また、同じ夢を見ていた

  • 双葉社 (2016年2月19日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784575239454

感想・レビュー・書評

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  • この本は大好きな本なので何回も繰り返しよんできた本なのですが、言い回しが少し分かりにくくてなかなか物語の全貌がよく分からなかったのですが、今回は注意深く読んだり、所々調べたりしながらなんとなくわかりました!南さん、アバズレさん、おばあちゃんが奈ノ花の元に来た理由や季節を売る仕事、live meの意味、薔薇の下での意味などを理解できました。また、奈ノ花の幸せや人生とはどんなものかについても考えさせられました。そして何より人とを付き合っていく上で大事なことが沢山わかった気がしました。私も人と関わりながら仲良く過ごしていきたいです。

  • 小学生の小柳さんは、本をたくさん読み、同級生が幼稚にみえて、一緒に遊ばない強い心を持った女の子。同級生とは上手く行かないのに、怪我をした猫を助けるために知らない大人を頼ったり、気になった家に飛び込んで、おばあさんと仲良くなったりと行動的。リストカットを繰り返す女子高生とも交流が始まる。
    学校で出された「幸せとは何か」をそれぞれの人達と話しあって行く。最後に結論に達する。途中に何度も助けた猫と一緒に歌う「しーあわせっはー、あーるいーてこーないー、だーかーらーあーるいーていーくんだねー」が響いて来る。
    女子高生の南さんが消えた時に、違和感と行方が見えたような気がした。題名の「また、同じ夢を見ていた」が分かってくる。アバズレさんやおばあさんとの深い交流も結果的に・・?
    ハッピーエンドのような、そうでもないような。途中経過は色々あるかも知れないが、最後は幸せだったということなのだろう。

  • 面白かった。幸せとは何かさがし続ける私。相棒は猫。中盤まで淡々と話が進み「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が思い出されてきた。しかし急展開、伏線の回収が行われる。そして一気読み。読後感がとても良い。

    もしも未来の自分が会いに来てくれたら、こどもの時の自分は、あぁすごいがんばったんだねって労うと思う。

  • 一人の少女が様々な世代の「友達」との交流を通して成長する物語。
    その友達はそれぞれ異なる時期から登場した同一人物の設定かな。
    人生とは、幸せとはをじっくり見つめ直す良い機会になりました。
    僕が昔の自分に言葉をかけるならなんと言うだろう?

    「若い頃に無駄だと思ってやっていたことの全てが20年後には強みになる」かな?

    年齢を重ねないとわからないことってあるよね。

    良い物語でした。オススメ!

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      hibuさん、こんにちは!

      私もこの作品、読んで良かったと思いました♪
      伏線が沢山散りばめられていて、気付かなければ気付かないし、気付けば...
      hibuさん、こんにちは!

      私もこの作品、読んで良かったと思いました♪
      伏線が沢山散りばめられていて、気付かなければ気付かないし、気付けばそういうことかと思うし、読み手によって感想は変わって来るかと思います

      歳を重ねないとわからない事だらけです
      今でもわからないこと、沢山ありますが。。。(^^;;
      2023/06/11
    • hibuさん
      ハッピーアワーさん、こんにちは!
      人生とは〇〇がクスッと笑えたり、考えさせられたり、全体としては軽やかな文体なんですが、娘に読ませたいなぁと...
      ハッピーアワーさん、こんにちは!
      人生とは〇〇がクスッと笑えたり、考えさせられたり、全体としては軽やかな文体なんですが、娘に読ませたいなぁと思いました^_^
      ホント歳を重ねてもわからないことだらけですよね〜。
      僕の知ってるオトナはもっと落ち着いていたけどなぁ…
      2023/06/11
  • 大好きな住野さんの作品で最初に読んだ作品。
    呼んだのはかなり前なのですが今でも好きな作品の1つです。
    とても真っ直ぐな女の子が主人公の物語です。

  • 話題となった前作は読んだ事はなく、初めて著者の作品に手を取ったが、とても満足する読了感。
    あったかも知れない未来の可能性と向き合い、人生の先輩達に背中をおされて成長してゆく主人公の姿がとても良かった。ファンタジーでありながら、人生の哲学が綴られている。幸せとは何か。生きるとは何かを考えさせられる作品だった。

  • 住野よるさんの作品は、これで2冊目の読了。
    個人的には「膵臓」より、こっちの方が良かったです。

    幸せとは何か?を題材とした物語で、ボリュームも適度。始めは少し眠くなる感じがありますが、途中から一気に面白くなります。予想していなかった展開だったこともあり高評価をつけました。

  • ジャンルは、何になるんだろう。成長物語?ファンタジー?ミステリー?
    幸せとは…を考えさせられた、温かい素敵なお話でした。読み終わった瞬間、もう1回初めから読みたいって思ってしまいました。

  • 同僚からのおススメです。
    とても不思議で素敵でおしゃれな作品でした。
    道徳ですかね。哲学的な見方も出来るかも知れませんが、そんなに深く考えずに、主人公の強さと真面目さに触れてみるのが良いかと思います。良作です。

  • あぁ、今の気持ちをどう表現していいのか、
    不思議な愛おしさでいっぱい。

    自分は友達より賢いと思い込む、
    ちょっぴりナマイキな小学生、なっちゃんが主人公。

    毎日一緒に散歩する、しっぽのちぎれた彼女。
    夜のお仕事をしている、アバズレさん。
    屋上で待っていてくれる高校生、南さん。
    美味しいフィナンシェを作ってくれるおばあちゃん。
    もしかしたら、私も会っていたのかも…。

    大人になるということは、子供のころに見えていたものが見えなくなること。
    そんなふうに思ってました。
    でも、必ずしもそうではないんですよね。
    これからの出逢いの中にも、私にとっての南さんやアバズレさんやおばあちゃん、
    そしてしっぽのちぎれた彼女がいるのかもしれません。
    そう考えたら、どんな出逢いもおろそかにはしたくない。
    幸せな未来を、うっかり見落とさないように…。

    「しーあわせはーあるいーてこない。だーからあるいーていくんだねー♪」
    「ナーナー!」
    しっぽのちぎれた彼女と一緒に散歩して、
    幸せとは…、と思い巡らす心楽しい時間でした。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      毎日暑いね~。夏バテしてないかな?

      私も同じく『君の膵臓をたべたい』迷いつづけてる。
      最初、このタ...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      毎日暑いね~。夏バテしてないかな?

      私も同じく『君の膵臓をたべたい』迷いつづけてる。
      最初、このタイトルにギョッとしたよね。
      ホラーかと思っちゃった…。
      泣けちゃう恋愛小説らしいね。

      両方読んだわけじゃないからわからないけど、
      読みやすいというか、この本の方が好みってレビューいくつかあったよ。

      最近、恋愛小説を読んでないなぁ…。
      たまには動悸じゃないドキドキも味わいたいものだわ、なんてね。うふふ。
      2016/08/08
    • ortieortieさん
      こんばんは。
      レビューが素敵でお邪魔させて頂きました。
      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      の一言にとても惹かれました。
      そんな気持ちに...
      こんばんは。
      レビューが素敵でお邪魔させて頂きました。
      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      の一言にとても惹かれました。
      そんな気持ちになる出逢いの本ってあるなって。ぜひ読んでみようと思います^ ^
      最近はもっぱら図書館なので(本が増えてしまったので)しばらく先になるとは思いますが、、、。
      素敵なレビューを見るとまだ見ぬ本の世界に思いを馳せて1人わくわくしてしまいます 笑
      ありがとうございました。
      2016/08/23
    • 杜のうさこさん
      ortieortieさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、ありがとうございます。
      こんな拙い感想を「素敵」と言って下さって、
      とてもう...
      ortieortieさん、こんばんは~♪

      こちらこそ、ありがとうございます。
      こんな拙い感想を「素敵」と言って下さって、
      とてもうれしいです!

      「不思議な愛おしさでいっぱい」
      そうなんです。
      なんか夢をみていたような気分でした。

      実を言えば、私もこの本を読んだきっかけはブク友さんのレビューなんです。
      こんな風につながっていけるって、素敵なことですよね。

      本、増えますね。私も着々と増殖中です。(笑)
      そびえ立つ積読山に「ごめん…」とあやまりながら、
      書店やブックオフに出かけては、つい…。
      そのうえ、次から次へと図書館本を予約してしまい、返却日に追われるという…。
      でも好きなんだから仕方ないですよね~。(開き直り・笑)

      読み終えたら、また感想をきかせてくださいね!
      楽しみにしています♪
      2016/08/24
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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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