ざわつく女心は上の空

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 127
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240610

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにある通り、女心について書かれた本なんだと思うのですが、こうい心情は男女関係なく誰しもが感じるのでは?と思います。エピローグは娘さんのぶっちゃけ話よりも、敏腕編集者で描かれている山上さんの話の方が面白かったと思います!

  • ふとしたきっかけで、普通の主婦が大人気の料理研究家になった。
    彼女をとりまく女達のざわつく女心。

    こういうことってありそう。
    周りに踊らされて、商品化された本人もその気になって。
    テレビの向こうの世界はこんな感じかもと思いました。

    さわこ先生に憧れる雪乃に、ずっと昔の自分を思い出しました。
    雑誌に紹介されるおしゃれな雑貨集めたな~。
    せっせとSNSにアップしていたり。
    今では懐かしく苦い思い出です。

    元隣人とお母さんから差し伸べられた手を掴んで、さわこさんが良い方向に向けたらいいのにと願います。
    でも、終わり方を見ると、無理かも。

    美香子の章の『食えるようになる』という表現が気になりました。この本の中では『食べれるようになる』ではダメだったのでしょうか。うるさ過ぎますね…

  • あーこれ、かなりモヤモヤする!自分の方が頑張ってるのに、と明らかに思う人が何故かしれっと成功やら出世やらしちゃうパターン、、、
    が、当の本人、さわこ先生は悪気がなくて、それがさらにモヤモヤ!
    子どもや夫までもがモヤモヤしてるにも関わらず。
    ストーリー、うまいなぁ

  • こかじ さらさん 初読みです。
    面白くてあっと言う間に読了しました。

    平凡な専業主婦、榎本佐和子が主人公です。
    フードコーディネータの友人からバイトを頼まれた事がきっかけとなり
    あれよあれよと言う間に有名なカリスマ人気料理研究家の肩書が付き
    周りからは「さわこ先生」と呼ばれる様になります。

    そして金銭感覚と共に生活もふるまいも全て大きく変化して行きます。
    その変わり様を冷静に見つめる夫、娘、息子、佐和子の両親、友人達
    終始ざわつく展開に目が離せなくなりました。

    一度美味しい思いを味わうと中々元に戻りたくない気持ちは解れども
    一番大切な物はすぐ身近にあるのだよ!と
    天然なさわこ先生に訴えたい思いで読み続けた。

    憧れ、僻み、妬み等、女性心理も細やかに描かれたテンポ良く読める1冊。

  • こいつだけには負けたくないと思ってる人に対して妬んだり悔しがったり、他人と自分を比べて安心したり腹立たしくなったり…。あー、あるよね、って思ってしまう話。
    最後のさわこが痛く感じてしまった。

  • 普通の専業主婦がカリスマ料理研究家に。
    女性同士の妬み。壊れていく家族の絆。
    得るものがあれば失うものがあるんだな。
    色んな人間模様が見れて面白かった。
    ドン底に落ちてからの続きももう少し知りたかった。

  • 連作短編6編
    あれよあれよという間に料理研究家になってしまったさわこ先生.彼女の周りの人たちがざわざわする思いを描いている.

  • 何の取り柄もない主婦の榎本佐和子が級友のアシスタントをしたことをキッカケに人気フードコーディネーターになり、そのことを周りの女が妬む話。
    割とどこにでもあるような、女の嫉妬とエゴと、捉え方の違いを書いてる感じ。新鮮さはあまり無い。

  • 料理研究家の話だと聞いて興味が湧き、図書館で予約していました。
    と、いうのも私は料理が趣味なのでこの業界が身近なのです。

    平凡な主婦があれよあれよという間に人気料理研究家になったことに対して、周辺の人たちの嫉妬や羨望、反発や戸惑いを描いたお話なのですが、現実でも(物語のように露骨ではありませんが)同じようなことを間近で見聞きしているのでとてもリアリティがありました。

    料理って誰でもするものだからプロとアマの境目があいまいだし、「料理研究家」と名乗るための資格も必要ないし、料理の味以外にも実力を計るものさしがひとつじゃないから、どんな形でブレイクするかわからない分だけざわざわするのでしょうね。

    あ、あとひとつ。
    このタイトル、日本語としてちょっとヘンな気がするのは私だけ?なんか意味わかんない。

  • 180326
    主婦から料理研究家になったさわこ先生。
    いろんな人の視点から。
    どれも分かるし、どれもおもしろかった。

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著者プロフィール

こかじさら
1958年千葉県生まれ。中央大学専門職大学院国際会計研究科修士課程修了。
出版社勤務を経て2016年『アレー! 行け、ニッポンの女たち』講談社刊(『負けるな、届け!』として文庫化)でデビュー。著書に、『それでも、僕は前に進むことにした』『彼女が私を惑わせる』共に双葉文庫など。2019年9月、現代ビジネスに両親の介護生活を描いた記事を掲載し、大きな反響を呼んだ。

「2022年 『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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