起きる事件に、一体僕はどうすればいいんだ…。人生に一度しかない夏を描いた恋と友情の青春小説頂点到達作。

感想・レビュー・書評

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  • 夏休みを利用して、生まれて初めての一月近くの海外旅行を計画していた僕。
    タイ・ミャンマーを訪れる予定だったが、いざ空港のカウンターに行くと、搭乗券が発行できないという。
    なんということだ。旅行企画会社に騙されてしまったのだ。
    さて、こんな詐欺にあった僕は、大学のサークル仲間に盛大な壮行会をしてもらったこともあり、夏休み中、地元に引きこもることにした。
    小中学生時代の友達と昔の思い出に浸りながら。
    そんな僕が街中のカフェでふと見かけた女の子に恋心を抱いたことから、物語は始まる。

    とまあ、こんな内容だが、著者は1999年「八月のマルクス」で江戸川乱歩賞を受賞。
    その作品もミステリーとはいいつつも、すこしコメディタッチの作品だったらしい。
    この小説もコミカルな青春小説だが、とりたててミステリーの要素もない。
    軽く読める楽しい小説といったところか。
    青春小説としては、可もなし、不可もなし。特に感銘を受けたという部分もなし。
    主人公が、イマドキの大学生にしては幼な過ぎないか? という疑問がした程度だ。

    「江戸川乱歩賞と日本のミステリー」
    http://booklog.jp/users/koshouji/archives/1/4838712049
    を読んで感じたことだが、乱歩賞でデビューした作家が、その後ミステリー路線から離れた方向の作品を書いているのが目立つ。
    この本の作者である新野剛志も、その後はあまりミステリーを書いてないようだ。
    みなさん、トリックを考えるのが難しくなっているのですかねえ……。

  • ストーリーありきで登場人物が行動しているような感じです
    親友とケンカする、彼女に誤解されるという展開にする為に
    一言説明すればいい場面に黙ってやり過ごす主人公

    痴漢冤罪や子供を死なせてしまったという事に対する罪の意識の低さも気になる
    妻が間男と密会してる間に子供が事故死したとなれば
    夫婦関係は破綻していたとしてもそりゃあ夫怒るでしょ
    友人(間男)の代わりに俺を殴れと出てくる主人公たち
    青春ゴッゴを見せられているようで鼻白む

  • ちょっと変わった青春小説。一般的には普通かもしれないけれど、私は結構好きな部類。インパクトは強くないけど、うまくまとめてたと思う。

  • 3月28日読了。

  • 旅先でも間違いなく揉め事に巻き込まれることだろう。

  • いくつかのイベントは起きるんだけど、どこにヤマがあるんだか分からず、スルっと読了。とくに感想なし。

  • 大学生なドタバタ夏休み。出てくる人が何気にいい人だらけだ!?
    2014.6.3

  • 成長もの?
    学生の海外旅行計画が詐欺で出立できなくなり夏休みを地元で過ごす羽目に陥ったがために友人や家族と向き合い自分と向き合う…的な?

    友人て、いいなと思います

  • いまどきの草食系男子はこんな感じなのかな?
    内容に山場がないようには思えましたが、たんたんと読めて、それなりに楽しめました。

  • 夏休みに海外ひとり旅を計画した智だったが、トラベル会社が倒産して出発できなかった。
    お金を工面して再度の出発をする、その間の友情や恋や、それにまつわるドタバタ。
    いまどきの大学生ってこんなもの?

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著者プロフィール

しんの・たけし。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。直木賞候補となった『あぽやん』は、その続編『恋する空港 あぽやん2』とともに、テレビドラマ化され話題に。同シリーズは『あぽわずらい あぽやん3』で完結。著書は他に、『中野トリップスター』『カクメイ』など。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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