3時のアッコちゃん

著者 :
  • 双葉社
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  • 本棚登録 :2611
  • レビュー :410
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238778

作品紹介・あらすじ

アッコ女史ふたたび! 大人気の「ランチのアッコちゃん」に、待望の続編が登場!!
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、
シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。
そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんであった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていく。
またもやアッコさんの底知れぬ力をまざまざと見せつけられる三智子であった――
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編。

感想・レビュー・書評

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  • 気分爽快なのです。なんだか元気も出てきます。

    おかっぱ頭の無表情な大女。
    あのアッコさんがまた教えに来てくれました。

    ガッチガチに凝り固まった価値観に風穴をあけ
    違うところを見つめていた目線を
    グイ~ンと強引に変えてしまい、
    気が付くと見つけているのが
    錆びついた想像力を働かせる脳細胞を動かすボタン。

    4編のうち2編にしか中心的にアッコさんが出てこないのも、
    そんなに私に甘えてどうするの!と言われているようで
    私には丁度良く感じました。

    4編とも、元気をもらえました。
    アッコさんがチョイ役しか出てこない2編は
    関西圏の話でしたが…。
    お笑いをこよなく愛する関西圏の方々は
    色々なことに柔軟な気がします。

    イノシシにも、わかりづらい駅地下にも
    関東にはない考え方にすごいなぁと。

    そこらへんに転がっているヒントをつかむには
    頭の柔らかさが必須なので、お笑いで鍛えないとダメか
    と思った一冊です。

    アッコさんが放つ、青い光。
    次はどんな形で受け取れるのか、
    今から心待ちにしています。

    梅田の駅チカ。すごく気になりますね。
    今度是非挑戦してみたいです。

  • 「ランチのアッコちゃん」の続編。
    アッコちゃんとあだ名される黒川敦子女史。
    会社を離れても、ユニークさとパワフルさは変わりません!

    かっての部下でアッコちゃんを慕う澤田三智子は、今は高潮物産の契約社員となっています。
    シャンパンの企画会議を仕切ることになっているのだが、お茶を出すぐらいの立場の弱さ。
    やる気も起きないでいたところに、アッコさん登場。
    紅茶の本場イギリスで学んできたという腕を見せ付け、見る見る会議を変えていく!?

    「メトロのアッコちゃん」は、地下鉄の駅ホームで、「東京ポトフ&スムージー」の店を出しているアッコさん。
    オペレーターとして働く女性と知り合い、すごい勢いでお節介しまくり。神出鬼没の活躍~!

    「梅田駅アンダーワールド」は就職試験に落ち続けて、大阪まで受験に来た女子大生。
    わかりにくい駅からやっとたどり着いたときには遅刻という。
    しかし‥?

    「シュシュと猪」
    六甲山から時々、猪が降りてくるという町。
    不本意な転勤で、関西に馴染めないキャリアウーマンだったが、名物いのししのベティちゃんに懐かれ、近所のシュシュ専門店ともかかわりが出来ていく。

    それぞれ立場や事情は違っても、働く女性への応援歌みたいなところは共通しています。
    アッコちゃんが後半は出てこなくて、店の名前がチラッと出るだけなのは、ちょっと拍子抜け。
    そういえば、一作目でも、アッコちゃんは最初の予想ほど出ない感じでしたっけ。
    読者の期待がわからないのだろうか‥ 意外と、作者はアッコちゃんを書き続けにくいのか?
    ある意味、アッコちゃんに助けられるのを待ってるだけでは駄目ってことだったりして。

    全体に、元気が出るお話ではあります。
    アッコちゃんの胸のすく活躍は、また見たいものですね☆

  • 冒頭───
    ソーダ味のアイスキャンディーの最後のひとかけをかじりとると、前歯の付け根から頭のてっぺんにかけてぴりりと白い稲妻が走った。もしかすると、虫歯があるのかもしれないが、治しに行く時間もお金もありはしない。目の前がチカチカしたせいで、だらしなく腰かけているレジ台の前に客が立ったことに、澤田三智子はしばらく気付かなかった。ずっと店内をうろつき本をめくっては棚に戻す、を繰り返していた背の高い女がようやく購入する商品を決めたらしい。骨っぽい大きな手で目の前に本のタワーが積み上げられる。
    ───

    前作「ランチのアッコちゃん」は、まだまだ人気があり、図書館の予約待ちが多くて時間がかかるので、先に最新刊のこちらを発売当日に予約したら、あっという間に入荷し読めました。

    前作の評判が高いので期待して読み始めたんだけどね。
    ちょっと期待外れかな。
    つまらなくはないけれど、それほどの人気がどこにあるのかなあ、と考えても、私の頭ではあまり思いつきませんでした。
    アッコさんが、様々な職業の女性たちを助ける物語なのだろうけれど、
    ちょっと軽すぎるかなあ。
    文体のせいもあるんだろうが、女性の悩みが深刻には感じられないので、
    魔法使いほどの女性には感じられませんでしたね。
    それと、この本は四つの話から成り立っているのですが、後半の二話にはアッコさんが全く登場しません。
    「ランチのアッコちゃん」もそうだったのかな?
    なんか無理してそのシリーズの本に仕立て上げたような気が------。
    そんなこともあって、評価は微妙です。
    第三話の『シュシュと猪』はとても面白かったですが。

  • 柚木麻子さんの本は6冊目。
    【ランチのアッコちゃん】(ちなみに私はブクログで★3つをつけています)の続編と言うことで楽しみに読みました。
    【ランチのアッコちゃん】では前半2話はアッコちゃんの物語でしたのでとても面白かったのを記憶しています。
    この【3時のアッコちゃん】でも、前半2話はやっぱりアッコちゃんの活躍が面白かった!
    が…、後半2話で失速気味に…。
    アッコちゃんの物語である前半2話は2014年初出ですが、後半2話は2012年、2013年初出なのですね。

    ■3時のアッコちゃん
    時間ばかりが過ぎゆく会議。
    アイデアが出てこなくても、そこに居続けることが大事。
    なんて、大きな勘違いなんだけど…
    毎日、30分だけ、と決めた会議。
    お茶とお菓子が凝り固まった頭をほぐし、誰もの口が滑らかに動き出す。
    ギスギスしない。そんな時間にこそ、良いアイデアが浮かぶんだろうな。
    アッコちゃんが用意するお茶とお菓子。
    想像するだけで幸せな気分になる。

    ■メトロのアッコちゃん
    何のために働くのか。
    生きるために働く? 
    働くために生きる?
    ほんの少しわがままで傲慢になっていいじゃない!
    それで自分が取り戻せるなら。
    自分らしく生きられるなら。
    自分が好きになれるなら。
    何だか勇気が湧いて、元気になれる読後感!

    ■シュシュと猪
    神戸・岡本が舞台なのですが…
    猪のベティにはちょっと感情移入できなくて…

    ■梅田駅アンダーワールド
    大阪人の私としては梅田が舞台なのはとっても嬉しい!
    大阪人にとっても迷路の地下街。
    そこに迷い込んだら…
    最後はお笑いで締めくくる?
    大阪ってやっぱりそんなイメージなのでしょうか…?

  • 前作がどんな内容だったっけ?と頭を働かせながら読んだけど、そんな事関係ないやと思えるくらい、短編で簡潔で面白かった。
    アッコさんみたいな人が近くにいたら、思ってる事どんどん言ってくれて視界が広がっていくのかな~~

    「シュシュと猪」が1番好きかも。タイトルだけ見たらどういう内容??って感じだけど。
    関西が舞台の小説が読みたくなった。

  • 前作「ランチのアッコちゃん」同様にとても前向きになれる短編4作。
    仕事が上手くいかない、仕事に疲れた、そんな人はこの本を読めば勇気付けられるはず!
    毎日無理してませんか?
    周りの目を気にしすぎてませんか?
    ちょっと考え方を変えるだけで使えるアイディアを見逃してませんか?
    どの作品の登場人物もみんな普通の人で、誰もが抱えている(と思われる)悩みで毎日過ごしてます。でも共通して言えることは「大小問わず自分の殻に閉じこもっている」ということなのかと思います。
    全く今の自分に当てはまることですが…
    読みやすい文章で、主人公のどの女性もみんな人間らしくて、とても楽しめた作品です。
    肩肘張らずに読んでみて下さい!

  • 柚木作品の「一気読み誘い度」は高い。

    みんな手探りでもがいている。
    もっと自分を見つめてみよう。
    頑張る女の子を応援するお話、4つ。

    第1話 3時のアッコちゃん
    この第一話は、シリーズ1作目の「ランチのアッコちゃん」と同じ、澤田三智子がヒロインで、ドラマでも放送された。
    停滞する新商品のプロモーション会議、美味しいお茶とお菓子で心を開いていくメンバーたちだが、バブル期の成功が忘れられない部長の前では心萎む。

    第2話 メトロのアッコちゃん
    ブラック企業で働く榎本明海は疲れ切っている。
    ある日、地下鉄乗り換え駅にあるジューススタンドでスムージーを渡されて…
    地下鉄ホームの青いランプの話、初めて知りました。

    第3話 シュシュと猪
    岸和田塔子、東京から神戸に転勤になったデザイナーが、立派な関西人になってしまうまでに長くはかからなかった。。
    ドタバタとコミカルな話。
    関西文化の押しの強さとノリに辟易する塔子なのに、苗字が「岸和田」ってのが…
    アッコちゃんは登場せず、お店の商品を買って来たというエピソードのみ。

    第4話 梅田駅アンダーワールド
    梅田ダンジョンのことを書きたかっただけなんじゃないかと…(笑)
    就活中の若林佐江は背水の陣で、大阪まで面接に向かう。
    東京の国立で一緒に暮らすおばあちゃんの「知らない街で何か食べれば、それは旅行になる」という言葉がなんだか良かった。
    ここでは、「アッコちゃんを探せ」状態でした。
     

  • 安定の読みやすさ。
    さらっと読める厚み。
    今回も、アッコさんみたいな人が近くにいればいいのになって思うような内容でした♪

  • ドラマが気になって「ランチのアッコちゃん」を読んだのが半年ほど前。少し時間があいた。

    「ランチ〜」と、この「3時のアッコちゃん」の第1話までドラマ化。つまり三智子がメインで出てくる話まで。ドラマが入ってたからここいらはすんなり読めたかも。

    タイトルに「アッコちゃん」がない話には、アッコさんも三智子も出なくなった。出ないのに「東京ポトフ&スムージー」のキーワードでどれもつながってる。でもそれがなくてもどれも良い話で、一気読み。

    後ろ向きな主人公たちが次第に変わっていく姿がすごく気持ち良い。
    地下鉄や地下街って本当に難しいよね。

  • 『ランチのアッコちゃん』の続編。ドラマを見ていたので第一話はドラマになっていた話。アッコちゃんは今回も少ししか顔を見せない。もっとでしゃばってもいいと思うんだけれどなぁ。帯のとおり働く女子、就職活動中の女子に読んでもらいたい本。大阪市民からすれば他県民が梅田をラビリンスだと思っていることがびっくり。私には他の土地のほうがよっぽどラビリンス!むしろ梅田なんて地上から行こうとするほうが信号がなくてむずかしいと思うのに!

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