また、同じ夢を見ていた

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 4005
レビュー : 484
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239454

作品紹介・あらすじ

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない"私"が出会ったのは手首に傷がある"南さん"とても格好いい"アバズレさん"一人暮らしの"おばあちゃん"そして、尻尾の短い"彼女"だった-

感想・レビュー・書評

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  • あぁ、今の気持ちをどう表現していいのか、
    不思議な愛おしさでいっぱい。

    自分は友達より賢いと思い込む、
    ちょっぴりナマイキな小学生、なっちゃんが主人公。

    毎日一緒に散歩する、しっぽのちぎれた彼女。
    夜のお仕事をしている、アバズレさん。
    屋上で待っていてくれる高校生、南さん。
    美味しいフィナンシェを作ってくれるおばあちゃん。
    もしかしたら、私も会っていたのかも…。

    大人になるということは、子供のころに見えていたものが見えなくなること。
    そんなふうに思ってました。
    でも、必ずしもそうではないんですよね。
    これからの出逢いの中にも、私にとっての南さんやアバズレさんやおばあちゃん、
    そしてしっぽのちぎれた彼女がいるのかもしれません。
    そう考えたら、どんな出逢いもおろそかにはしたくない。
    幸せな未来を、うっかり見落とさないように…。

    「しーあわせはーあるいーてこない。だーからあるいーていくんだねー♪」
    「ナーナー!」
    しっぽのちぎれた彼女と一緒に散歩して、
    幸せとは…、と思い巡らす心楽しい時間でした。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      毎日暑いね~。夏バテしてないかな?

      私も同じく『君の膵臓をたべたい』迷いつづけてる。
      最初、このタ...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      毎日暑いね~。夏バテしてないかな?

      私も同じく『君の膵臓をたべたい』迷いつづけてる。
      最初、このタイトルにギョッとしたよね。
      ホラーかと思っちゃった…。
      泣けちゃう恋愛小説らしいね。

      両方読んだわけじゃないからわからないけど、
      読みやすいというか、この本の方が好みってレビューいくつかあったよ。

      最近、恋愛小説を読んでないなぁ…。
      たまには動悸じゃないドキドキも味わいたいものだわ、なんてね。うふふ。
      2016/08/08
    • ortieortieさん
      こんばんは。
      レビューが素敵でお邪魔させて頂きました。
      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      の一言にとても惹かれました。
      そんな気持ちに...
      こんばんは。
      レビューが素敵でお邪魔させて頂きました。
      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      の一言にとても惹かれました。
      そんな気持ちになる出逢いの本ってあるなって。ぜひ読んでみようと思います^ ^
      最近はもっぱら図書館なので(本が増えてしまったので)しばらく先になるとは思いますが、、、。
      素敵なレビューを見るとまだ見ぬ本の世界に思いを馳せて1人わくわくしてしまいます 笑
      ありがとうございました。
      2016/08/23
    • 杜のうさこさん
      ortieortieさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、ありがとうございます。
      こんな拙い感想を「素敵」と言って下さって、
      とてもう...
      ortieortieさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、ありがとうございます。
      こんな拙い感想を「素敵」と言って下さって、
      とてもうれしいです!

      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      そうなんです。
      なんか夢をみていたような気分でした。

      実を言えば、私もこの本を読んだきっかけはブク友さんのレビューなんです。
      こんな風につながっていけるって、素敵なことですよね。

      本、増えますね。私も着々と増殖中です。(笑)
      そびえ立つ積読山に「ごめん…」とあやまりながら、
      書店やブックオフに出かけては、つい…。
      そのうえ、次から次へと図書館本を予約してしまい、返却日に追われるという…。
      でも好きなんだから仕方ないですよね~。(開き直り・笑)

      読み終えたら、また感想をきかせてくださいね!
      楽しみにしています♪
      2016/08/24
  • 昔、テレビか何かでみたものを、
    私はずっと信じている。
    寝ている間というのは、違うあちらの世界に出向いて
    向こうで作戦会議をしているんだと。

    まさか本の中で作戦会議を体感できるなんて…。

    小学生の奈ノ花が友達になる
    南さん、アバズレさん、おばあちゃん、
    そして尻尾のちぎれた彼女とともに考える
    幸せとは、人生とは…のお話。

    いい大人の年齢になってしまうと
    大真面目に誰かとこの2つのテーマは話し合わないから
    本の中でいろいろ考えてみる機会ができるのは
    ちょっと有り難かったりします。

    夢なのか現なのか、曖昧な世界だからこそ
    見ていたものの奥行きが透けてくる。
    私が生きていく時間、環境に変化があり続けても
    奈ノ花のように選び取っていきたい
    そう思わせる一冊です。

    表紙の尻尾のちぎれた彼女目当ての読書でしたが
    尻尾のちぎれた彼女は私の初代大親友猫ぴーと
    容姿がそっくりで…。
    (理由は違うけど尻尾がちぎれたところまで一緒)
    物語の中で私も奈ノ花と一緒に歌いながら
    ぴーと一緒に歩いているような幸せを感じました。

    もしかしたら、ぴーが本を引き寄せ
    作戦を一緒に考えてくれてるのかもしれませんね。
    この本は私だけの幸せの一つとさせてもらいます。

  • 「人生とは―」

    いつも、そんなことを考えている主人公・小学生の 奈ノ花。
    学校には 気のあう友達がいないから
    放課後になると 素敵な大人の友達に 会いに行きます。

    リストカットを繰り返している、高校生の 南さん。季節を売るおしごとをしている、きれいなお姉さんの アバズレさん。
    そして、おいしいお菓子を焼いてくれる、ひとり暮らしのおばあちゃん。

    国語の時間に、隣の席の桐生くんと 取り組むことになった発表のテーマは、

    「しあわせとは、なにか。」

    ふたりは、このテーマについて
    一緒に 深く 考えることになります。

    住野よるさんの作品には、「選択することの大切さ」が、よく登場します。

    大きなことから 小さなことまで、
    何かを選ぶ、という場面は たくさんありますが

    本当に こころが望んでいることに 対して
    素直に手を伸ばすことが できるか
    それが、しあわせに生きることへの
    鍵であるような 気がします。

    登場人物たちの 関係性がみえたとき
    この物語は、深い 癒しの物語であると思えました。

    選ぶのを 迷った時には
    大切な人も 自分のことも 大事にしながら
    しあわせを、感じるほうを えらんできました。

    大人になっても 本当は
    プリンの甘い部分だけを
    好きだっていう気持ちのまま
    生きていっても、いいのです。

    そうやって 生きていたら
    こころと現実のふしぎについて
    幸せを感じられる 瞬間が たくさんありました。

    ずっと 好きだった
    最後の フレーズ
    「薔薇の下で」

    図書室の入り口には
    折り紙の薔薇で作った
    虹色のアーチが飾られています。

    子どもたちは 今日も
    薔薇の下を 通って
    おはなしの世界へ やってきます。

  • 住野さんの本は二冊目。
    読み終わって、気になった箇所をもう一度読み返して、ああ!そういうことか!と納得。
    終わりに向かって物語が加速していって、今までの話が繋がって、最後はほっこりしあわせを感じる。
    私好みの物語でした。

    南さんもアバズレさんもおばあちゃんも、こうした方が良い、ということはわかっていたけど、そうはしなかった、出来なかった。
    ちょっとした意地だったり、言葉の掛け違いだったり、自分の感情を説明できるだけの言葉が足りなかったり…。
    きっとナノカ一人だけならそこがターニングポイントだと気付かずに過ごしていたかもしれないな。
    でも三人が教えてくれたから、最終的にナノカは自分のしあわせを見つけられた。

    住野さんの前作で「選んできたもので自分ができている」という内容があったけど、本作にも通じてるなと感じました。
    その場にいるときは、この選択は後々の後悔に繋がる…なんて考えられないかもしれない。絶えず流れてく時間の中で、ここがあなたのターニングポイントです!って教えて貰えるわけじゃないし。選ぶ、と言っても、無意識に選んでしまってるものもあると思うし。

    でも、せめて、迷ったとき、違和感を感じたとき、いや、些細なものだとしても自分の中の感情に気が付いたときは。南さんや、アバズレさんや、おばあちゃんがナノカにしてくれたみたいに、少し立ち止まって、考えてみることが大切なのかも。
    「人生とは」「幸せとは」という問に、自分なりの、迷いのない答を出すために。

  • こまっしゃくれた女の子が可愛くて読み進めてたら、泣いた泣いた。不思議なはなし。

  • 住野よるの2作目。

    不覚にも中年の親父が思わず人前で泣きそうになってしまった。

    人生とは、難しい。
    強く生きすぎると周りと軋轢を起こしてしまう。
    孤独に生きたくても、人は一人では生きていけない。

    人生はプリンのようなものだ。
    カラメルのようなアクセントが必要なのだろう。

    自分にとっての「幸せ」を考えさせられる作品。

  • 主人公の女の子が、不思議な出会いから仲良くなった人達(主人公の友達)とのやり取りから「幸せとは何か」という難しいテーマについて、自分の答えを見つけ出していくというお話。自分の幸せが何なのか、それを見つけることにより、普段気づかなかった当たり前の幸せに気付くことが出来るのかな…と思いました。自分の幸せが何なのか、考えるきっかけになりました。

  • 幸せとは何か。人間関係に悩む女児が、三者三様の女性と交友し答えを導き出す。

  • また同じ夢をみていた
    2018.2.20読了

    学校に友達のいない少女が出会った南さんとアバズレさんとおばあちゃんと尾っぽの切れた彼女を通して、幸せとは、人生とはを見つけていくお話
    どこか似ている3人が、両親と喧嘩した時、クラスから仲間はずれにされた時、友達の男の子に嫌いと言われてしまった時に、幸せの要素を教えてくれる

    不思議な感覚で読み進めてたけど、最後にいろんなことが繋がってきてほっこりした
    なんでこのタイトルなんだろうと途中までずっと疑問だったけど、なるほどと納得
    自分に今幸せですか?と問いかける夢
    日常生活に追われてそんなこと考えることなんてなかったけど、考えさせられた

    人生をいろんな言葉で表現されてて、私の中ではプリンみたいなはしっくりきたかな
    苦い部分もあるけど、甘い部分に覆われてる

    小さな勇気がたくさんつまってる作品だった

    幸せとは自分が嬉しく感じたり多のしく感じたり、大切な人を大事にしたり自分を大事にすたり、そういう行動を自分の意思で選べること

    人生とは全て希望に輝くあなたのものよ
    みんな違う、でも、みんな同じ

  • 「君の膵臓を食べたい」の作者の2作目。
    ↑も予約してきたけど、読めるのはまだまだ先になりそうです。

    主人公は小学生の小柳奈ノ花。
    自分は賢く同級生はすべて馬鹿だと思っており、学校に友達はいない。

    主人公目線で語られていて、文章もとても読みやすく話に入り込みやすい。
    奈ノ花と知り合う大人は皆「あなたは賢い子」と口々に言うけれど、あまりそうは思えなかった。
    ちょっと小生意気で「人生とは○○のようなものね」となにかと例えたがるのが鼻につくけど、根は素直でいい子。
    ただ、賢い子はクラスでも賢く人付き合いをしているでしょう…。
    勉強ができる賢さのことを指しているのではなさそうだったし。

    読んでいる最中も楽しく、続きが気になってページをめくる手が早まったし、読み終えたあとも余韻が残ったけど、
    いざ振り返ってレビューを書こうとすると、なんだか妙に冷め気味な自分がいます。

    これは若い時に読みたかったかな(笑)
    もしくはもう少し先だったかな。
    読むタイミングが違ったらもっと違う想いが残った気がします。

    うるっときて涙腺が緩んだし、感情を揺さぶられる本はなかなか巡り合うことができないので、数年後また読みなおしたいです。

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著者プロフィール

住野 よる(すみの よる)
高校時代より執筆活動を行っていた。2014年2月ごろ夜野やすみ名義で、様々な賞に落ちてしまった小説「君の膵臓をたべたい」を広く世で読まれてほしいという願いから小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿。同作が話題となり、2015年6月双葉社から書籍化されデビュー。同作が「本屋大賞」2016第2位、「読書メーター読みたい本ランキング」1位、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2015」1位と高く評価され、売上面でも「2016年年間ベストセラー」総合5位、文芸書1位(トーハン調べ)、「2016年 年間ベストセラー」総合4位・単行本フィクション1位(日販調べ)となり、累計発行部数200万部を突破した。実写版映画が2017年7月28日公開、アニメ映画が2018年公開。
その他作品に、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』がある。

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