ラジオ・ガガガ

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 486
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240344

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです!

  • 題名と表紙のイラストに惹かれて手に取った。
    本の表紙にアニメ画やイラストが使用されていると思わず手が引っ込んでしまうタイプなのだが、この本は違った。
    窓際に寄せた勉強机の前に座り、リラックスした表情で窓の外を見つめる少女。視線は窓の外を向いているが、傍らのラジオを聴いていて、きっと心の目は自由な世界を旅しているんだろう。
    わたしも結婚するまではよくラジオを聴いていた。
    いったいどんな物語が広がっているんだろう。
    楽しみにに読み始め、その期待通り、懐かしさに包まれて読み終えた。

    中学生の頃はよくAMラジオを聴いた。オールナイトニッポンにハマったのもこの頃。今も続く長寿番組。
    そうか、中高生だけじゃなくて、いろいろな境遇のいろいろなシチュエーションで、それぞれの想いを抱えながらみんな聴いているんだよね。

    テレビも好きな番組は待ち遠しくて観るけれど、音や映像がうるさ過ぎて消してしまうことも多い。
    ラジオの世界があったんだった。そうだった。

  • よかった。好きだ。と思ったけど、なんだか最後の話は悲しかった。

  • 2024年2月3日
    ラジオを聴いてみたくなった。
    特に深夜放送。
    昔よく聞いたけど、今は通勤の朝時間帯だけだ。
    そのラジオで結構情報入ってくる。

  • 実在のラジオ番組をベースとした短篇。
    もちょっと繋がりがあると良かったし
    並びを替えた方が好み。

  • ラジオにまつわる短編。
    1話の「三匹の子豚たち」
    娘が亡くなってしまったのは残念だけど、優しい息子達で幸せだ

    4話の「昔の相方」
    お笑いで売れたとしても、人として大事なものを失ってしまったら、意味はない。ナイナイのトークの部分で、ナイナイが少し好きになった。結婚するなら、やっぱり優しい人がいいとしみじみ思った。私の夫も優しいが、私も優しい妻でありたいなと思った。

    6話の「音にならないラジオ」
    ここまでシナリオライターになるために励むのはすごい。切ない思いにもなったが、改めて新しい一歩を進もうとする主人公を応援したい。ラジオドラマって、面白いんだよな。久しぶりに聞きたいと思った。

  • このタイトルみてクィーンの「レディオ ガガ」ってナンバーを思いだしてたのですが、10代の夜知りたいことは全部ラジオで聞いていたって歌詞にもあってラジオの時代を懐かしむ曲なんですけど、グーグーガーガーってアナログチューニングで深夜放送聞いてると傍受してるようでドキドキでした。そんなこと思いだしながら読んでみました。
    伊集院光とかでてきますが、どちらかとゆうと綾小路きみまろ派なので話題あいませんでした。てか、実在のコメディアンのエピソードを語ってましたがそういう話は小説じゃなくエッセイの方が良かった気がしました。
    前は、ポッドキャストで桂枝雀さんの落語は無茶聞いてたんですけどね。いまは読書する時間が増えたのでラジオもあまり聞かないなって感じです。

    それと話題違うんですけど、NAGOYAメタバース図書館に行ってみました。インターネット上で楽しめる未来の図書館みたいです。チャット形式でお話しできるようですが小心者にはドキドキでお返事できずに逃げるように太宰治の「人間失格」に飛びこんで読んでみたんですけど。横書きで読みづらかった。
    操作の仕方に慣れないとダメみたいでしたが興味のある方は面白いかもw
    2024年3月31日までのイベントのようです。

    • かなさん
      しじみさん、おはようございます!
      私もラジオはあんまり聴かないなぁ…
      学生時代に勉強しながら聴いてた時期はありましたけど、ね。

      N...
      しじみさん、おはようございます!
      私もラジオはあんまり聴かないなぁ…
      学生時代に勉強しながら聴いてた時期はありましたけど、ね。

      NAGOYAメタバース図書館っ!!!
      なんだか、面白そうですねぇ(^-^)
      2023/12/04
    • つくねさん
      かなさん、こんにちはw

      母は施設に入る前はよくラジオ聞いてたんですよ。出かけるときも付けたままで空巣防止に良いとか言ってました。
      最...
      かなさん、こんにちはw

      母は施設に入る前はよくラジオ聞いてたんですよ。出かけるときも付けたままで空巣防止に良いとか言ってました。
      最初の話はそんなこと思いだしながら読んでました。

      メタバース図書館不思議な空間でした。
      2023/12/04
  • ラジオは最近聞かなくなったけれど、ポッドキャストにどはまりしている私には楽しくてたまらない一冊でした。

  • ラジオにまつわる短編集。学生時代にラジオの深夜放送を聴きながら試験勉強をしていたのでラジオ番組はすごく親しみがあります。大好きなミュージシャンにハガキを読まれた時の感動と驚きはいまだに忘れられません。

    1話目の『三匹の子豚たち』の信子さんがケアハウスに入所するには若過ぎる気もしますが、息子夫婦たちに迷惑かけたくないという潔い気持ちはわかるな〜。私もラジオは1人で聴くものと思っていたけれど、信子さんのように誰かと一緒に聴くのも良いかもしれませんね。久しぶりにラジオを聴いてお気に入りの番組を見つけようかな~。

  • どの話も面白かったが、第一章の三匹の子豚たちが印象に残る。
    入所する施設先にて、家族から「紫色が好きなんですよ」と決めつけられた紹介をされた主人公の老女が、心の中で悪態をつくシーン、最高!笑

    絶対に表面には出さないが、本当は自分のポリシーをしっかり持っていて、一人時間を楽しんでいる彼女がとても素敵でした。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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