幹事のアッコちゃん

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1977
レビュー : 300
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239447

作品紹介・あらすじ

背中をバシッと叩いて導いてくれる、アッコさん節、次々とサク裂!妙に冷めている男性新入社員に、忘年会プロデュースの極意を…(「幹事のアッコちゃん」)。敵意をもってやって来た取材記者に、前向きに仕事に取り組む姿を見せ…(「アンチ・アッコちゃん」)。時間の使い方が下手な"永遠の部下"澤田三智子を、平日の習い事に強制参加させて…(「ケイコのアッコちゃん」)。スパイス絶妙のアドバイスで3人は変わるのか?そして「祭りとアッコちゃん」ではアッコ女史にも一大転機が!?突破の大人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • アッコちゃんシリーズ、第三弾。
    前作は、アッコちゃんの出番が少なくて物足りなかったけれど、
    今回はどっぶりアッコちゃんです。
    それと、三智子の成長に目をみはりました。

    どんな時も、自信満々で、逞しいアッコちゃん。
    人間だもの、体調を崩すときもあれば、打たれて傷つくこともある。
    アッコちゃんの、そんな素の一面が見られました。

    なかでも、#アンチ・アッコちゃん
    同じ大学だった頃から、黒川敦子が嫌いだった温子。
    このもやもやした感情って、なんかわかるんですよね。
    その感情も、裏返せば憧れているということに他ならないのですが…。
    くったくったのパスタ、食べてみたい。

    いくつになっても、今の自分と”ありたい自分”を比較しては情けなくなる私。
    「どんなに弱っていても、その時出来る一番簡単なことからやる。」
    「大きく進めなくても、やらないよりやった方がましだから。」
    まず、この精神を見習いたいです。
    やらまし、やらまし、ですね。

    天才けん玉少年の竜を、「師匠!」と呼び敬うアッコちゃんが可愛かったです。
    そして、オリジナルソースで作った屋台の焼きそばに、お腹が鳴りました!

    「アッコちゃ~ん、アッコちゃ~ん、すきすき~♪」
    やっぱりこの歌をくちずさんでしまいます。

  • 今回はなんだか、読みながら泣きそうになるお話ばかりでした。

    私もこんな上司に出逢いたいなぁーと思いつつ、でももしかしたら出逢っていたのに私自身が閉ざしてしまっていたのかもしれないなぁと思ったり。

    わたしには三智子みたいに教わるスキルがないなぁと反省したりもしました。

    どんどん前に進む人はカッコいい。
    目指すためには、まずはご飯。美味しく食べて、モリモリ進む。

    極上の心のご馳走になる本でした。

  • 「アッコちゃん」シリーズ、第3弾。
    4話からなるが、全部アッコちゃん、アッコちゃん三昧である。
    大満足でした。
    初登場の頃の、失恋して食事もいい加減で幸薄そうだった三智子が、だんだんと頼もしいビジネスウーマンに成長して、嬉しいやら寂しいやら…
    多分アッコさんもそう思ってる。
    そして、初登場の頃の、大きくて恐ろしくて怖かった(あら、同じ意味ですね。大きいのは変わっていないしね)アッコさんが、実は学校になじめなかった過去があったり、意外といい加減だったり、甘えん坊な面があったりと、別の顔も見せます。

    ラストは、最高のオチですね、映像が浮かんでしまいました!
    みじん切り茹で卵の白身がツッと落ちる、三智子の唇のアップね。
    アッコさんにしてやられましたね。
    あまりにもハマリ過ぎのラスト…
    シリーズも終わりなのでしょうか。

    第1話 幹事のアッコちゃん
    三智子の会社の後輩、久瀬涼平。
    一番下っ端が務める慣習の、会社の忘年会の幹事だが、気が進まない。
    アッコさんに4日間、忘年会に参加させられる。

    第2話 アンチ・アッコちゃん
    アッコちゃんと同じ大学出身、同年代の赤井温子。
    何をやっても上手く行く黒川敦子に比べ、何をやっても上手くいかない自分…
    複雑な感情を抱く。

    第3話 ケイコのアッコちゃん
    初の管理職で、戸惑う、八方美人でNOと言えない三智子。
    時間のすべてを会社に捧げてしまってる感が…
    アッコさんの「お稽古」に強制的に付き合わされる。

    第4話 祭りとアッコちゃん
    三智子の勤務先の高潮物産が、アッコさんの会社「東京ポトフ&スムージー」を買収しようとしている。
    そしてあろうことか、買収交渉担当には三智子が指名された。
    アッコさんと個人的に親しいことを上司に嗅ぎつけられたからだ。
    アッコさんと一緒に焼きそば屋台の店頭に立つ三智子が気付いたことは…?

  • ★3.5
    前2作とは異なり、4編全てにアッコちゃんがメインで登場。が、アッコちゃんを疎ましく思う人、三智子には見せないアッコちゃんの弱さ等、いつもの傍若無人っぷりだけでなく、アッコちゃんの違う一面を見れたのが楽しかった。そんなこともあり、「アンチ・アッコちゃん」が一番のお気に入り。シリーズ1作目となる「ランチのアッコちゃん」から思った以上に時が進み、その間の三智子の成長が見えない難はあるものの、“ビタミン小説”と呼ばれるのも納得のシリーズ。ただ、高潮物産では働きたくないし、忘年会で歌うのも絶対嫌だ(笑)。

  • 今までの2作では語られなかったアッコさんの弱さが描かれている。
    いつも自信満々で、堂々としていて、完璧のように見えるアッコさんも、実はプレッシャーやら不安やらを抱えて生きている。
    それでも、それに負けずに、まずはやってみること!
    「タイム イズ マネー」
    グズグズ、イジイジ考え込んで無駄な時間を過ごすより、行動してみよう。
    まずは5日だけ、がんばってみる。
    そう考えると、勇気が湧いてくる。

  • アッコちゃんシリーズ第3弾

    収録諸篇はいずれも面白くて元気をもらえる好短編だが、中でも忘年会幹事のアッコさんとアンチのアッコちゃんが俺は好きだなぁ。
    エネルギーの塊でポジティブシンキング、前へ前へのアッコさん。そのアグレッシブな姿を読むのもいいもんだが、エネルギー充填中のアッコさんとか、ちょっとトリッキーなワザを使うアッコさんという、いつもとは別の顔を見せてくれるのも嬉しいもんで。

    ラストのあれは、シリーズ終了ということでエエのかな?
    アッコさんとこれで逢えなくなるのは寂しい気もするが、クオリティ下げたアッコさんを読みたくない気持ちもあるので、あれでいいんだろう。
    とか言うても、ファンの熱狂的な後押しで復活しそうな予感もするし、とりあえず柚木さんもアッコさんも、時に備えて雌伏して下さいませ。

  • アッコさんについていきたい。言葉だけじゃなくて行動で手本を示せる人に憧れる。

  • アッコちゃんシリーズです。大好きなのですが、前の作品を読んでからだいぶ間があいてしまったせいか、あれ?アッコちゃんてもうちょっとクールさがなかったっけ?と思うところがちょいちょいありました。
    でもやっぱり、アッコちゃんに振り回されてみたいものです。
    アッコちゃんに、伸びしろのある人として認めてもらえるかなぁ、、、?

  • ランチのアッコちゃん、3時のアッコちゃんに次ぐ、アッコちゃんシリーズ第三弾。前作からミツコがまた大人になっていて、社会人としてためになる言葉もいくつか出てきた。
    そして相変わらず美味しそうな食べ物の描写に、アッコちゃんの行動力!読み終わって、なにか行動したくなって、体験レッスン申し込んでしまった。
    今作でも憂鬱な毎日の中から楽しみを見つけること、何かを少しずつでも変えようとすること、無駄な時間(例えばスマホ!)を減らすことなど、人生を豊かにするために大切なことを教えてくれて、多くのパワーをもらった。このシリーズ本当に好きなので、いつかまた続編と言わず、似たような作品が出たら良いなと思う。

  • このシリーズがすき!読後感が爽快だし、明日へのパワーが生まれる感じがする。三智子みたいに単純だからかな

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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