君の膵臓をたべたい

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 8513
レビュー : 1264
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239058

感想・レビュー・書評

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  • 住野よるさんのデビュー作。
    「膵臓をたべたい」というホラーを連想させるようなタイトル。
    ブクログを始めていなければ、手にしなかったであろう本。

    前半はスローペースについていくのがちょっとしんどかったのだが、本の帯に「ラスト40ページに涙」と書かれていたので、がんばって読み進める。

    確かに!
    ラストはなかなかの展開。
    「きみの膵臓を食べたい」というタイトルに納得。

  • 語り手の少年は高校2年生。
    これまで友達と呼べる存在を作らず、本の世界に浸ってきましたが、いつも友人に囲まれている明るいクラスメイトの秘密を知ってしまったことから、彼の日常が変わり始めます。

    死は誰にでも平等に訪れる、という現実をガツンと思い知らされました。
    当然のことであるにもかかわらず、私たちはどこかで「明日も自分は生きている」と思い込んでいるのだなぁ。

    本音を言うと「きっと泣かせにかかるだろう」と少々穿った見方をしつつ読み始めた本書。
    絶対泣くまい!…と思いながら読み進めたのですが、終盤でやっぱり涙が滲んでしまったのでした。ちょっと悔しい。
    それでも爽やかな読後感を味わいながら、この本を読んでよかったと思いました。
    誰かと一緒に過ごす時間に、以前よりも素直な喜びを感じられる気がするからでしょうか。

  • 私もタイトルで気になって読み始めたけれど、まず第一にこれだけ話題に上るタイトルを発表できるという点ですごいと思う。本の第一印象は圧倒的にタイトル、そして表紙。爽やかなイラストに不釣り合いのタイトルが、見る人の興味を引く。

    開けてみると想像よりライトな文章と軽快なテンポの会話劇。展開はわかりやすいし王道路線で特に変なひっかかりがなく読める読みやすい現代小説の印象。
    名前が最後まで出てこないのがなんでだろうと思ってたけど、最後を読んで納得。人との関わりを持って、あの瞬間初めてちゃんと、彼は自分の「名前」と向き合ったのだと思う。
    草船に乗って流れていたと思ってたけど、全部自分の意思だったと自覚して動き出すあたりが少年少女の青春劇で良いなあ。
    丁度今の春先な季節にぴったりの作品でした。

  • 主人公の女子高生が不治の病だったり、
    にもかかわらず、
    やたらと暴飲暴食気味だったりという
    ストーリーの是非は置いといて・・・
    私は主人公二人の関係がとても胸に響きました。
    お互いを『あちら側の人間』だとみなしていた二人が
    それぞれ自分に足りないものを相手の中に見つけ出す。
    いつの時代も教室の中にはゆるぎないカースト制度があって
    どういうわけか、明るい方が暗いより偉くて
    友だちの数か多い方が正義だという不文律がまかり通っているけれど
    こんな風に相手との違いを受け止められたら
    主人公たちの様にもっと刺激的で愉快な日々が送れるだろうに。
    『×××君』と書かれていた名前は
    映画ではどのように表現されていたんだろうか。
    それが知りたくて、映画も見てみようかなと
    思っているところです。

  • 携帯小説的な匂いがプンプンした。ただ、言葉選びがとても丁寧だったことや、会話が練り込まれている点(それでもやはり軽佻浮薄な感じはする)が一線を画している気がする。内容が良くないのかなー構成かなーと考えてみたが、やはりこの若さの設定で、病気で、最後死んじゃって…という展開の一人称小説っていうのが、もうジャンル的に携帯小説なんだろうなあ。ちょっとこれでは泣けないなあ。泣かせようとしているのが丸わかりで、興醒めしてしまう。中学生くらいにオススメかな?

  • 表紙とタイトルが何より良い!!
    帯にも読者の絶賛する言葉や「涙する」の文字が!

    …けど読み終わった後、自分は泣かなかったし少々持ち上げすぎたかなっていうのが率直な感想です。
    ラストに向かってぐんぐん面白くなっていくんだけど、展開がなんとなく読めてしまった事と文章自体の言い回しがあまり好みではなく、いまいち入り込めずに読み終わってしまった事で感動はそこそこに…。
    そして何と言っても主人公の男の子に、まあ感情移入ができない!気持ち悪い!なんなんだこいつ!と思いながら読んでいました…でも、物語の中で主人公も成長していくので、「頑張ったね君」とでも私は呼ぼうかな。

    なぜだか、自分が中学生時代に夢中で読んだケータイ小説を思い出してしまいました。(素人が書いたケータイ小説と並べるのはあまりに失礼ですが)例として、それくらい誰でも読みやすくて引き込まれる本だと思います。ただ、ハマらない人には本当シラケる話だと思うし、私はどうしてか後者になってしまいました。期待しすぎたのでしょうか…?

    でもこのタイトルの意味が分かった時には、やはりぐっときましたね。
    「君の膵臓をたべたい」これは本当に素晴らしい

    P.S. 途中、本気で主人公が無理すぎてヤバイと思い、必死に最近人気のある窪田正孝で想像しながら心を落ち着かせて読んでいました笑

  • 余命いくばくもない少女と内向的な少年。相反するような二人が織りなす切ない青春との一幕といえばそうなのだが、どうしてか読み終わった後に余韻が全く残らない。
    ラストに綴られる彼女の言葉にも、彼女を失った主人公の気持ちにもグッとくるものは確かにあったのだが、それも一瞬であっと言う間に過ぎ去っていってしまった。

    残り少ない命を生きると言うことが想像できないのか、それとも主人公たちの言葉の裏にあるはずの強い思いなどあまり前面に出てこず、どうかすると「ただのお話」を読んでいる気分にさせる。それがよくいえば爽やかな、悪くいえば軽い物語に感じさせるのか。
    そう思えるのは私が若者の気持ちがわからない年寄りになったからだろうか。

  • 病気の話は好きでないけれど、自然と引き込まれた。
    感動したし、映像が浮かびやすかった。

  • お涙頂戴の悲恋物の小説と似ているようで異なる本作品。“友達”や“恋人”役に扮してくれる『誰か』を探し求めているSNS社会に疲れ切った現代人には読んで損はない一冊だと思いました。最後の話の締め方だけがほんのちょっと心残り。もう少し描写を加えて頂きたく。

  • 校閲の本を読み終わってすぐに読んだものだから、いきなり3〜4行目に『昨日の夜の通夜 』と出てきて鼻白んでしまった。

    ずーっと続く二人の会話も個人的に嫌いなタイプ。(登場人物と作者が、粋な会話でしょ?と酔っている)
    自殺用のロープを探していると店員に言うのも性格悪い。

    ただ、「君だけは真実を知りながら、私と日常をやってくれてる」という彼女の思考は理解できる。

    話題になった本だから読んでみたが、好みではなかった。
    私が少し涙ぐんだのは、地味なシーンだが、主人公の両親の部分。

著者プロフィール

住野 よる(すみの よる)
高校時代より執筆活動を行っていた。2014年2月ごろ夜野やすみ名義で、様々な賞に落ちてしまった小説「君の膵臓をたべたい」を広く世で読まれてほしいという願いから小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿。同作が話題となり、2015年6月双葉社から書籍化されデビュー。同作が「本屋大賞」2016第2位、「読書メーター読みたい本ランキング」1位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位と高く評価され、売上面でも「2016年年間ベストセラー」総合5位、文芸書1位(トーハン調べ)、「2016年 年間ベストセラー」総合4位・単行本フィクション1位(日販調べ)となり、累計発行部数200万部を突破した。実写版映画が2017年7月28日公開、アニメ映画が2018年公開。
その他作品に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』がある。

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