図書室のキリギリス

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238235

感想・レビュー・書評

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  • ブックトークとか読書会とか、参加してみたい・・・!

    こちらも、タイトルと
    「本にこめられた想いと謎を読み解くブックミステリー」
    ちゅう説明文だけを見てリクエストした本やけど、すっごい面白かった!

    (しかしこちらも、「読みたい本リスト」に、リストアップしていた本やった・・・)
    (リストアップするくせに、どの本をリストアップしたのか忘れてるってリストアップする意味あんのか・・・?)

    読みやすい文章やし、短編連作やし、さらさらっと読める・・・、はずが、結構時間がかかった!
    それだけ、読み応えがあったんやろうなあー。

    ミステリーというよりは人間ドラマ?・・・でもないか。とにかく、読んでいるうちに本について誰かとしゃべりたくなるような、本でした。

    学校の図書館がこんなやったらいいよなあ!
    私はなんだかんだで図書委員にはなれなかったので、こちらも書店員同様憧れるわ。
    いつか近所の学校でも学校司書を募集してくれはらへんかしら。

    いや、そこまで贅沢はいわん。
    それよりも本について気楽にいろいろ語りたいなー!

    この「ブックトーク」っていうのは、「自分がこの本を読んで思ったことを伝える場」らしいのね。
    聞いた人が、
    「あ、その本、読んでみたいな」
    って思ってもらえたらいいなっていう本で、お互いにそういうプレゼンをしながら読書の幅を広げていくという、めちゃめちゃうらやましい場ですやんねー!!

    でもって、私はこの手の「本の感想」を、もう何年も書き続けてるわけやけど、いわゆる「書評」ではナイわ! と、思ってた。
    「書評」っていうのはもっと、その本について深く読み込むことであって(←私にとっては)でも、私のやりたいことはそういうのじゃなくて、
    「その本を読んだ私」
    に、ついて書き留めておきたい、ちゅうのに近い。
    そうか、私のやりたいことはこういうことやったのかー、と、思った。

    私が読んだ本の感想を誰かに聞いてもらいたくて、でもって
    「その本、面白そう」
    っていってもらえたらめっちゃ嬉しい。

    本そのものにものめりこんだり、その本についてめっちゃ語りたいときももちろんあるけど、どういう状況で読んだかとか、どんな気持ちやったのかも一緒に思い出すよね。
    そういったことも含めての
    「読書」
    やと、思います。

    たとえば最近でいうと(10年前)、小野不由美氏の「死鬼」は、妊娠7か月のときに読んだんやけど、妊婦のときに読む本ではなかったなとか(笑。下巻は特に苦しかった)。

    ひつこいようやけど、リアル知り合いに読書をする方がほんまにいてられなくて(なんでなんやろう・・・)、瀬井くんみたいな人と知り合いたいー!!! 笑 相手高校生


    もし、私がブックトークで本を紹介するなら、今なら何を紹介するかなー!
    そういうのを考えるだけでもわくわくするよね。
    いやほんと、読書会とかそういうサークルを本気で探そうかな。

    ・・・でも、そこまで読書家じゃないだよね・・・。(;^ω^)
    読書家はほんまに「読書」しはるんで、私みたいにもえとかノリだけを追うてる者としては、なかなかに敷居が高いです。笑

    (2015.12.5)

  • 物に宿った思いを読み取ることができる主人公が、学校司書として生徒や本と触れ合っていく物語。
    本には負の感情が宿りにくいから好きだ、という設定は上手いなと思いました。
    メインが本に関することなので、たくさんの本が紹介されているのも良かったです。全部でなくとも、何冊かは読んでみようと思いました。(小学生の頃読んでいた、『マガーク少年探偵団』が取り上げられたのは嬉しかった)

  • だけど、失敗したってけなされたって、それでも舞台に上がってると、神様が降りてくるような瞬間って必ずあるんだ。ちょうどこの本の、マボロシの鳥が生まれる時みたいに。ものを作るセンス、表現する喜びっていうのは、その瞬間にあるんだと思う。
    (P.317)

    役者として売れることなんか一生ないかもしれない。食うにも事欠くような暮らしになるかもしれない。だけどきっと、舞台に立ち続けてれば、どっかの誰かが祝福してくれる瞬間はあるはずだって思えるんだ。この本は俺に、そういうことを教えてくれた。そういうことを信じられる勇気をくれた。
    (P.318)

  • なぜか本関連の小説に惹かれる自分、、学生が読書会という会で1つの本に関する感想や意見を言う機会を設けたり、栞に好きな本のおすすめキャッチコピーをつけてコンテストをする、という取り組みなどが興味深かった 。

  • 144

    2016年では21冊

  • 本が好きな人なら読んでみたい一冊と言うことで読んでみた。

    どういうわけだか、詩織は物に刻まれた思いを感じることができる。子どもの頃は誰にでもある感覚かと思っていた。そうじゃないと悟ったのは三歳の時だ。

    図書館や古本屋の本の場合、誰かが夢中になって読んでいたら、詩織はそれを感じる。反対に何も感じ取れなかったら、その本は誰の心も打たなかったということだ。人はそれぞれ、手間と時間をかけて本と向き合う。そして心から楽しんだり感動したりした時、その思いはまっすぐ本へと向けられる。だから本という物体には人の思いが染み込みやすい。少なくとも詩織はそう感じるし、だから本が好きなのだった。

    本の影響で変わっていく生徒を見るのは嬉しいものだった。
    →自分もこれまでに出会った本にどれだけ影響を受けただろうか、これからも間違いなく影響を受けていく。

    そうやって一つのきっかけから読みたい本が広がっていく。
    →本の中で本の紹介がされていて読みたくなったり、テレビ番組で本の話がされていたり、次々に読みたい本が目の前に現れてくれる。

    本や物語でも、誰かと交わした言葉でも。この世の中、後になってから理解できることは多いように思えた。
    →書斎に並んだ本、歳を重ねて再び開いたときにまた違った世界を覗くことができるのか楽しみだ。

  • 高校図書館に居たことがあるので、
    共感出来る事が多かった。

    やっぱり読書も図書館も高校生もいい!
    と思える素敵な本だった♩

    主人公が図書館の仕事を通して、また高校生との関わりのなかで、どんどん成長していく様子も良かった。

  • 本の魅力が語られている本。ブックトークやブックテーブルと言うものを私も学生時代にやっていれば、学生の頃から本がもっともっと好きになっていたかも。他にも本をどんどん読みたくなった。

  • 学校司書になった主人公が、本の謎めいたものがたりからの交流ものがたり。主人公の心の変化。
    ゆったりとよみたい一冊。
    C0093

  • 司書の資格を持たない主人公が、学校司書として奮闘する物語。
    本、そして図書室を通じて、子どもたちの世界が広がっていくのが、ほほえましい。
    本を読んでもらうための様々な企画も面白い。
    紹介された本のいくつかは、読んでみたいと思った。
    本にまつわる謎も楽しく、本の魅力あふれる物語。

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