関ヶ原

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 57
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238280

作品紹介・あらすじ

秀吉の死後に豊臣家で起きた内部抗争を、三成の娘・辰姫を養女にし、天下の平安を願い続けた寧々はどんな思いで見ていたのか?三成・家康の視点を交えて描く「寧々の関ヶ原」。

感想・レビュー・書評

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  • うろたえる家康。毅然とした三成。翻弄される秀秋。
    高見で見物かと思えば、余計なことをする北政所。
    歴史小説で神の視座を手に入れた家康と違って、行き当たりばったり。面白かった。
    三成がかなり計算高い。西軍が勝った世界線もあったかもしれない。

  • 一般的な関ヶ原。真実は意外と偶然の積み重ねであったりする、

  • 登場人物それぞれの視点で、秀吉の死から関ヶ原の戦い集結までを追う小説です。


    それぞれの思惑が交錯していきますが、あえてここで関ヶ原の戦いを読むぼくにとっては、特に新説もなく、期待の範囲を出ない内容で少し残念でした。

    もっと絞った範囲で心理描写の濃い関ヶ原の小説が読みたいと感じました。

    そういう意味では、関ヶ原以降の歴史的経緯が縛られるテーマより、信長や幕末など一見突発的な事象の多い時代の方が小説としては面白いと改めて感じました。

  • 関ヶ原の合戦に至るまでを家康、三成らの謀略、駆け引きなどを 秀吉正室 寧々の思いも加えて描く。寧々の視点と紹介されているが、期待ほど寧々の出番や存在感は無い。和平の道を仲立ちしたいと意志はあっても思惑通りにいかない無力感も漂う。本筋はオードソックスに関ヶ原の戦いを描いた展開。切り口に目新しいものはあるが、淡々とした語り口でもう少し熱いものが欲しいなと感じるほど。迷いに迷っても思惑通りに事が運んだ人は皆無だという切り口は面白い。思惑がはずれながらも挽回する思慮深さと流れを読むに長けた家康が際だつ。

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