リバース

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238891

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第3弾。
    前作で散り散りになった三知のメンバーが、各々福島の原発事故に関わる事件で、現地を訪れる。現地の惨状や、訪れたメンバーの心情などが丁寧に描かれている。まったく別物だと思われた事件が、最後には大きな汚職事件にかかわっており、三知のメンバーが一体となって事件に向かっていく。
    病気の真藤と福島復興へのエールの気持ちで、いっぱいになってしまい、ところどころ涙なしには読めなかった。

  • 警視庁捜査二課第三知能犯係(三知)の落ちこぼれが、福島の震災に関わる詐欺、贈収賄事件に挑む。

  • 福島をだしにして不正に利得を得ようとする企業・犯罪者。
    それに対して三知の元メンバーは集結して巨悪に挑む。
    まぁ、小説で留まってくれていたらよいものの実際に関西電力で似たような構図が起きてしまい・・・ほんと、勘弁してほしい。

  • 震災復興詐欺をきっかけに、より巨悪な贈収賄事件を暴いていく、警察もの。個人的には贈収賄が事件として大物かという点がピンと来ず、個々の事件解決が淡白な気がした。そこに警察官同士の師弟愛や友情が絡み、イマイチはまらなかった。

  • 主婦の万引きから始まった福島での震災詐欺。最後は原発事故の除染処理に絡む贈収賄事件だった…「福島には金が眠っている」こんなのは一部なんでしょうね

  • 震災原発に絡む作品を読み始めるとトラウマなのか誰のための原発なのかとの疑問が頭を擡げる。

    自然災害だけならまだしも、その後の対応の拙さから発生する二次的人災害には怒りの拳を上げても向かう先は無い。

    事故補償そして廃炉に莫大な資金が流れその利権に蠢く輩たち、その資金の源は私たちの血税なのに!

    被災地の状況は依然厳しいままだが、一冊でも多くの本がその地をテーマにして様様な切り口で出版される意義は大きい。

    トップ真藤死を目前にしてのベットでの号令「総員、着手せよ」の言は、事故当時の吉田所長の勇士に重なる。

  • 三知から左遷された後の話。一人ひとりが活躍して短編のようでいて、福島原発関連で被災地を訪れ現状の悲惨さをそれぞれの想いで書いている。そしてまとめとして大物の摘発。全て繋がってしかも人との繋がりの大切さも教えてくれる。そしてほんの少しずつ成長していく姿に励まされる。

  • なんか無理に原発の問題を入れ過ぎてると思う。章ごとに主役をコロコロ変えるので、感情移入しずらい。

  • これは面白かった。311後の福島を舞台にした詐欺汚職の摘発に、それこそ生命をかけて挑む捜査2課の活躍を描きながら、取り残された人々の姿や心情に寄り添う登場人物たちの心の動きを丹念に描写しているところは感動的。読んでから知ったのだが、どうやら本作は「ナンバー」「トラップ」に続く3部作のトリのようで。。前2作も読みたくなった。

  • 「ナンバー」シリーズ第3弾。
    各話ごとに、これまでの登場人物それぞれを主役として、原発事故で甚大な被害を被った福島を舞台にした詐欺を追う。

    前二作とは雰囲気が異なり知能犯の面白さより情緒的な面が強い。鋭さが弱まり残念だった。
    (図書館)

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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