罪なき子

著者 :
  • 双葉社
3.21
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本棚登録 : 58
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575241020

作品紹介・あらすじ

凄惨な通り魔殺傷事件が起こった。青年が次々と人を襲い、男女二名を殺し、ほか二名を傷つけた。青年は死刑囚の息子で、加害者家族への嫌がらせのため、生きる希望を失い犯行に及んだと供述している。青年の心の闇に興味を抱いた水木弁護士は弁護を買って出たのだった……。

感想・レビュー・書評

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  • 無差別事件の犯人として捕まったのは、死刑囚の子だった。事件の動機は死刑になりたいがため、そして死刑になりたい理由は、死刑囚の子である自分を虐げた社会への復讐であるという。「死刑になりたいから人を殺した」という事件は現実にもありふれているけれど、こういう動機はどうなんだろう。加害者家族の悲哀というのはひどく重いものだろうということは、想像に難くはないのですが。正しいと言えないにせよ、あまりにやりきれない思いです。
    ところが。終盤になって展開を見せる事件の真相には愕然。それは思いもよらなかった! しかしやはり、加害者家族につきまとう偏見と排斥はどうにかならないものなのかなあ。なぜ自分と直接関係のない相手にそこまで残酷になれるんだか。

  • 犯人はは死刑囚の子で世間から迫害され生きるのが嫌になった、死刑になりたいために偶然その辺にいた人を殺したという事件。しかし弁護士が調べていくうちに、実は殺す人間も含めて計画的な犯行だったという。
    主役の弁護士が有能なのはわかるけど、依頼者である犯人が望んでないのにあれこれ、それはもう警察並みに調べつくしていくのは契約としてどうなのか?
    結局は殺された不倫関係の男女がいて、女の旦那が自殺したため復讐を実行した弟の犯行で、死刑囚の息子は父の冤罪というか死刑制度を世間に考えさせるために身代わりを受け、死刑判決が出たのちに、真犯人は別にいることを暴露するためだったというオチ。
    文章は読みやすいが、ほぼ人と会って話を聞いての展開しかないので盛り上がりに欠けるかな。
    はっきりいうと、死刑になりたいか人を殺す奴は一人で死ね説に賛同、つうか、誰も認めてくれない~、居場所がない~とか言うやつは外国行けよ、なんで世界は広いのに狭い日本での生活しか考えないの?まだまだ文明の発展してない諸島や、日本人がいないところなんていくらでもあるんだからそこにいって一からやり直せばいい。お前の過去に何があったとかわかんねーから。

  • まあまあですね。良くできてる。お話としては良いのですが後半に怒濤の迫力みたいなものがあったらなあ。と思いました。

  • 罪なき子
    小杉健治さん。

    加害者家族の話。

    最後まで読んで納得。

  • 文章が好みでなく途中で断念

  • シリーズ物とは知らず読み始めたのですが、違和感なく読めました。
    東野圭吾さんの「手紙」のように、加害者側の家族が受ける世間から差別を中心にかかれた作品なのかと思って読み始めたのですが、予想とは違いミステリーな展開。
    なかなか楽しめました。

    ただ、この弁護士さん、どこまでお人よしなんでしょう。
    加害者である主人公から弁護費用を貰えず、被害者女性の妹からも報酬がもらえる訳でもないのに、いいように使われ・・・・。

    いっくらなんでもあんまりじゃ?と苦笑してしまった。

  • 意外と面白かった。

  • 加害者家族の苦しみと過酷な現実を描いた作品と思いきや、それだけではありませんでした。
    事件には隠された真実があり。。

    小杉さんの作品、今後も読んでいきたいと思う。

  • 死刑囚の子ゆえに社会から差別を受け続けた片瀬、彼はその境遇を社会に訴え死刑になろうと無差別殺人を引き起こす。彼の行動に興味を持ち弁護を引き受けた弁護士水木は彼の行動に疑問を抱き真相を追う…。「加害者家族」がテーマかと思ったがさすがの一ひねり。

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著者プロフィール

小杉 健治(こすぎ けんじ)
1947年、東京生まれ。東京都立葛飾野高等学校、コンピュータ専門学校卒業を経て、プログラマーとして18年間勤務。1983年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、1987年『絆』で日本推理作家協会賞、1990年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。
社会派推理小説や、時代小説で活躍。著書に矢尋・知坂刑事シリーズ、「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズ、「三人佐平次捕物帳」シリーズ、「栄次郎江戸暦」シリーズ他、『父からの手紙』『残り火』『曳かれ者』などがある。
1993~1994年、日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門の選考委員を務めていた。

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