未来

著者 :
  • 双葉社
3.49
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本棚登録 : 3456
感想 : 396
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240979

作品紹介・あらすじ

"「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!"

感想・レビュー・書評

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  • 前半はちゃんと読んでいたが、湊かなえさんの告白が個人的にあまり面白くなかったことを思い出したため、後半はサラーっと読んだ。

    ずーっと嫌な気持ちで、最後の最後までしんどかった。イヤミス。

  • 「告白」を彷彿とさせる、「これぞ湊かなえさん!」というくらい登場人物に不幸が起こって、モヤモヤのまま読み進めた物語。

    登場人物にどんな未来が待ってるのかを最後の章だけでは、回収できないくらいボリュームのある長編でもありました。

  • 小説の中で手紙形式が続くと中だるみしがちなのに、この30歳の大人になった自分に宛てた手紙部分は飽きさせず秀逸でした。
    そこから続くエピソードは、気持ちのよい話ではありませんでしたが、次々と読み進めたくなる展開でした。
    さすがイヤミスの女王。

  • 2024.1.20.

  • 未来の自分から手紙が届く。小学生の自分にはなんて楽しい出来事だろう。
    希望いっぱいの夢のような出来事から始まるこの物語だが、大好きな父の死やいじめ、辛すぎる境遇など現実を浮き彫りにしている。

    助けてくれる大人、話せる友達がいてくれてよかった。

    物語でありながら、この世界で起きている子供たちの恐怖の現実を忘れてはならない。

  • 湊さんの作品はだいたい一気に読んでいましたが、今回の『未来』は、新書だと結構分厚く、なかなか長い物語で内容もあまり明るいものでないので数日かけてじっくり読みました。

    登場人物、それぞれに辛い悲しい過去があって、いつか夢の国ドリームランドへ行きたいという繋ぎ方。
    (結局、まだ誰も行かれない)

    子供の貧困問題をテーマに書かれた作品で、確かに自分が学生のころにも、クラスに何人かいたんだろうなと思い返しました。

    ●文庫本には、本人(湊さん)があとがきを書いているので、あわせて読むのをオススメします。

  • 面白い。だけど、疲れた…
    物語に苦境はつきものかもしれないがあまりにもどきつい。そんな中、未来へ思いを馳せる登場人物達の話が視点を変えて展開される。人物描写から繰り出される伏線が気になってページをめくることを止められなかった。

  • フロッピーディスクの中には何があったのか。

  • 重く辛い話だった。それでも読む手を止められず一気読みでした。人生普通に生きることが幸せなんだと改めて思わされた。子どもは親を選べない、全ての子ども達が未来に希望を持てれば良いのに。自分を殺して諦めて生きていかなければいけない子ども達はやっぱり一定数いるのだろうかと思うと何だかやり切れない。

  • 恐ろしい話でトラウマ。「未来」という明るいタイトルだけが支えで、救いを求めて1日で読んでしまった。救いは無い。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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