デッドエンド

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238600

感想・レビュー・書評

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  • IQが高いというのはそれだけでスーパーマンと言う事なのかな。
    不可能が無い気がします。
    続編があるみたいだけどもっと凄いのかな。
    読むのが楽しみです。

  • ほんの少しでもいいから、考える癖と想像する癖を身につけるだけで、自分の周りの小さな世界は確実に変わると思う。

  • 笠原武大…IQ172の天才 
    妻殺しで無期懲役の判決を受け服役中
    しかし、彼はある目的を持って用意周到に脱獄する
    脱獄した彼が逃げ込んだアパートは看護婦の塚間有美子の部屋
    何故か有美子は彼に惹かれ協力者となる。

    脱獄犯が特別指名手配になるのはわかる
    しかし、管轄が何故警察庁警備局の公安・特別捜査室が担当するのか?
    そして『保護しろ』と命令されるのか?

    事件を調べると違和感がつきまとう…。
    笠原武大の妻殺人事件ーー。
    その5日後に起きた仙台の笠原の両親の心中事件ーー。
    一か月後に起きた笠原の担当編集者石井実の轢き逃げ事件ーー。
    三つの事件は全て地続きなのか。
    それとも単なる偶然なのか。

    笠原を狙う謎の集団
    笠原の娘の誘拐事件
    笠原の命を狙う殺し屋

    場面展開が早く一気にスルスルと読めました。
    とっても、読みやすい本です。
    しかし、全てが上手く行き過ぎで、緊張感やハラハラ感にも欠けました。
    重厚感にも欠けるのかな
    ハードサスペンスまでにもいかない感じでした。

  • 痛快なアクション小説。脱獄犯、殺し屋、政治家たちが絡まって読み応えのある物語になっている。
    妻殺しの罪で服役していた笠原は、ある日脱獄を企てた。見事脱獄を成功させるのだが、彼はIQが172もある天才だった。どうやら彼は嵌められ妻殺しの罪を被ることになったのだ。後でわかることだが、実は自ら被ったのだが。
    彼はなぜ妻殺しの罪を被ったのか。そして、なぜ脱獄犯となったのか。脱獄して何をしようとしているのか。スピーディな展開に、読むスピードも速まります。
    この物語を面白くしているのは、カッコいい登場人物たち。笠原はもちろん、刑事の田臥。そして、笠原の一人娘の萌子が可愛い。
    これだけ多くの人が死ぬような事件の後で、萌子のその場とはミスマッチな言葉が可愛いくて、そして温かみのある素晴らしいラストにしている。

  • 脱獄から鮮やかな逃走。負傷、ヒロインとの出会い。娘の誘拐からの逆襲への道のりと材料だけで美味しくなることが約束されているような、ある意味ベタな舞台装置ではありますが、やはりベタなのが良い時もありますよね。
    意外とそれほどド派手な展開が有る訳ではないので、淡々と話が進む部分もあるのですが、自分的にはその淡々としている所は嫌いではないかな。
    ヒロインの女性像の作り方は、おっさんが頭で作り上げた女性という感じがして安直。
    続編は読もうと思います。

  • 妻殺害の罪で服役中の笠原武大。彼は自らの潔白の証明と、妻殺しの犯人に対峙するために刑務所を脱走する。娘を人質に取られる中、警察の目をかいくぐり彼は真犯人へとたどり着けるのか。。。
    IQ172、東大卒、キャリア官僚という設定の割には、頭脳より体力を用いたアクションものにしているのは少々疑問。娘の冷静さと賢さの方が、頭脳派を感じさせられてしまう。スピード感と爽快感はあり。

  • 1月-8。3.5点。
    元経済産業省のジャーナリストが、妻殺しで刑務所へ。
    IQが非常に高い天才は、脱獄する。
    逃亡はある目的があり。
    あっという間。結構面白く読めた。
    ラストの敵はあっけなかった気が。。
    次作も期待。

  • 柴田哲孝さん、「狸汁」を読んでから、久しぶりに「デッドエンド」を手にしました。2014.5.25発行。笠原武大(かさはら たけひろ)、IQ172、東大卒、文武両道の男が千葉刑務所から脱獄するシーンで始まり・・・、裏の組織と警察の両方から狙われながら、誘拐された娘萌子を救出するまでの、息もつかせぬ物語!読んでるうちにいつの間にか主人公と同化していました。(笑)

  • 刑務所を脱走したIQ170なんぼの殺人犯が,事件の真相を解き明かす。
    脱走した先で出会った三十路看護師をたぶらかして,都合のいい女に仕立て上げるあたりは流石の柴田哲孝クオリティ。
    出会って3日目くらいで「お金も車も私の身体も好きにしていいわ」的な事言わせるってどうよ。
    今作も主人公無双でかっこ良し,そして娘の女子中学生がビンゴ!と叫ぶ。

  • 一気読みしました。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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