聖母

著者 :
  • 双葉社
3.84
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本棚登録 : 1291
感想 : 229
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239195

作品紹介・あらすじ

幼稚園児が遺体で見つかった。猟奇的な手口に町は震撼する。そのとき、母は-。ラスト20ページ、世界は一変する。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編サスペンス・ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 驚愕しました。
    まんまと作者の巧みな話術にはまりました。

    すごく残酷な犯罪の話だと思っていたらある意味、本当にこの本のタイトル通り「聖母」の話でした。凄い話です。

    事件は小児性愛者による犯行とみられる、二件の男児の殺人事件です。
    犯人は高校二年生の田中真琴。
    描写がグロテスクで少し嫌になりましたが必要な描写でした。
    この犯罪の理由は言えません。

    それともうひとつは不妊治療をしてい子供を授かった女性、保奈美の話。

    読んでみてくださいとしか言えません。
    ラスト数ページまでは絶対に赦せない凶悪な犯行ですが、最後にわかります。
    その本当の意味が。

    • まことさん
      衣都さん。こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      好きなミステリー作品は色々ありますが、一番驚いたというのは、私もまさに、読んだばかり...
      衣都さん。こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      好きなミステリー作品は色々ありますが、一番驚いたというのは、私もまさに、読んだばかりのこの作品です。
      イニシエーションラブは映画で、葉桜の季節も、割と最近、読みましたが、私は、全然わかりませんでした。
      驚いたというのとは、少し違いますが、一番好きなミステリー作家は伊坂幸太郎さんです。

      衣都さんの本棚からも、今、お借りしている作品があり、図書館に予約しようと思っています。
      これからも、どうぞよろしくお願いします。
      2021/05/15
    • 衣紅*海外在住さん
      伊坂幸太郎さんは最近友人からもお勧めされていて、もっと読みたいなと思っていた作家さんでした(^^)
      こちらこそよろしくお願いします☻
      伊坂幸太郎さんは最近友人からもお勧めされていて、もっと読みたいなと思っていた作家さんでした(^^)
      こちらこそよろしくお願いします☻
      2021/05/15
    • まことさん
      衣都さん。
      伊坂さんのレビュー、楽しみにしています♡
      衣都さん。
      伊坂さんのレビュー、楽しみにしています♡
      2021/05/16
  • 幼稚園児が遺体で見つかるという事件が発生。
    それも猟奇的な手口に震え慄くのは子どもを持つ親だけではないだろう。

    母親の強さは半端じゃなく、ある種の怖さに慄く。
    これを「聖母」というのならもう怖さと呼べるものではない気がした。

    驚愕の展開になるラストに完敗し、茫然自失である。

  • 只々騙される(そうとする)叙述だけでなく
    コンセプトの生命の尊さを共感し納得
    結末はこの形がしっくりくると感じた
    生きるありがたみを噛み締めよう

  • はぁー なるほど、そうなるか。
    最後まで分かりにくくて、騙された。

    少し、殺した後がエグいけれど、
    お話は面白かったと思います。
    すらすら読めてしまいました。

  • 幼稚園児が遺体で見つかった。猟奇的な手口に街は震撼する。そのとき母は…。ラスト20ページ、世界は一変する。
    騙されたー!そういう事なの?とにかくびっくり。母の子を思う心。これしか書けない。

  • うわーーーそういうことか!
    「ラスト20ページ、世界は一変する」という煽り文句に、「いうてそんな大したことないやろ」とタカをくくってました。
    乾くるみさんの『イニシエーションラブ』とかも「ラスト2行で一変!」みたいな煽りだったけれど、個人的には、途中ですぐ気付いてしまって衝撃がなかった作品だったので…。

    事件の犯人も序盤から明かされるし、ラストどんなふうになるんやろ、と読み進めてたけど、まさに20ページ前、確かに一変しました。
    『聖母』。そういうことか……。
    読み終わってから、また読み返したくなった。

    読書始めて2ヶ月。ミステリー作品は初めてだったけど面白いな…!

  •  いいねー!このようなミステリーものは大好きです。いろいろな伏線が最後の20ページで完全に繋がってくる。終わり方も良い。殺人事件絡みでそれなりに主役級の刑事も出てくるとなれば、ラストは当然犯人逮捕で締めくくられるもの。それが犯罪小説の定石…。そうじゃないと、読者はスッキリしないからね。でも、これは違う。
     不謹慎かもしれないけれど、こういうラストでスッキリした…。
     げに恐ろしくも尊いのは「母の愛」です。

  • びっくり。ミステリーとも知らず読み始めたので、二重にも三重にも驚愕の展開。面白かった。

  • おもしろかった。
    真琴、保奈美、刑事、それぞれの視点から事件の確信に迫り、テンポよくラストをむかえる。聖母というタイトルがとてもしっくりくる内容でした。
    内容とは関係ないですが、帯の煽りでのラストシーンで云々はやめてほしい。ほんとに。

  • ラスト20ページーーー、まさしく。サスペンス調だったけれど段々疑念が生まれてきて、最後は内容整理するのに思考回路が追いつかなかった。誰が正しいとかないけれど“母親”としての表現が秀逸だった。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ロヨラ・メリーマウント大学院で映画・TV製作の修士号を取得。2008年、短編「雪の花」で第3回「Yahoo!JAPAN文学賞」を受賞、翌年、同作を含む短編集『雪の花』で作家デビューを果たした。ダークミステリー『暗黒女子』は話題となり、映画化もされた。他の作品に『絶対正義』『サイレンス』『ジゼル』『眠れる美女』『婚活中毒』『灼熱』などがある。

「2021年 『息子のボーイフレンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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