よるのばけもの

著者 :
  • 双葉社
3.35
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本棚登録 : 2438
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240078

感想・レビュー・書評

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  • 著者自身が100人この本を読んで好きと言ってくれるのは3人と評した作品。
    わたしは好きです、前作のまた同じ夢を見ていたよりもずっと響きました。
    テーマはいじめです。教室内のいじめ。
    伏線を回収できていないと言ってる方をたくさん見かけましたが、回収しなくていいと思った。誰がどんなことをしていたか、どんな気持ちでいるのかを想像するのは容易であり、事実は違うかもしれないけども。
    笠井みたいな男子が一番心に闇もってそうだよなー……
    ラストがあまりにも現実的。だけど久しぶりによく眠れたのなら胸のつっかえはとれたのかな、無言という加担者から被害者に変わるかもしれなくてもそれでも安達くんならきっと大丈夫であろうと信じたい。
    保健の先生の「難しいことはいい、生き延びなさい。大人になればちょっと自由になれる」が響く。わたしは幸いいじめられることもなかったし、いじめることもないような学校生活でしたが、傍観といういじめはしてたのかな、そんな大きないじめや嫌がらせはない環境ではあったけど当事者の気持ちはわからない。
    でも死を選ばず生きることを選ぶこと。そう、大人になったら1人でいてもいいんだし、合う友人が見つかるかもしれない。ほんと死を選ばないで生きてほしい、小中高生のみんなに読んでほしいですね。

  • 中学校内でのいじめをテーマにしたファンタジー。
    「僕は夜、ばけものになる」
    ばけものになるのは比喩かと思っていたけど、本当にばけものになる話だったとは…。

    クラスでいじめに遭っている女子生徒・矢野さん。
    昼間はいじめに我関せず、夜はなぜかバケモノの姿になる主人公・あっち―。
    宿題を忘れて夜にバケモノの姿で取りにいくと矢野さんとばったり遭遇。
    その日から、夜の1時間を矢野さんと学校で過ごすことに…。

    はっきり言ってくどかった。
    全く面白くないわけじゃないけど、腑に落ちない点がいくつもある。
    読者に投げっぱなしで説明不足、なのに主人公の心理描写がいちいちくどい。
    目の前でいじめられてるクラスメイトがいるのに無視しちゃいかん。っていうメッセージ性が強すぎるのかな。
    誰だっていじめられたくないから、ずれないようにうまく立ち回るのは防衛本能だしねぇ。
    最後のあっちーの行動によって、笠井がどう動くか気になる。
    あっちーを助ける?見捨てる?それとも違う誰かを標的に仕立て上げる?

    これも前作同様、読むタイミングを間違えたかしら。
    中高校生向き?
    人気作家だし評価高いので読んでみたけど、住野よるさん苦手かもしれない。
    デビュー作の「君の膵臓を食べたい」を読み終えてから今後も読むか考えよう。

    • 遠藤さん
      こんにちは。かなり前の投稿に今更失礼します。
      ご迷惑でしたらどうぞ無視してください。


      先日この本を読み終わり同じような感想を持ちました。...
      こんにちは。かなり前の投稿に今更失礼します。
      ご迷惑でしたらどうぞ無視してください。


      先日この本を読み終わり同じような感想を持ちました。この本は具体的なメッセージが掴みにくいというか単純というかで小・中学生くらいの時に読んでいたら面白かったのかなぁと思いました。


      ところで住野よる先生の作品は面白いです。
      『君の膵臓をたべたい』はもうとっくにお読みになったのでしようか?
      個人的には住野よる先生の作品の中で一番面白いと思います。と言っても3作品しか読んでいませんが…笑

      好き嫌いにどうこう言うつもりは毛頭ありませんが是非おススメしたいのが『また同じ夢を見ていた』です。
      こちらはキャラもユニークで所々クスッと笑ってしまうようなセリフも出てきて内容も面白いです。
      もし、もう読み終わっているようでしたら申し訳ありません。



      長々と失礼しました。

      2019/03/28
  • 結構、難しい中学生の仲間意識が主題かな?
    「問題は、クラス全体が、先週金曜日の空気をどれくらい引きずっているかだ。そこをきちんと感じ取っていかなければならない。でなければ、あっという間にずれた側になってしまう。すぐに仲間意識の外にはじき出されてしまう。中と外なんて、昼と夜くらい入れ替わるのはあっというまだろうに、人間と化け物くらい、違ってしまう。」196項

    住野さんは、「君の膵臓をたべたい」でも、「また、おなじ夢をみていた」でも何か共通して、当事者とその背後の背景となる意識の闇を描いている気がします。

  • 2020(R2)1/10-1/12

    苦しかった。
    とんでもないイジメをめぐる物語。
    イジメの形態がリアルすぎて。
    教師の「事なかれ感」がリアルすぎて。

    初めから「ばけもの」は存在するが、本当の「ばけもの」とは何なのか。終末に明らかになる。
    明らかになった瞬間から、物語が大きく動く。
    そして、ある意味「途中」で話が終わる。
    この後、どうなっていくんだろう?
    続きが知りたい。

  • いじめがテーマのおはなし。終始重苦しい。読むのが遅いと辛い。

  • 夜になるとばけものになるなんて、とりとめのない物語ですが、心の柔らかいスキマにスゥーっと入ってくるような、そんな作品です。

  • 夜になると化け物に変身する少年・安達と、彼のクラスメイトで周囲からいじめを受けている少女・矢野の交流。

    クラスの空気を読んでその他大勢であり続けようとする少年と真夜中の化け物、どちらが本当の彼なのか。

    どうして思春期の教室は、地雷原と化してしまうのだろう?

    人の弱さと強さ・・・逃げ切って、早く大人になったもん勝ち、なのかな~。。。

  • 学校、ばけもの、いじめ。

    本当の自分はなに?

    仕事している時?

    友達といる時?

    家族といる時?

    1人でいる時?

    いつ自分は本当なの?

    そんな事を考えさせられました。

  • 夜になると、足が6つに8つの目玉、4つの尾を持つばけものに変身する少年と、いじめられっ子の同級生の2週間ほどのものがたり。
    「ばけものって本当は何のことだ?」
    住野よるさんは、思春期のもやもやした描写が上手くて、どの本を読んでも子どもの頃を思い出して、きゅーっとなってしまう。今回の男女の会話のテンポも好きだなー。長いものに巻かれているのは決してラクではないよね。

    • グリリンさん
      夜と昼とでは姿が違う主人公、昼は人間、夜はばけもの…
      でも実は昼の方が化け物のように残酷で、夜の方が優しく人間らしくいれる…
      住野よるさんの...
      夜と昼とでは姿が違う主人公、昼は人間、夜はばけもの…
      でも実は昼の方が化け物のように残酷で、夜の方が優しく人間らしくいれる…
      住野よるさんのこうゆう描写が本当にすごい!!
      昼と夜とで身体もこころも真逆な僕と俺…
      でもどっちも僕で俺なんだ
      キミスイも全作品読んだけど、言葉の1つ1つが粋でかっこいい!!
      こころの描写も細かく描かれていて本当に大好きな作家さん
      その中でもこの作品は心に残る一作だった。
      2017/11/01
  • 虐められる側と虐める側。一括りにはできない人間の自意識の複雑さ、狡猾さ、仲間意識。。。中学校が舞台になっているけど、そのくらいの年代の頃には特に色々あるよね。集団からはみ出ない様にしようとする毎日。「大人になれば少しは自由になる」って能登先生の言葉、会社に属してればそうでもないし、一概には言えないなー。
    怖い時にニヤッとしてしまう矢野さん。自分も困った時に笑ってしまう癖があって、大学の頃バイト先で怒られたのを思い出した。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第2位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』。

「2020年 『青くて痛くて脆い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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