図書室のピーナッツ

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 493
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240214

感想・レビュー・書評

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  • 読書の楽しみの一つに一冊の本が次の本へと繋がっていく事にある。本書にも沢山の本が登場してくる。その本すべてを手にすることは難しいだろうが、リストアップされた本の中から次の楽しみを得ることができて嬉しい。
     昔、「マチルダはちいさな大天才」ロアルド・ダール著の中に挙げられた本を読破しようとした事を思い出しながら、本が本を呼ぶ喜びをふたたび感じた。

  • 図書室とキリギリスの続編。
    作者である竹内真さんは沢山の本を作品の中に登場させたくて書かれたそうです。
    資格のないなんちゃって司書の詩織が学校の図書室を訪れる生徒といくつかの本を謎解きをしてそれにまつわる本も沢山出てきます。読んでいて楽しいし、感動して泣いてしまったり。 この中に登場するピーナッツを本屋で偶然見かけた時はちょっと感動して中を確認してしまいました。
    読みたい本が沢山増えました。

  • 今回も大変勉強になりました。
    小原庄助さんの話は知らなかったな~っていうか知らない人の方が多いよね。
    ここの高校の子達って賢い。
    着眼点が凄い。私じゃついていけない。
    現実にもこんな子達はいるのかしら。きっといるんだろうね。
    それに相変わらず詩織さんは真面目だわ。
    市立図書館の人といい感じになっても、きちんとし過ぎ(笑)そこがいいんでしょうね。

    字のないラブレターっていいですね。

  • シリーズ2作目。
    司書の資格を持たずに、教員である友人に勧められるままに学校司書の仕事に就いた、高良詩織。
    1作目は、学校の図書室で司書はどんな仕事をするのか、前任者の作ったていねいな手引書を頼りに手探りで、薄闇の中を進むような感じだった。
    本作では、本格的に司書の勉強も始め、今までの間違いに気付いたりもする。

    図書館常連の生徒たちも、卒業したり、新入生が来たりとメンバーの入れ替わりがある。
    そんな中でも、去年からの在校生が「先輩」となって後輩を導いている成長がうれしい。
    詩織にも、まわりを眺めるゆとりと、司書としての仕事を楽しむ気持ちも生まれた。
    『去年蒔いた種がこの春どんな花を咲かせるのか今から楽しみ』
    何かとアドバイスをもらい、司書の先輩として頼りにしてきた、市立図書館の山村とも、ごはんを食べたり、本の話がはずむ。

    個人的に、小枝歩乃佳ちゃんの調査能力に大注目!
    将来は、詩織よりも頼もしい『図書館探偵』になりそう!

    第一話 サンタクロースの証明
    詩織の特殊能力について観察されていた?!
    「サンタクロースがいた」という新聞記事について調べる事になる。
    「ある」ことを証明することと、「ない」ことを裏付けること。

    第二話 ハイブリッドの小原庄助
    小枝さんは会津で、大隈くんは白河で、それぞれ「小原庄助の墓」を見たという。
    どちらが本物か言い合いになるが、詩織は、それぞれの説を調べて行って検討してはどうかと提案する。
    雑誌記事でも書けそうな、二人の調査能力がすごい。
    良きライバル以上の発展はある?

    第三話 ロゼッタストーンの伝言板
    詩織といっしょに、図書館というものについて学んでいる気分になる。
    今年もオリエンテーションで、一年生が二人、話題を提供。
    「『図書館ノート』を置いてほしい」というのと、「小沢健二の『うさぎ!』っていう本を学校予算で買って!」という希望。
    ここから、詩織も生徒も「図書館の利用の仕方」について学ぶことになる。

    第四話 ピーナッツの書架整理
    ピーナッツ、PEANUTS、その意味さまざま。
    スヌーピーで有名な英語の漫画と、村上春樹の小説。
    こういった「謎解き」は他の作品にもあるけれど、学校図書室が舞台だと「調べ学習」という言葉で置き換えたくなる。
    みんなの持ち寄る情報とひらめきの一つ一つの小さなピースが合わさって、パズルが完成する喜びがある。

  • なぜピーナッツなのかと思ってたけど、納得。
    みんなすごいなー。そして楽しそう。高校時代の図書館、絶対にこんなじゃなかったと思う。うらやましい。
    こうやってだた一人で読んで感想書いててそれはそれで自己満足的なところなんだけど、読んだ本のことを分かち合う人がいるっていいなあ。

  • 学校図書館の司書(資格なし)が主人公、2作目。
    実際の書籍や雑誌がたくさん登場するので、知ってる本が出てくるとテンション上がる。(小澤昔ばなし研究所の「子どもと昔話」とか、中村妙子の翻訳とか)
    1作目は無資格で職について迷いつつも仕事の楽しさに気がついていくのが面白かった。同時に学校司書ってこんな仕事なのか、と興味深く読んだ。
    今回は親しい生徒も出来て、司書としてどうしたらいいか、と悩みつつも前向きに取り組んでいく。
    連載作品だったみたいで、一章ごとに1つのテーマを解決?していく形式。
    実際の現場ではもっと色々苦労があるのかもしれないけど、図書館のひとつの理想の形が書かれていると思う。続編もありそうな終わり方なので、続きも読みたいな。

  • 無資格のなんちゃって司書が、学校司書の仕事を通じて成長していく、連作短編集。
    司書や本に詳しい主人公だと、本にまつわる謎解き系ミステリが定番。
    もちろんそういう要素もあるけれど、司書の資格取得をめざす過程で、司書という仕事そのものや、図書館の仕事について向き合っていく、お仕事小説的なところがある。
    一つのテーマから、どんどん関連する情報へと広げていく、レファレンス。
    サンタクロース以外は知らないこともおおく、読みたい本が増えた。
    だれが何を借りたか。
    図書館が絶対に守らなければならない個人情報を、軽々しく何度もしゃべるところだけは、ひっかかる。
    『図書室のキリギリス』の続編。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    資格を持たない“なんちゃって司書”として直原高校の図書室で働く詩織。サンタクロースは実在するのか?伝説の酒飲み小原庄助の正体は?オザケンの幻の本『うさぎ!』とは?村上春樹とスヌーピーの関係は?などなど、今日も難問珍問が生徒たちから持ちこまれる。はたして、怠け者のキリギリスは2年目の春を迎えることができるのか!?恋の気配と共に綴られる、ハートフルブックストーリー第2弾。

    図書館小説は沢山有りますが、僕が読みたいのは図書館を舞台にした恋愛小説ではなく、図書館そのもののお仕事小説なんです。なのでこの小説のようにがっつりと図書室業務を描いてくれている小説はとても素敵。生徒たちと本の事で議論したり、みんなで謎を解こうとしたり。こんな高校生活送りたかったです。
    かなりの資料が登場するので、ライトなテイストながらもかなりぎっちりした書き方をする方と見ました。適当に書くのではなくバックボーンをしっかり作る人の本はいいですね。清々しくも水っぽくなくしっかり中身詰まっています。
    ちなみに僕の憧れの職業は図書室司書ですが、資格無くても事務員として出来たんですね。是非やってみたかったけれども相当給料低かったんだろうなあ。でもこの主人公、前作(読んでないですけど)では成り行きで図書室司書になって、本作で自覚が出て資格を取る為に頑張っています。いいなあいいなあ私も司書の資格が欲しい。何歳になってもいいからやってみたいです。

  • 少し硬派になりすぎてるかなぁと
    要素が用意してあってその逆算からお話が作られてる感が少しある。

    それでも読書の楽しさという失ってほしくないものは残っている。
    図書室だけで調べることが正しいという方向には進んでほしくない。

    「情報を複数形にする」はいい言葉だなぁ。

  • 今回も勉強になることが多かったです。
    図書館関連の話題に加え、市立図書館の司書さんとの関係も今後どうなるか気になります。

    詩織も仕事に対する意識が変わってきて熱意などがひしひしと伝わってきました。

    ただ、図書委員をするぐらいだからか、高校生の子がしっかりしてるなあ~と思ったのと、20代の司書さんもお仕事面ではしっかりしすぎでは?と思いました。まだまだ延びしろがあってもよい気がする…

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