- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784575240078
感想・レビュー・書評
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作品は素晴らしいです。でも後味の悪いスッキリしない終わりなので、星3つです。
読み進めていてもずーーーっと気持ちが晴れない苦しいお話でした。
何だろう?思春期そのものなのか、みんなと違って何がいけないのって言うのはここ最近のことであって、個性として捉えられる様になったのもつい最近のことでしょ?前へ習え右へ習えは学校教育の代物でしょうに。
人はそれぞれみんな違うよ。当たり前じゃないの。でも、弾かれるんだよ。世間からも周りからも、身内からだって。理解しようとするって無駄なこともあるんだよね。
作中の『難しいことはいい。生き延びなさい。大人になったらちょっとは自由になれる』うん。これに尽きる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学生時代に集団いじめがなかったので、いまいちピンとこず。。なぜ、周りに合わせて何かを投げつけたり踏み潰したりするのか分からない。。でも、ドラマとかでも虐められてる子を助けると今度自分が虐められるとかあるなぁ。。と考えながら読んだ。助けたいなら助けたらいいのに。。周りと違う行動することの怖さなのかな?主人公が最後に一歩踏み出せたのはよかった‼︎私は人に恵まれて生きてきただけで、集団生活において逃げられないテーマなのかもしれない。。
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集団の中から一歩踏み出す。
自分の殻を破る。
簡単なひと言ではまとめられない物語だけど、そのしんどさは分かるし、それができない。
2025は自分も変わりたい。いや、本当の自分を少しでも出していきたい。
でも本当の自分はなんだろう‥
自分の学生時代も今も、周りの目を気にしてばかりかもしれない‥
考えさせられる物語だった。 -
中学校時代特有の何とも言えない嫌な雰囲気がすごく感じられた。
昼の学校での自分と夜のばけものの自分、どちらが本当の自分なのか……最後がとても苦しかった。
自分がもしこの作品の主人公の立場になったらどうしていたか読後考えて見た。いじめを止めたいと思う気持ちが強いのにそれを友達やクラス全員を敵に回して行動できるのか、しなくちゃいけないのに自信がなかった。
ダメなことをダメだと同じ考えを持っている人に出会えている自分は恵まれていたのだと気づかされた。 -
著者自身が100人この本を読んで好きと言ってくれるのは3人と評した作品。
わたしは好きです、前作のまた同じ夢を見ていたよりもずっと響きました。
テーマはいじめです。教室内のいじめ。
伏線を回収できていないと言ってる方をたくさん見かけましたが、回収しなくていいと思った。誰がどんなことをしていたか、どんな気持ちでいるのかを想像するのは容易であり、事実は違うかもしれないけども。
笠井みたいな男子が一番心に闇もってそうだよなー……
ラストがあまりにも現実的。だけど久しぶりによく眠れたのなら胸のつっかえはとれたのかな、無言という加担者から被害者に変わるかもしれなくてもそれでも安達くんならきっと大丈夫であろうと信じたい。
保健の先生の「難しいことはいい、生き延びなさい。大人になればちょっと自由になれる」が響く。わたしは幸いいじめられることもなかったし、いじめることもないような学校生活でしたが、傍観といういじめはしてたのかな、そんな大きないじめや嫌がらせはない環境ではあったけど当事者の気持ちはわからない。
でも死を選ばず生きることを選ぶこと。そう、大人になったら1人でいてもいいんだし、合う友人が見つかるかもしれない。ほんと死を選ばないで生きてほしい、小中高生のみんなに読んでほしいですね。 -
2020(R2)1/10-1/12
苦しかった。
とんでもないイジメをめぐる物語。
イジメの形態がリアルすぎて。
教師の「事なかれ感」がリアルすぎて。
初めから「ばけもの」は存在するが、本当の「ばけもの」とは何なのか。終末に明らかになる。
明らかになった瞬間から、物語が大きく動く。
そして、ある意味「途中」で話が終わる。
この後、どうなっていくんだろう?
続きが知りたい。 -
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こんにちは。かなり前の投稿に今更失礼します。
ご迷惑でしたらどうぞ無視してください。
先日この本を読み終わり同じような感想を持ちました。...こんにちは。かなり前の投稿に今更失礼します。
ご迷惑でしたらどうぞ無視してください。
先日この本を読み終わり同じような感想を持ちました。この本は具体的なメッセージが掴みにくいというか単純というかで小・中学生くらいの時に読んでいたら面白かったのかなぁと思いました。
ところで住野よる先生の作品は面白いです。
『君の膵臓をたべたい』はもうとっくにお読みになったのでしようか?
個人的には住野よる先生の作品の中で一番面白いと思います。と言っても3作品しか読んでいませんが…笑
好き嫌いにどうこう言うつもりは毛頭ありませんが是非おススメしたいのが『また同じ夢を見ていた』です。
こちらはキャラもユニークで所々クスッと笑ってしまうようなセリフも出てきて内容も面白いです。
もし、もう読み終わっているようでしたら申し訳ありません。
長々と失礼しました。
2019/03/28
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オーディオブックで読了。
声優さんたちの演技が凄まじく良かった!!
中学校でのいじめがテーマ。
そしていじめを傍観している主人公の男の子は、なぜか夜になるとばけものになってしまうということで、重くて暗いイメージを持ちながら読み始めた。
でも、いじめられている女の子・矢野さんと夜の校舎でばったり出会い、ばけものの姿で会話するという不思議な展開と、声優さんたちの演技の素晴らしさに、ぐいぐい惹き込まれていった。
夜の校舎での会話と、矢野さんのどこか達観したような感情の読めなさが、この物語に神聖さを感じる一つの要素になっていると思う。
いじめのある教室のギスギスした雰囲気は、本当に冷たくて苦しい。
でも、夜の校舎の空気は冷たいけれど、本心を通わせられる雰囲気がある。
いじめに加担する昼間の自分と、矢野さんと普通に会話するばけものの自分。どちらが本当の自分なのか?
主人公が最後に出した答えと行動の、その先が気になる。
著者プロフィール
住野よるの作品





