ランチのアッコちゃん

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 1010
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238198

感想・レビュー・書評

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  • アッコさんとの1週間ランチ交換をきっかけに、どんどん自分の世界を広げて積極的になっていく三智子の姿にわくわくしました^^

    料理の香りが漂ってくるような描写に、読んでいてとってもお腹が空きました!
    ポトフが美味しそう・・・じゅるり

    なんだか元気がもらえる1冊でした♪

  • ランチのアッコちゃんと3時のアッコちゃん、
    アッコさんがメインの2編ずつを1冊に纏めてほしかったかな。

    アッコさんがメインではない話もそこそこ面白かったけど。

    社会人としての視点や凝り固まった考え方がゆるゆるとほどけていくような本です。

  • 図書館予約本。ようやく回ってきました。
    そしてあっという間に読了。
    読みやすく、ややご都合主義な感じもするけれど、温かく前向きになれる短編集。伏線のような表題作、同じ登場人物で展開する二作目が主軸となり、三、四作目はちらりと繋がりを感じさせる。
    どれも前を向ける展開だけど、三作目を読んで渋谷オールもいいかもーと思ってしまった。
    四作目のアイデアの中にさりげなく取り入れられている働く環境への提言には考えさせられた。

  • 彼氏に振られしょぼくれていた美智子は、突然 営業部部長のアッコ女史に声をかけられる。
    「一週間、私のランチコースとあなたのお弁当を交換しない?」
    何事も断れない性格の美智子は、その提案を受け入れることに。
    月曜日、指定されたのはとあるカレー屋。そこで美智子はカレーのおいしさを再認識し、
    アッコ女史の知られざる一面を知ることになる…。

    短編集で、4話入っています。
    前半2話はアッコちゃんつながりが濃くありますが
    後半2話はほぼつながりがないです。

    前半2話はとっても私好みでした。
    心がほっこり暖かくなります。
    YESマンの私は、美智子と重なる部分も多くて、
    余計感じ入るところがありました。笑
    アッコさんみたいな、芯のある打たれ強い大人になりたい。
    私の目指すアルデンテな女性がここにいましたね。

    「みんなの話の流れに合わせるんじゃなく、自分から話題をふればいいのよ。こちらから提供できるネタが多ければ多いほど、人間関係って楽になるわよ。」

    「たまには不機嫌そうな顔もして、周りにも気を使わせてやったほうがいいのよ」

  • 肩肘張らず、楽しく読める4つの短編集。
    1話目・2話目が特に面白かった。もっといっぱいアッコさん出てきてほしかったな。
    誰かと一緒に食べる美味しい食事は、心のビタミン剤。
    明日からまたがんばろうと元気が湧いてくるお話たちでした。

  • 表紙が良い。軽くて読み易い点は良い。
    が、それにしても軽すぎて中身が無い。
    三智子はNOと言えない女と言いながら、相当図々しくてしたたか。
    個人的な感想だが、他の章の主人公達も好きになれないタイプ。

  • さらっと読めました。
    美味しいだけが、ランチは満たされない。
    食べることは、生きること。
    心のこもったポトフが、人を元気にする。
    一緒に和やかに食べる人がいてこそ、美味しさが倍増する。

  • 大変に失礼な感想だけど、編集者に「これこれこんな話を書いてみたらどうか」と言われて書いた話、という印象。設定はおもしろくいろいろ盛り込んでいるものの、準主人公のアッコさんの描写が乏しくどうにも魅力が弱いし、シチュエーションに負けている感じ。だから逆に巧い人が書けばものすごくおもしろくなったかもしれないという気もして、でもそれもまた著者に大変に失礼な話であり、すみません。

  • 食のお話はいいなあ
    アッコちゃん、ちょっと理想的過ぎるかな
    表紙のお弁当がいいなあ
    キャラ弁とか、いきすぎてるもん
    サクッと読んだけれど、読み終わった後残りにくいのが残念
    ≪ 谷底も 食べてさえいれば 大丈夫 ≫

  • おいしいポトフを食べたくなった。企業はビジネスの内容や社会の変化で終わりを迎えることがままある。でも、そこで働く人たちの人生はその後も続く。組織の業績が悪いときもヨイショーっと次の道を進む(その組織に無理やり残るだけじゃなく)、私生活で落ち込むことがあってもどこかでパッと空を見上げる。そんなキッカケになる人や食べものとの繋がりを大切にしたいと思った。

  • アッコさんが頼れるかっこよくて素敵な上司で好き!

    第2話の『夜食のアッコちゃん』が一番好きだった。「東京ポトフ」みたいなワゴンがあったら絶対行っちゃうな〜。心も体もあったまるアッコさんのポトフ美味しそう。

  • 三智子の素直さとアッコさんこと黒川敦子部長の逞しさに読んで元気をもらえる一冊。個人的には第3話はイマイチだったので、三智子とアッコさんのお話の方がよかったな。
    なんにせよ、柚木さんの食の描写はとにかく秀逸。柚木さんのおすすめごはん本とか出たら、絶対買っちゃうなぁ。

  • 結局のところ、アッコちゃんという人が先輩として好みかどうか、ってところなんでしょう。そして、残念ながら、私の好きな感じの先輩ではなかったということなんです…。

  • アッコさんかっこいい〜

    読んでいてとてもスカッとして、元気のもらえる小説でした。
    まさにビタミン小説。

    今悩んでいることって自分が思っているほどではなくて、考え方を変えてみると視界がしらけるのかもしれない。

  • サクサク読みやすかった!
    すごく前向きになれる一冊。
    かっこいいアッコさんの色んな一面をもっと知りたくなった!

  • わたしが初めて読んだ柚木麻子さんの作品。
    あれは高1の時だったから、もう2~3年前の事だけど今でも覚えています。

    私にもアッコ女史のような上司がいたら毎日毎日笑顔で過ごせるだろうなと思った、と同時に、私が誰かのアッコ女史のような存在になりたいと強く思った。
    アッコ女史の凄いところは、初めは手助けするものの途中からは自分無しでも相手を輝ける存在にしてしまうところ。その絶妙な距離感と手助けに読み終わった後に気付く。素晴らしいです…

    行きつけの美味しい隠れ家のようなお店を知っているのも大人だなぁと憧れを持ちました。

  • 読むと元気になるというポップを見て読んだ‼️他の作品でも元気をもらえるのできっとそうなんだろうと思って手に取ってみた。お風呂で一気読み。仕事頑張るぞー!ってなった!



  • 【メモ】
    結局、何者にもなれなかった。恋人も仕事も、確かなものは何一つつかめなかった。あれほど反抗していた両親のもとを離れることも出来なかった。見下してきた同級生たちに今の自分を見せたくなくて、同窓会にさえ出席できない。当時の遊び仲間の中にはギャルファッションのまま大人になった女が何人もいる。あの頃の価値観のまま、アパレルや自営業で活躍している人間を何人も知っている。

    野百合が今までの人生で身につけたことで確かなものがあるとすれば、この町への誰にも負けない愛と知識だった。今手にしている世界が狭いのなら、この渋谷から少しずつ領域を広げていけばいいだけの話だ。

  • 色々な考え方や色々な人がいて行動することは大切だと思った。視野が広がれば行動も広がると分かった。出てくるご飯がどれも美味しそうだった。

  • とても元気のでるお話だった。一緒にいるとエネルギーをもらえる人が近くにいるのは嬉しい。
    私もランチをもっと楽しみたい。

  • 読み終わって、前向きになれました!
    食べることは生きること、心と身体元気にの素となり、食を通して人の心とも繋がれる♪教えて貰った気がします!

  • ごはんを食べることの楽しみを味会わせてくれる一冊!!

    タイトルに「アッコちゃん」とあるけど、
    どちらかと言うと、「アッコさん」という
    表現の方が多いし、
    黒川敦子さんは、私の中でも「アッコさん」って感じ!!
    こんな上司が私の側にもいて欲しいー!!

    ランチのアッコちゃん
    夜食のアッコちゃん
    夜の大捜査先生
    ゆとりのビアガーデン

    での短編集。
    後半の2作品は、がっつりアッコさんじゃなく、
    エキストラアッコさんって感じー。
    私は、ホットチョコレートが飲みたくなったー!!

    ごはんを食べることの大事さを改めて感じさせられたよ。

  • 人生はちょっと見方を変えだけで大きく変わっていく。アッコさんという人は強そうだけど、本当はきめ細やかな女性的な人。だからこそ色んな人に生きるヒントを与えられるのですね。
    見た目は大女で、威圧的だけど、付き合えば付き合うほど好きになっていく人。そんな人に私も会ってみたい。

  • 短編集。連作短編ものに近い。
    読み易く、それぞれに、ワクワクするような元気を与えてくれる女の子が登場してくる。
    食べ物がひとつのテーマとなっている。
    「一人の食事の時ほど、よく噛んで、温かいものを一緒にとらないと長生きできないそうです。」
    こんなセリフが沁みますね。言ってみれば、この小説も、温かいスープのようなものかもしれません。

  • 可愛いお話

  • 前半2つも面白かったけど
    後半2つが好き。

  • 2回目。元気が出る内容であるが、それだけでなく、派遣社員、ブラック企業、リストラや日本での女性の生きにくさなど、日本の問題も描かれていて、考えさせられた。

  • 読む前はアッコちゃんがレシピも交えて料理を作るのかと思ってた。

    最初のほうの描写で、アッコちゃんはあのアッコさんのイメージなのね、と読み取ったけど、読み進めてくうちに頭の中で描いたイメージは江角マキコさんだった。
    サバサバッと行動力のある人はカッコいい。
    でもなかなか割り切れないよなぁ。
    主人公がアッコさんに触発されて、自分から足を踏み出したのは、嬉しかったし、強いなと思った。

    最後のゆとりの話。
    私もゆとり世代。
    ゆとりって悪く言われがちだけど、焦らず冷静に周りを見てる人も多い気がする。
    他人が、のほほんとするりするりと楽しみながら困難を乗り越えて行くのが、悔しい人もいるみたい。
    彼女に触発されて上司は固い頭がほぐれかけてきたのかな。

  • あまからカルテットをイメージさせるタイトルの絵に内容も食べ物を軸に進んでいくので、そっくり。
    話としては・・・少女マンガですね^^;
    そんな阿呆なっていう展開ですが、少女マンガ好きとしては楽しめました。
    心が疲れた時に読むとほっこり温まるお話だと思います^^

  • 読みやすく面白かった。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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