追想の探偵

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 187
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240306

感想・レビュー・書評

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  • 特撮雑誌の編集者をしている神部実花。彼女は過去に特撮に関わりながらも消息不明となっている人を探し出すことから、「人捜しの神部」と呼ばれている。
    面白いキャラクターは登場するものの、残念ながら月村作品にしては、いま一つだった。

  • 消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる―“人捜しの神部”の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。だが自らの過去を捨てた人々には、多くの謎と事情が隠されていた。次号の雑誌記事を書くために失われた過去を追う実花の取材は、人々の追憶を探る旅でもあった…。

    何も特撮がらみにしなくてもと思う。モデルになっている人物や事件が想像できてしまうだけに。

  • 「人捜しの神部」と呼ばれる、特撮雑誌の女性編集者が活躍する姿を描くお仕事小説&ミステリ。特撮にはあまり興味がないのだけれど、それでも特撮に対する愛情がひしひしと伝わってきて、楽しく読めました。癖の強いキャラたちも魅力的。
    お気に入りは「封印作品の秘密」。ミステリ読みの性として、なんだか物騒な隠された事件なんてのを想像しながら読んでしまって、反省(苦笑)。なんとも美しい物語、という印象です。作中のストーリーも情景が目に浮かぶようで、沁みました。
    「帰ってきた死者」の腰砕けな真相もこれはこれで印象的(笑)。なんなんだそのオチは! でも妙にすっきりしちゃうなあ。

  • 普通に面白かった。小品だけど、読んで良かった。ハードなものからこんなハートウォームなものまで書けるって、月村了衛ほんとすごい職業作家ですね。
    自分の仕事に誇りを持って、叩かれても叩かれてもあきらめずに前へ進む特撮界の女神 神部実花に叱咤激励されました。

  • この作品は、少し変わっている。不思議な作品だ。しかも特撮物がそのテーマだ。しかも何十年も昔の時代の人探しをするのが主人公雑誌編集者の神部実花の仕事だ。かなりマニアックな作品だが、面白かった。1日もかからずに読み切った。最もこれぐらいの作品にはそれほど時間をかけても仕方がない。
    しかし、月村了衛氏の作品としては珍しく人を殺す事がない作品だった。

  • “人捜しの神部”の異名を取る編集者・神部実花は、無理難題を乗り越え消息不明となった有名人にインタビューを取り付ける。
    無理難題は当然の如く過去に由来し、その解決を“追想の探偵”としたタイトルが上手い。

    「日常のハードボイルド」
    「封印作品の秘密」
    「帰ってきた死者」
    「真贋鑑定人」
    「長い友情」
    「最後の一人」

  • 著者にしては珍しい、ライト・ミステリーな作品でした。
    6作の短編はどれもそれなりに面白かったですが、これまでに読んだ著者の作品と雰囲気が違うので、誰か別の著者の本を勘違いして読んでいるんじゃないかと思いました。(^^;

  • 悪くない。ただ、知的な興奮は多くは期待できない。何故なら主人公がひたすら頑張り続けるのを見守るのみだから。特撮界隈に然程興味が持てなければ尚更のことだ(ウルトラシリーズはひと通り見て育ったけれども)。作者の熱い特撮愛は十二分に伝わってくる。

  • 特撮の世界を舞台にした、人が死なない、けが人すら出ないミステリー。出版社勤務の主人公が、雑誌の特集記事を作るため、過去の様々な作品作りに携わった人たちを探し出す。ただそれだけの話しなのだが、ものづくりを仕事にしている人にはいろいろ感慨深い、いい話だった。

  • 特撮専門誌の女性編集者が雑誌編集のために調査する話。月村了衛らしくない落ち着いたストーリー。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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