君の膵臓をたべたい

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 8512
レビュー : 1264
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239058

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのインパクトと何やら評判だったので。
    「泣ける」という評判だったってことを読み終えてから知ったので、もしくは完全スルーで忘れてたので、それは良かったなと思う。
    本も映画も何事も事前情報に惑わされて構えてしまうことなく楽しむのが一番。
    情報過多の現代だからこそそう思います。なかなか難しいことではあるけど。

    それはさておき、高校生の男女が刹那と永遠の狭間で心を通わす、割とよくあるパターンのお話ですが、難病といえど闘病しない、そして余命を裏切る最期のあっけなさ、タイトルの本当の意味、意外なほどおもしろくてよかった。
    ひとりでも強いとかみんながいるから生きてるとか、今現代っぽい強さと明るさに満ちたリアリティの希薄さがこの話のいいところだと思う。
    17歳の男女が安易に恋愛にいかないところもいいと思う。そして今っぽい。
    「共病文庫」はすてきだった。

  • 2017年4月6日読了。途中からノンストップで読み切ってしまいました。泣いた泣いた。二人の掛け合いがとても楽しくてリズムよかったのが好印象です。話の流れも青春って感じで甘酸っぱいのがたまりません。途中驚きの展開が待ってますが、ここからがこの作品の山場。主人公の心の成長が著しかったです。デビュー作でこれだけ書けたらすごいなと純粋に感心しました。

  • タイトルから猟奇的な何かかと思い、ホラーミステリーサスペンスが好きなので手に取ってみました。

    内容は全く予想外の純愛のお話。
    セカチューが好きな人は絶対に好きでしょう。

    悲しい中にもほっこり出来る部分もありました。

  • 高校生向けラノベ。インパクトのある題名とベタになりそうな設定。しかし、相反する設定の主人公と「共病」ノート。読者の予想をうまく裏切った結末。感動とまでは行かないけど、新しい取り組みに思った。
     不治の病だから、病と共に生きる{共病}というネーミングの切なさ。

  • 泣いた。

    まさかの結末に、より一層、泣いた。

  • タイトルだけでも印象的な、住野よるさんのデビュー作。現代小説というのか、評判通りすごくおもしろかった。

    とある病で余命を宣告されている高校生の女の子「山内桜良」と、読書が好きで、人との関わりを必要としない生き方をしている高校生の男子「地味なクラスメイト君」が主な登場人物。

    桜良は、余命を宣告されたあとも、日常の生活を壊さないため、家族以外には病のことを隠して生活していた。ある日、検査のために病院にいた桜良と盲腸の手術後の抜糸のために病院にいた地味なクラスメイト君は出会う。

    二人を引き合わせたのは、桜良が余命を宣告されてから書き始めた闘病日記ならぬ共病文庫。病院の椅子に置き忘れていたそれをたまたま手にとった「地味なクラスメイト君」が、桜良の秘密を知ることとなり、二人の関係が始まる。

    いずれ死ぬことは、この世に生を受けた生き物の宿命だけど、若くして余命を宣告された桜良が「死ぬまでにやりたいこと」を実行していく。
    桜良の葬儀から始まるストーリーは、せつなさの中にも、爽やかさやほろ苦さ、日々の自分の生き方を考えさせられるような内容も盛り込まれた、再読したくなる小説だった。

    若いから、平和だから、今健康だから、実感が沸かないから、みんなそうだから、今日が当たり前にやってきたから、多くの人は今生きていることを当たり前と感じ、明日も当然にやってくるものと思い込んでいる。それは、自分のことだけじゃなくて、大切な人のことも。
    『死』は、いつやってきてもおかしくない。
    こんなに平和な現在の日本でも、交通事故や犯罪によって人が亡くなったというニュースは、毎日のように流れている。
    大切な人をわかりやすく大切にし、大切に思っていることを言葉で伝え、自分の人生も大切に、やりたいことは行動にうつす、改めてそんな生き方を推進させられました。
    おもしろかった。

  • 正直なところ、個人的には普段この雰囲気で話題になる作品は敬遠しがち。(生死が関わって「泣ける!」的な。)でも、この作品の大きなメッセージはそこじゃなくて。敬遠しないで読んでよかった。
    これは若い世代に是非勧めたい作品。文章のスタイルと全体のテーマが絶妙だから、あまり小説の類に馴染みがなくてもきっと入りやすいはず。

  • 余命いくばくもないクラスメイトと、僕の物語。
    冗談やユーモアのある、ふたりの掛け合いが楽しい。
    ノリがラノベっぽい。
    地名やゲーム名をあえて書かなかったり、僕の名前を置き換えたり、固有名詞を避けることで、独特の雰囲気を作り上げている。
    桜良と僕の関係性が、甘酸っぱく、ほほえましい。

  • タイトルの印象が強くて本屋で手に取った本。
    泣けるというレビューが信じられなかったが自然と涙してしまった。最後のシーンはホッコリして読み応えがあるなぁという感想。1日で読むのはちょっと無理でした。内容はネタバレになるので言いませんが、さくら(女の子)のように生きていきたいと心の底から思った。自分におこること全てを愛し、全てに感謝する姿は眩しいくらいだった。こういう人間でありたいと思った。最後の方では『君の膵臓を食べたい』その意味が最初とは違って聞こえてくる。タイトルでこの本を避けている人がいるなら騙されたと思って読んで頂きたい。

  • 読み終わって、これがデビュー作と知ってびっくりです。
    もう死を目前としている高校生の女の子と、地味で目立たない男の子のお話、とだけ聞くと
    「あ、そう」
    ってもういいかなと思う人もいるでしょうが、
    それだけで終わらない、またお涙だけでも終わらない、
    何かが心の中に残りました。

著者プロフィール

住野 よる(すみの よる)
高校時代より執筆活動を行っていた。2014年2月ごろ夜野やすみ名義で、様々な賞に落ちてしまった小説「君の膵臓をたべたい」を広く世で読まれてほしいという願いから小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿。同作が話題となり、2015年6月双葉社から書籍化されデビュー。同作が「本屋大賞」2016第2位、「読書メーター読みたい本ランキング」1位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位と高く評価され、売上面でも「2016年年間ベストセラー」総合5位、文芸書1位(トーハン調べ)、「2016年 年間ベストセラー」総合4位・単行本フィクション1位(日販調べ)となり、累計発行部数200万部を突破した。実写版映画が2017年7月28日公開、アニメ映画が2018年公開。
その他作品に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』がある。

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