乙霧村の七人

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238860

感想・レビュー・書評

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  • かつて一家5人が惨殺されるという惨たらしい事件のあった乙霧村。唯一、当時まだ12歳だった長男だけが助かった。
    ノンフィクション作家で文学教授でもある泉蓮の代表作、「乙霧村の惨劇」の舞台である長野県乙霧村へゼミの学生であり泉教授が顧問をしているサークルのメンバー6人で旅行へ行く。
    事件のあった民家へ向かうと22年前と同じ激しい雨が降りだした。

    ガタイの良い長身の男が斧持って、学生達を追いかけまわすとか、和製ジェイソンか?!
    残虐さと緊迫感をもっと欲してしまう私には少々物足りない感じだった。
    第二章で、まさかの全員、生存とは。
    インタビュー形式で謎が解けた伏線もあったが、刺激が・・・刺激が欲しい。

  • 22年前、一家5人殺し事件のあった乙霧村にゼミ旅行に出かけた6人が、殺人事件の生き残りである英一に襲われた。
    なぜ英一は学生達を襲ったのか?消えた浩樹はなぜ学生を詐称して大学に潜り込んでいたのか?
    主人公友里が真相を探る。

    1部、2部と分かれているのだけれど、
    1部の鎌を持った男を誰も英一と思わないのは不自然。なのでここはミステリー要素なし。殺人鬼?に追われるシーンをホラーとしてもう少し短く、2部をメインにした方がよかった。
    やたら、友里が運動神経足りないのは、衝撃のラストかも笑、まぁまぁ。

    英一と浩樹、どっちが可哀想かもはやわからなかった。

    サクサク読めるけど、点数が低いのもわからなくないかな。時間があれば読んでみてもよいと思う。

  • 大体の想像通り。

  • 暴漢に追われる大学生、息もつかせぬ展開にハラハラドキドキ。延々と続く恐怖にこちらも手に汗握って読み進んだ先にあったのは・・・。

  • 22年前に起こった事件松浦一家惨殺事件を基に書いた乙霧村の惨劇が代表作になったノンフィクション作家である泉蓮教授のゼミ生で立明大学文学部公認文学サークルヴェリテのメンバーである小野寺、飯田、酒井、新堀、西崎、友里が事件のあった場所を訪れた。そしてある男に出会いメンバーに命の危機が迫るが、何とか無事に助けられたが西崎だけが見つからないまま一週間が過ぎて、西崎がニセ学生である事が分かった。友里は真相を探った。今回の事でメンバーは目が醒めただろうか?教授としてもよく見なくてはいけません。

  • 最初は、もうホラーでしかなく。

    殺人事件のあった現場に面白半分で来た大学生が、殺人事件があった時と同じ状態になると言う。

    でも、あれ?なんか、違う?という展開になり……。

    うーん、ページをめくる手は止まらなかったのですが、なんか、拍子抜けをしてしまったというか……。

  • 2020.11.19

    乙霧村に入ったあたりから怒涛の展開で、一気読みした。
    いきなり現れた斧の男に追いかけ回されるシーンはスリリングすぎて、息つく暇もないほど。
    こんなに戦慄しながら読んだ小説は貴志祐介の「クリムゾンの迷宮」以来かもしれない。

    斧の男の正体も浩樹の正体も読んでいくうちにうすうすわかってきたけど友里の正体は振り返るとそういえば…あの時そんなこと誰かが言ってたなーそれが読み進めるうちにちょいちょい感じた違和感の正体か、という感じ。

    さすが伊岡作品、イヤな感じの人物を描くのが本当に上手。哲夫も玲美も昌枝も純もみんな一癖も二癖もあって、誰が本当のことを言っているの?とちょっと混乱した。昌枝は人としてクソすぎるだろ。

    ストーリーには直接関係ないけれど、昌枝の妊娠中絶は本当なのか?が気になった。

    私はとても面白く読んだのだけれどレビューの評価が意外と低くてびっくり。

  • うーん。可もなく不可もなくでした。まあまあ。

  • 思ったのと違った笑
    木曽でそんな話が!
    山奥だけれども!

  • 昔惨劇が行われた乙霧村に訪れた文学サークルの大学生6人。そこへ現れる斧を持った男…
    前半のパニックホラー的な内容から一変、後半での真相への展開が面白かった。
    そして、ずっと違和感を感じていた友里に関しても、オチを知ると前半で思い描いていたサークル旅行の雰囲気がガラッとイメージ変わるなぁと。

    個人的にはホラーと叙述ミステリ好きなので、細かいところは抜きにして楽しめたと思う。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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