奇跡の人 The Miracle Worker

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238792

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな作家さんの一人ですが。
    『翔ぶ少女』と同じように変な名前とおもったら
    読んでいくと、ヘレンケラー・アンサリバンの奇跡の人
    とほぼ同じ内容。去場安と介良れんって!!
    奇跡の人が日本人であったならというシミュレーション
    的な内容なのだと思いますが。少し食傷気味。
    内容的には感動する話ではあるし、盲目の少女との
    交流やオリジナルになない、日本の風習や習慣も
    盛り込まれていますが。オリジナルとの差異に
    関しても少し説明不足というか消化不良感があるきが
    します。

  • 原田マハさんのツイッターに「ヘレン・ケラーと彼女の教師、アン・サリバンが、もしも日本人だったら・・・というアイデアから、この物語が始まりました」とあった。

    大好きなマハさんだけど、反発を受けること覚悟で、私見。
    誰もが知っているであろうヘレン・ケラーのお話を、日本人に仕立て、名前まで似せたフィクション。介良れんがヘレン・ケラーの二番煎じにしか映らないし、あまり好みじゃない。
    「ノンフィクション・伝記など、史実に基づいたものは出来るだけ確かなことを知りたいし、フィクションは想像力を広げて楽しみたい」と思う私にとって、何か釈然としないし、もの足りない。

  • 【最終レビュー】

    新刊・予約著書。図書館貸出。

    今朝、読み終えたばかりです。

    傑作です!読み応え十二分にありました。

    ポイントをまとめていきながら、何故か不思議に『一粒の涙をポツリポツリ』流しながら、今、こうして書いている、自身の想いそのままに。

    今年、マハさんの著書『翔ぶ少女』・『太陽の棘』と読んできましたが

    この『奇跡の人』上記の二冊以上に、作品のレベルが遥か高い位置にあること

    =[五つ星以上の評価]といっても文句はないぐらいの著書。

    ハンディキャップ持った環境を抱えながら生きている、様々な境遇の女性達。

    彼女達の姿を通して

    〈言葉を教えること。教えられること〉

    〈『生身の人間』として『生きていく』こと〉

    〈ハンディキャップを抱えた子供の両親・その周囲を取り巻く、それぞれの葛藤・悲哀〉

    〈言葉を覚えるより『規則正しい生活』〉

    〈結果は『急がない』地道に、一歩一歩。着実に〉

    〈樹木の持つ『意味そのもの』を通して〉

    〈深遠な世界につながる『言葉の持つ意味』〉

    〈一つ一つの事物・全て=名前、文字があること〉

    〈重要無形文化財=作り手の「技、技の担い手」〉

    〈地方にしかない風習・伝統として残っているもの〉

    これらを、絡め合わせ融合させながら

    *内容そのものの「質感高さ」

    *体感する自然そのもの

    *ありふれて、小さいながらのささやかな願い

    *言葉そのものに、より意味を込めに込められたエネルギー

    を存分に醸し出しているかのような印象が、ひしひし感じられました。

    朝ドラ・マッサンのヒロイン、シャーロットさんをはじめ、この登場人物の女性達・桜木紫乃さん著書『星々たち』のでの女性達。

    同じ一女性だからこその

    [彼女達から発せられる『シンプルかつ、ありふれていながらも「深みのあるメッセージの数々」』]

    改めて、インパクトの強さをとことん、感じざるにはいられないぐらいに…

    □既読済(本棚の著書)・原田マハさんの作品

    年ごとで、以下にまとめています。参考にしてもらえたら嬉しいです。

    ○2010 月日・レビュー記録なし

    『カフーを待ちわびて』☆☆☆

    ○2011 月日・レビュー記録なし

    『おいしい水 Coffee Books』☆☆☆

    『星がひとつほしいとの祈り』☆☆☆☆

    『まぐたら昼のマリア(文庫本有)』☆☆☆☆

    『でーれーガールズ』(岡山が舞台)☆☆☆

    『永遠(とわ)をさがしに』☆☆☆☆☆

    ○2012 読了日月日記録のみ。レビューなし

    『楽園のカンヴァス(文庫本有)』 12・2/5 ☆☆☆☆

    『旅屋おかえり(文庫本有)』 12・7/7 ☆☆☆☆☆

    『ラブコメ』 12・8/25 ☆☆☆☆☆

    『生きるぼくら』 12・10/6 ☆☆☆☆☆

    ○2013 「さいはての彼女」以降~全著書・最終レビュー有

    『♯9(ナンバーナイン)』 13・2/10 ☆☆☆☆

    『さいはての彼女』 13・ 3/27 ☆☆☆☆☆

    『ジヴェルニーの食卓』 13・4/16 ☆☆☆☆☆

    『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』 13・12/5 ☆☆☆☆☆

    ○2014

    『翔(と)ぶ少女 ―阪神淡路大震災を土台に 1.17 発刊―』 14・4/7 ☆☆☆☆☆

    『太陽の棘(戦後直後の沖縄が舞台)』 14・5/3 ☆☆☆☆☆




















     







     

  • 岐阜は寒いですw

    ってな事で原田マハの『奇跡の人』

    ほんまマハさんの本にハズレ無し!

    内容は敢えて書かんけど、心が熱くなると言うかグッとくる内容。

    ヘレンケラーの日本版って言うことかなw

    2016年15冊目

  • 目を瞑りたくなるほど壮絶で、でもキラキラと小さな光がいつもそこにあるような美しい物語でした。
    現代では考えられないような強引な考え方ややり方にヤキモキしたりしたけど、、、最後の再開する場面はとても感動的でした。
    ただ、ちょっと期待値が高すぎたかもしれないです。
    もう少しアンとレイの成長と挑戦の様子が見たかったかも。
    全体的には原田マハさんらしい、希望に溢れる勇気をもらえるような一冊でした。

  • めちゃくちゃ素敵なお話だった。モチーフとなるお話があるから概要や展開は予想できてしまうけど、だとしてもそれを上回る感動があった‥
    三重苦のれんに立ち向かう先生の強さがかっこよかった‥なんでそんなに他人に本気でぶつかれるんだろう。すごい。

  • 2014年刊。ヘレン・ケラーをリスペクトした設定・構成。より厳しい条件設定になっている。明治初期から昭和に至るまで?の時を経た物語。死闘とも表現したくなるほどの奮闘の連続。単純に感動させられてしまった。

  • 去場安。
    カタカナでルビを振ると、ふっと笑いが漏れる登場人物の名前。でも、物語は最後までリアリティのある、真剣なものだった。触手話が出てきた物語に触れたのも初めてだった気がする。
    少し終盤が一気に時間が流れている気がして、もったいない。もっと話に浸っていたい。という気持ちも起きたが、昔、感じた津軽の空気とともに、じんわりと心に響いた一冊。

  • 2022/6/14読了。

  • 奇跡の人、ヘレンケラーの日本版。
    子どもの頃に映画で初めてこの三重苦の人を知った。
    アンサリバンという先生に出会って、言葉と意味を吸収していく。

    去場安、介良れん、名前は読みにくいから合わせなくてもよかったかな。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

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