憧れの女の子

  • 双葉社
3.57
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本棚登録 : 512
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238099

作品紹介・あらすじ

「次は女の子を産むわ」そう宣言して産み分けに躍起になる妻。「本当にどうしても女の子を産まないと駄目なのか」妻の意志に、違和感が濃くなってゆく夫。お互いに心揺れる日々を過ごすなか、新たな命を授かる。果たして、その性別は?そして、夫婦がたどった道は-(表題作)。男女の日常に生じたさざ波から見える、人間の愛おしさ、つよさ-。深々とした余韻が胸に響きやまぬ傑作五編。

感想・レビュー・書評

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  • 初読の作家さんが最近続いてるが、まだまだ知らないだけで巧い作家がわんさかいるんだな〜、と途方に暮れる。
    全く時間が足りないじゃないか。

    読みやすい文章で女版荻原浩といった感じ。
    そこに女性目線から描かれる男女間の性差が作品全体を覆っているのが、この作品の核となっている。

    5篇の短編が綴られる。
    どうしても女の子が欲しい妻を描く表題作は見事。笑あり涙あり、結末も最高。
    それと、カフェを経営するゲイの主人公を描いた「リボン」が良かった。チクチクと胸に刺さる感じがいい。

    もしかしたら男性は苦手な人が多いかも。
    露骨な表現はないにせよ、居心地が悪く感じるかもしれない。
    その居心地の悪さの原因が分かってくれる男性ならまだまだ改善の余地あり(笑)

    帯を書いているのが宮下奈都さん。
    うん、これは当たりだ。
    通じるものあり!

    • まっきーさん
      こんにちはー。

      いつも花丸ありがとうございます(o^∀^)
      次から次へと気になる作家さんと作品があって
      本当に時間が足りませんね…...
      こんにちはー。

      いつも花丸ありがとうございます(o^∀^)
      次から次へと気になる作家さんと作品があって
      本当に時間が足りませんね…(TωT)

      私も去年初めて「憂鬱なハズビーン」を読んで
      (ちょっとチクチク系↑です)
      この作家さんは追いかけないと!と思いましたが
      図書館にあまりないという…悲しいです。


      >カフェを経営するゲイの主人公を描いた「リボン」

      面白そうですね♪探してどこかから借りてきたいと思います。

      >読みやすい文章で女版荻原浩といった感じ。

      荻原浩さん、気になりつつも何から読めばいいのか迷って、
      まだ一冊も手に取ったことがないので
      今年は荻原浩さんも読んでみたいなぁ~と思いました。

      こうして読みたい本が増えていくんですよね♪
      素敵なレビューありがとうございました。


      2014/01/19
    • vilureefさん
      まっき~♪さん、コメントありがとうございます。

      私の利用図書館にも朝比奈さんの本てほとんどないです・・・。
      今後に期待でしょうか。
      ...
      まっき~♪さん、コメントありがとうございます。

      私の利用図書館にも朝比奈さんの本てほとんどないです・・・。
      今後に期待でしょうか。

      荻原さんはいろんな作品を書きますからね。
      最初に手に取る作品が肝心かも!
      ちなみに私は「明日の記憶」からでした。
      他の作品とはだいぶ毛色が違うことに後々気付く事になりました(^_^;)
      2014/01/20
    • まっきーさん
      やっぱり一番は「明日の記憶」ですよね。
      映画も見ているので、原作も♪と思うのですが
      手に取ると「厚い…」と感じて本棚に返してしまうんです...
      やっぱり一番は「明日の記憶」ですよね。
      映画も見ているので、原作も♪と思うのですが
      手に取ると「厚い…」と感じて本棚に返してしまうんです。

      今年中に読んでみたいと思っています。
      ありがとうございました(o^∀^)
      2014/01/20
  • 夫婦、姉弟、親子など、様々な人間関係の中でつづられるちょっと悩ましいお話いろいろ。

    表題作が面白かったです。
    産み分けに対する賛否両論はあるのでしょうが、そこに向かう妻の熱意と、それに応える夫が愛おしく思えました。
    最後の展開には、思わず笑いが出てしまうほど。
    にぎやかで幸せな家庭が目に浮かびます。

    他、主夫と働く妻、弟を愛しすぎる姉と母、同性愛のカフェオーナーとニューハーフ、乳がんの妻を看取った老齢の男性の話が続きます。
    どれも、じんわりと浸みる話ばかりでした。

  • 5編から成る短編集。なんか一つ一つ濃かったなあ。でも、どの作品にも、わかるかもって感じるところがあった気がする。なんだか読み終わったあと不思議な気分。全体的に終わりが爽やかに描かれていて安堵。

  • 「次は女の子を産むわ」そう宣言して産み分けに躍起になる妻と、妻の決断に淡い違和感を抱く夫。そして新たに宿した子供の性別は…? 男女の日常に生じたさざ波から見える、人間の愛おしさや強さを描いた五つの短編。

    「ある男女をとりまく風景」は一組の夫婦が終わりを迎えるまでの物語。結婚して仕事を辞め家に入ったマスミと、営業に接待に毎日忙しく働くジュン。結婚当初は大学進学や留学を目指していたマスミだが、主婦らしいのんびりとした生活に呑まれそんな意欲をとうに失っていた。そんなマスミに対して苛立ちが募ったジュンは、ついに家を出る。そして二人が話し合いの為再開した席で、物語が全てひっくり返る事実が明らかになる。本当に「やられた!」との一言に尽きる。私の固定観念を再認識させられた。

    どの物語も男女の関係が危うくなる瞬間を描きながらも、最後は温かな気持ちに包まれる。夫婦であっても別々の人間であり、互いに完全にわかりあえることはない。そこに悲しみが生まれるきっかけが潜んでいる。それでも気持ちが通じる瞬間や幸せを共有できる瞬間に希望を抱いて、寄りそって生きていくのだろう。

  • 「産み分け」「出生前診断」「主夫」「子離れできない母(姉)」「同性愛」「乳房再建」など、旬のテーマ満載の中編集。
    朝比奈さんの小説は、ぐいっと迫ってくるところがたくさんあって好きです。
    自分が母であり、妻であり、娘でもあるからでしょうか。
    この本では、「男性とは」「女性とは」という既成概念の揺らぎのようなものを感じました。

    それにしても、どうしても女の子がほしい、とか、次は跡取り息子がいい、とか、ちょっと贅沢な悩みだよね~、と私は鼻白んでしまいます。子どもを授かることができるだけで、ありがたいことなんじゃないの?

  • 産み分けにこだわるかぁ。できれば男女とも育ててみたいってか。

  • 朝比奈あすかさん初読み!
    やたら去り際がカッコいい。フゥーと口笛ふいちゃいたくなるようにして作品の幕が降りるような。

  • 文学

  • 5つの短編小説からなっています。
    登場人物や事件が、結構自分の身近にあるもので、でも当事者ではない自分には本当の気持ちはわからないわけで、そんな彼らの心の動きが描かれてて、とても面白かったです。

    最後の『わたくしたちの境目は』は著者とかけ離れた年齢の男性の気持ちが描かれていましたが、朝比奈あすかさんにはわかるのでしょうか?
    これは読んでいて切なかったです。
    どのように結婚したかということはあまり問題ではなく、結婚してから長い間積み重ねてきたものがとても大事なんだと思いました。

  • 180111
    5つの短編小説
    どれも読みやすくておもしろかった。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』など多数。

「2019年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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