- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575237986
作品紹介・あらすじ
菜々は武家の娘から女中に身を落としても、いつも元気よく朗らかで、心に一点の曇りもない。前を向いてゆく。切腹した父の無念を晴らすという悲願を、その十六歳の小さき胸に抱えながら。個性豊かな登場人物たちが、じんわりとした温かみを醸成する、極上の葉室エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
-
ふんわかふんわりした時代物、あの葉室麟の作品にしては綿菓子みたいな優しい作りです。名うての策士で使い手に 父の敵討ちと立ち向かう健気な娘の物語。トントン運んでめでたしめでたしのエンディングはまさに物足りないけど、まあたまには良かろう(笑)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりの面白さで一気に読み進めてしまいました。人を思うことの美しさと、それによって得る強さを感じ、菜々(主人公)が懸命に生きる姿を見て心が震えました。登場人物も皆個性的で楽しく、心地よいおかしみが溢れています。帯の売り文句にもある通り、『日本晴れの読み心地!』です。時代小説に縁のない方にも、ぜひおすすめしたい作品です。
-
「時代小説に縁のない方にも」
あまり読まないの方なのですが気になります(タイトルと、帯の文句良いですね!)。。。
これは長編みたいですが、葉...「時代小説に縁のない方にも」
あまり読まないの方なのですが気になります(タイトルと、帯の文句良いですね!)。。。
これは長編みたいですが、葉室麟って文庫化された短編集ありますか?2013/01/18 -
nyancomaruさん、コメントありがとうございます。コメントに対する返信の仕方が分からないのでここに書きます。返信ってできるのでしょう...nyancomaruさん、コメントありがとうございます。コメントに対する返信の仕方が分からないのでここに書きます。返信ってできるのでしょうか?
「乾山晩愁」という作品が、角川文庫から出版されています。私はまだ読んだことがないのでどんな内容かは分かりませんが……。短編5篇が収録されているそうです。
葉室麟さんはとても面白いのでおすすめです。ぜひ読んでみてくださいね。
2013/01/18 -
2013/01/18
-
-
水戸黄門的な最後は勧善懲悪と分かっているので、ストーリー展開はそんなものかな、という感じ。菜々が仇討ちを果たすのも、佐知が死ぬのもはじめで分かった。楽しく読める時代劇。
-
2021.09.15
偶然手に取って読み始めたら「見たことがある場面だ」と思ったら、昨年2月にこれまた偶然に見たNHKの「蛍草 奈々の剣」だった。「清原果耶」さん主演で演技が良かった!こんな偶然があるもんだとササっと読んだ。清々しい! -
ディテールはともかく、予想した結末にキチンと収まってくれる点が、落ち着いてストーリーを楽しめる理由。
主人公の菜々が、真っ直ぐで一生懸命で、係る人たちから助けられるところ、それが最後に結実するところも嬉しい。
トゲトゲする毎日の終わりに少しずつ読んで、厳しい一週間を乗り越えさせてもらった、感謝します。
-
主人公 菜々の風早家にたいする直向きな想いが、とても健気で、応援したくなる。登場人物皆が個性が強くて、菜々を助けてくれるのが微笑ましかった。とても面白いかった!
-
再読
露草のごとき儚さと、朝露に濡れて凛と佇むその姿。人知れず枯れてしまうその姿を、好きだと言ってくれる人がいるだけで咲くことができるこの想い。
やっぱり良い本です。 -
なんだろう、たまらなく泣けてきた。
みんないい人なんだもの。
物語にはありがちな「いい人揃い」だけど、すんなり入ってきて違和感が無い。特に剣の師匠!
ありがちな大団円だけど、要所要所で思わず涙が出てしまう。
難しくなくても、平易でも、心揺さぶる言い物語だと思う。
著者プロフィール
葉室麟の作品





