ラジオ・ガガガ

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 278
感想 : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240344

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  • 「伊集院光:深夜の馬鹿力」、「オードリーのオールナイトニッポン」「全国こども電話相談室・リアル!」など…実在のラジオ番組が登場する、5つの短編。
    私もお気に入りのラジオ番組があるため、何気なく聞いているようで実は結構心の支えになっているラジオの存在の大きさが、本書を読むとじわじわと沁みてくる。
    ケアハウスに入所した老女、仕事にしくじり現実から逃げ出す男性、悩める女子中学生…様々な世代の生活に、そっと寄り添うラジオ番組。あの人のあの言葉がこんな風に影響を及ぼしたのか、こんな風に絡めてくるのかといつものことながら原田ひ香さんの構成力には脱帽。今回初めてひ香さんの短編を読んだが、短くてもテンポがよく、甘さ苦さをぎゅっと凝縮した展開に夢中になりました。どちらかというと苦さ多めで、現実の厳しさをビリビリと感じさせる場面もちょいちょいあるけれど、それでも読後が爽やかだ。
    「ギリギリ」を読んだときにも感じたけど、シナリオ直し作業の気の遠くなりそうなキツさの描写がリアル。壮絶な「産みの苦しみ」を経て、ドラマは完成するんだなと今更ながら感じた。
    表紙イラストに、個人的に注目している漫画家の石山さやかさんを起用したこともナイス人選でした。

  • 登場人物たちの悩みや葛藤がラジオを聞いたことですんなり解決…というわけではないけれど、ラジオをきっかけに小さな気づきや勇気を貰って、小さな一歩を踏み出すところがいいなぁと思いました。

  • 深夜のラジオ番組が、人々の心を癒し、ほぐし、明日へ踏み出す一歩をくれる。テレビほど強烈に、本よりも受動的に、そっと寄り添うラジオという存在がどこかとてもやさしいもののように思えてくる短編集でした。
    実在の人物が小説に出てくると少し構えるというかフィクションとしてのめりこめないほうですが、このお話に限っては実在だからこそ意義があるエピソードなんだろうなとも思います。
    個人的に気にかかったのは、歴女(いわゆる歴史好きの女性のことですよね)イコール腐女子ではないですよ、という…キャラクタの喋る台詞ではありますけれど、同じ女性作家なのにこういう書き方されるのはちょっとなあと思ったのでした。

  • ラジオを聴くという習慣がないなぁ。
    マイカー通勤をしていたころは、通勤途中はFM聴いたりAM聴いたりしていたけれどもね〜。
    とーきどき、眠れないと思うと深夜に聴くこともあったけど…いつの話だったか? というくらい昔の話。へへ。
    テレビとは違って音声だけなので、あれこれ想像が膨らんでいいよなぁ。
    ラジオを通したそれぞれの物語が良かった。

  • 原田ひ香 著「ラジオ・ガガガ」、2017.5発行です。ラジオにまつわる短編6話が収録されています。私があまりラジオを聴かないからかもしれませんが、原田ひ香さんの作品にしては「いまいち」な気がしました。

  • ラジオにからむ6つの話、どれもが濃厚。
    ちょっと影響されて、昨夜ラジコで一週間前の深夜放送を聞いてみた。
    たまたまそれがオリンピック開会式前だったので、開会式前日に解任された元お笑い芸人について「なんであいつが採用されたのか」「でもこっちに、出番回してくれないかな」などなど、かなりの長時間ネタになっていた。
    その後の顛末を知っている私には
    「知り合いがが出世した時の思いってそーゆーことか」
    と笑えない気分になった。
    「昔の相方」はその感性に近いかも。
    他の話もよかったが、ケアハウスに暮らす伊集院ファンの老女の話が心にしみた。
    やはり深夜放送好きだった母を、つい思い出してしまった。
    他にはフラッシュモブみたいな「花ゲリラ」が可笑しくて不思議。
    レモンさん(昔いたよね)のWe are シンセキ、校内カーストの実情がちょっと痛かったけど、読後感はさわやか。
    「音にならないラジオ」の貴之クンには思わずエールを送りたくなった。

  • ラジオという間接的な関わりから、何かが育ち、直接人に向き合いたいと思う様になる。
    変化は、それぞれのペースで良いのだとしみじみ感じた。

  • 適当に手に取ったけど、
    予想以上にどの短編も面白かった。

    レビューで名前が上がってなかったけど、
    私は5作目が良かったと思う。

    あの年頃の子が抱えている悶々が
    よく表れていたから。

  • 2021年17冊目。
    第1話の『三匹の子豚たち』に心が震えた。今まで沢山の小説を読んできたけどこれは1番かも。
    ラジオは寄り添ってくれる。私もラジオが大好きだ。まさしく、趣味は読書とラジオ!
    それにしても伊集院さん、あの当時は130kgもあったのか…30kg近く痩せたんだな。いつの日かTBSラジオの周波数の95.4kgになれる日を楽しみにしている。

  • 図書館で借りたもの。
    人生で大切なことは、すべて深夜のラジオが教えてくれた――。実在するラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を、哀歓を込めて描く珠玉の6篇。

    「三匹の子豚たち」は良かった。
    他は刺さらなかったな~。

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著者プロフィール

原田ひ香

1970年神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。他の著書に『一橋桐子〈76〉の犯罪日記』(徳間書店)、「三人屋」シリーズ(実業之日本社)、「ランチ酒」シリーズ(祥伝社)、『三千円の使いかた』(中央公論新社)など多数。

「2021年 『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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