珈琲屋の人々 宝物を探しに

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 306
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239089

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ最終巻というわりには、終わり方にすっきり感がなく、なんとなくもやもやした感じが残った。過去に罪を犯したからって幸せになっていけないことはないと思うんだけどなあ。冬子の出した結論を知りたかった。
    『ヒーロー行進曲』だけ、毛色が違う感じがした。子どもが絡んでくるという内容だったからかもしれない。『ぼくらの七日間戦争』や『みかづき』を思い出した。
    行介も、結婚しないと決めて冬子を笹森に送り出すか、けじめをつけて冬子と一緒になるかを自分で決めてほしかったなあ。冬子をこんなに悩ませて、なんだかちょっとずるい。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 行さんの無言の優しさと強さが本当に羨ましいなと思った。皆問題を持っているけど解決しなくてもいい方向にいくからとても読んでいて面白い。

  • かつて殺人を犯し服役後に、実家の喫茶店のマスターとなった行介。
    その殺人は地上げ屋によって陵辱された近所の娘の仇だったが、ずっと自分自身を許せずにいる。
    そんな行介の喫茶店に、安らぎを求めて、気持ちの整理を求めて、今日も誰かがやって来る。

  • 珈琲店を中心に様々な人間模様がうごめく。行介と冬子の行方は?

  • 東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。
    主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。
    心に傷を負った人間たちが、『珈琲屋』で語る様々なドラマを七編収録。
    (アマゾンより引用)

    男って何で可哀想なフリをする女に弱いのかな?
    だったら、自分が裏切って傷つけた奥さんは、可哀想な女になるとは思わないのかな?
    可哀想だからほっとけないのに、今まで支え合ってきた奥さんを見捨てるのは平気なのかな?

  • 前作の終わりが衝撃的だったので、どうなったの?と心配でドキドキしながら読み始めたらあれ?みたいな状況で結構拍子抜けしてしまいました。
    各章の終わり方や、行介さんと冬子さんのことも結局どうなったの?と思ってしまいます。でも現実はそんなものかもしれませんね。いつか行介さんも自分の罪を許せる日が来るのでしょうか?そうであって欲しいです。
    熱くて美味しい珈琲がとてつもなく飲みたい心境です。

  • 珈琲屋に関わる人々のお話し。3作目。最後の本かな。美味しいコーヒーが飲みたいな。

  • 当たり前に過ごす日々の中で、
    大切なものだとぃうことを
    意識しなぃ時間が多くなるのかな。
    そんなことは、どんな人にも
    同じ様にあることかもしれない。
    それに 気付かせてくれる
    出来事のいろんな形のお話でした。

    きっと 照明の明るすぎない静かな
    ステキな珈琲屋さん。
    口数は少ないけど趣のある店主。
    見とれるような手際でいれてくれる
    熱い珈琲を、私も黙って頂いて
    感慨深く味わい、自然と
    「おいしぃ」って、言葉がこぼれる
    なんていぅ 時間を味わった気分に。

    「☕️ごちそうさまでした」

  • 最近気付けばコーヒーやココア、紅茶と飲み物がタイトルになった本を手に取っている。
    続きものと知らず読んだけど、それでも楽しめる本。

    全作品読みたい。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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