ちっぽけな恋 珈琲屋の人々

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 311
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238211

作品紹介・あらすじ

喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、あることで人を殺した。刑期を終えた行介を出迎えたのは、かつての恋人・冬子。冬子は、行介の出所に合わせるように離婚をしていた。以前と同じように語りはじめるふたり。だが、何かが違っていた…。心に染み入る連作集。濃厚な人間ドラマ7編。

感想・レビュー・書評

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  • 普通の人が一生に一度あるかないかという大事件が毎回起きてしまう。
    殺人した人には、そんなことを招いてしまう何かがあるのだろうか。

  • 『珈琲屋の人々』続編。
    やっぱりどよーんと鬱々してる。
    そして相変わらず前科の連呼。
    前作から気になっているのですが、この作品で描かれる女性というものがどこか現実離れしてる。
    現実味を持たせようとして逆に現実味が薄れてしまったようなちぐはぐさが拭えません。
    そしてこの作品の登場人物達は何でそんなに決闘好きなんだ(笑)
    胸元に刃物を忍ばせすぎです。
    主人公と幼馴染みの島木までもが主人公の前科を己の都合で持ち出す始末、、、それ友達か?
    取り合えず冬子がどうなったのか気になるので、続編出たら手にとってしまうとは思うのですが。

  • こちらの想像力に委ねる終わり方の章があってなんとも言えない感じが残る。
    そしてこの本の終わり方なんですか?続きが気になって仕方がないじゃないですか!

  • 間違えて続編から読んでしまったので、この本を読んだらこの本も2巻目やった笑

    相変わらず「人を殺した手〜」的な事言い過ぎ。
    結末がはっきりしない、想像にお任せします的なスタイルが多かった。嫌いじゃないけど、ちょっと多すぎかも。

    物語の雰囲気は好き。

  • 喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、あることで人を殺した。刑期を終えた行介を出迎えたのは、かつての恋人・冬子。冬子は、行介の出所に合わせるように離婚をしていた。以前と同じように語りはじめるふたり。だが、何かが違っていた…。


    前作よりも面白く読めた。

    行介が、どんどんカタギの人間じゃなくなってるような気がするのは気のせい?笑

    ラストの終わりかたがビミョーだけど、
    冬子どうなっちゃうんだろ。

    次作もあるようだから
    また読もう。

  • 結構面白い本、商店街で親が残したコーヒー店を営む行介、コーヒーを飲みに来るお客は、行介が人を殺した手を見たくて訪れる人も居る。いろいろな問題を抱え込んでいる人たちの難問を次々と解決して行く.人はいろいろな思いをしながら生きていく。特に女性は優しい男性なら良いとは限らない複雑な女心かも、ただ冬子には生きて欲しい。その後が楽しみ。

  • 男と女。2つ揃えば複雑に気持ちは絡まるもの。
    なんだか、そんな言葉がぽんと飛び出してくる、そんな作品だった

  • 続編を先に読んでしまった。
    もっとほんわか系の話かと思いきや…
    最後あれで終わり!?めっちゃ気になるんですけど。
    サイフォンで入れた珈琲飲んでみたいな。

  • 今回も7つの短編から構成されていた。印象に残ったのは、『はみだし純情』。佳次のまっすぐな気持ちがいじらしい。でも本物のヤクザに高校生がからまれちゃったら、現実では大変なことになっちゃうだろうなあ。『大人の言い分』は暴力の連鎖という悲しみを感じた。『指定席』の終わり方が、続きが気になって仕方ないよー。

  • 珈琲屋の人々シリーズ。
    悩みを持つ様々な人が、珈琲屋を訪れ、行介の静かな助言を心に、自分の進む道を考え選んでいく。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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