- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575240344
感想・レビュー・書評
-
ラジオをテーマにした6つの短編集。どの話しも一生懸命生きている人が描かれている。日常の暮らしの中の共感だったり気付きだったりがラジオをモチーフに綴られていて、その物語の中での「ラジオ」の扱いが上手いなー、と思いました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラジオにまつわる短編。
1話の「三匹の子豚たち」
娘が亡くなってしまったのは残念だけど、優しい息子達で幸せだ
4話の「昔の相方」
お笑いで売れたとしても、人として大事なものを失ってしまったら、意味はない。ナイナイのトークの部分で、ナイナイが少し好きになった。結婚するなら、やっぱり優しい人がいいとしみじみ思った。私の夫も優しいが、私も優しい妻でありたいなと思った。
6話の「音にならないラジオ」
ここまでシナリオライターになるために励むのはすごい。切ない思いにもなったが、改めて新しい一歩を進もうとする主人公を応援したい。ラジオドラマって、面白いんだよな。久しぶりに聞きたいと思った。 -
どの話も面白かったが、第一章の三匹の子豚たちが印象に残る。
入所する施設先にて、家族から「紫色が好きなんですよ」と決めつけられた紹介をされた主人公の老女が、心の中で悪態をつくシーン、最高!笑
絶対に表面には出さないが、本当は自分のポリシーをしっかり持っていて、一人時間を楽しんでいる彼女がとても素敵でした。
-
「伊集院光:深夜の馬鹿力」、「オードリーのオールナイトニッポン」「全国こども電話相談室・リアル!」など…実在のラジオ番組が登場する、5つの短編。
私もお気に入りのラジオ番組があるため、何気なく聞いているようで実は結構心の支えになっているラジオの存在の大きさが、本書を読むとじわじわと沁みてくる。
ケアハウスに入所した老女、仕事にしくじり現実から逃げ出す男性、悩める女子中学生…様々な世代の生活に、そっと寄り添うラジオ番組。あの人のあの言葉がこんな風に影響を及ぼしたのか、こんな風に絡めてくるのかといつものことながら原田ひ香さんの構成力には脱帽。今回初めてひ香さんの短編を読んだが、短くてもテンポがよく、甘さ苦さをぎゅっと凝縮した展開に夢中になりました。どちらかというと苦さ多めで、現実の厳しさをビリビリと感じさせる場面もちょいちょいあるけれど、それでも読後が爽やかだ。
「ギリギリ」を読んだときにも感じたけど、シナリオ直し作業の気の遠くなりそうなキツさの描写がリアル。壮絶な「産みの苦しみ」を経て、ドラマは完成するんだなと今更ながら感じた。
表紙イラストに、個人的に注目している漫画家の石山さやかさんを起用したこともナイス人選でした。 -
言葉のつなぎ方が気持ち良い。
深夜放送をまた聞いてみようかな。 -
登場人物たちの悩みや葛藤がラジオを聞いたことですんなり解決…というわけではないけれど、ラジオをきっかけに小さな気づきや勇気を貰って、小さな一歩を踏み出すところがいいなぁと思いました。
-
短編で読みやすい。We areシンセキ!の章がよかった。ラジオや、おばあちゃんちへの帰省を通して、中学生の多感な時期から少しづつ脱して、自分をさらけ出していく勇気が前向きでいいなぁ。
-
適当に手に取ったけど、
予想以上にどの短編も面白かった。
レビューで名前が上がってなかったけど、
私は5作目が良かったと思う。
あの年頃の子が抱えている悶々が
よく表れていたから。 -
面白かったです!
-
2024年2月3日
ラジオを聴いてみたくなった。
特に深夜放送。
昔よく聞いたけど、今は通勤の朝時間帯だけだ。
そのラジオで結構情報入ってくる。