むかしむかしあるところに、死体がありました。

著者 :
  • 双葉社
3.41
  • (45)
  • (138)
  • (156)
  • (38)
  • (14)
本棚登録 : 1906
レビュー : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575241662

作品紹介・あらすじ

"昔ばなし、な・の・に、新しい!
鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?
大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!
ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。"

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本屋大賞2020のノミネート作品ということで、図書館で借りる。

    一寸法師や花咲かじいさんなど、日本のおとぎ話をミステリー仕立てに再構築。

    図書館が営業自粛する直前に借りたので、貸出期間もいつもより長く1ヶ月あり、ダラダラ読んでしまう。

    というか、こういうミステリーはもともと苦手。その世界に馴染むのに時間がかかるから。

    でも、この短編集は、本屋大賞にノミネートされるだけに、読ませる力がある。後半は結構スイスイと読めました。

    以下、短編毎の評価
    「一寸法師の不在証明」2点
    「花咲か死者伝言」3点
    「つるの倒叙がえし」4点
    「密室龍宮城」3点
    「絶海の鬼ヶ島」3点

    なお、この本を借りた図書館は5月末まで完全閉館。
    それまで手元に置いておいてほしいとのことだが、開館後も返すのをずうっと忘れてしまいそうでこわい。

  • 昔話って子供に話して聴かせる物語にしては結構残酷だな、と常々思っていた。(もちろん残酷でない物語もある)
    そんな、誰もが子供の頃大人から読み聞かせてもらった覚えのある昔話『一寸法師』『花咲か爺さん』『つるの恩返し』『浦島太郎』『桃太郎』をミステリ仕立てにアレンジした短編集。

    一寸法師の下心、花咲か爺さんのダイイングメッセージ、つるのパワハラに対する意趣返し、竜宮城密室殺人事件、そして鬼サイドから見た"桃太郎"。

    特に『花咲か爺さん』と『浦島太郎』が面白かった。
    花咲か爺さん殺しの真犯人はすぐに見当はついたけれど、その真犯人に対する計画的な仕返しにはドキッとした。成功するといいな。
    反対に『浦島太郎』の伊勢海老殺人(殺海老?)事件の真犯人は最後まで分からなかった。
    真実を知った時の浦島太郎の気持ちを考えると、ちょっと切なくなった。
    それにしても鬼サイドから見た『桃太郎』…確かに桃太郎一味って、昔話史上上位にくい込む位、怖くて残酷だよね。

    続編があるとしたら『かぐや姫』が読んでみたい。
    野心に満ちた冷酷な"かぐや姫"のミステリは想像しただけでゾクゾクする。

  • 軽く読めるぐらいくだけているのかと思いきや…いやいや見取り図まで登場するほどの本格ミステリだった。

    誰もが知るストーリーにピリッとスパイスを効かせたよう味付けに満足。「つるの倒叙返し」の構成はなるほど、これはもう一度読みたくなるし、「密室竜宮城」の海の仲間それぞれの生態が活かされているのも良かった。

    昔ばなしの奥の奥まで入り込み丁寧に読み込み、そしてひねりながらここまで変化させ練り上げ仕上げた、職人技とも言える作品はおみごと、のひとこと。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      この本インスタでも話題だよ(*≧艸≦)
      私も読んでみよう!購入まである?図書館で十分かしら?
      本格ミステ...
      こんばんは(^-^)/

      この本インスタでも話題だよ(*≧艸≦)
      私も読んでみよう!購入まである?図書館で十分かしら?
      本格ミステリというのがドキドキするわ✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      うちの図書館は貸し出しまで1ヶ月以上あるんだよね…
      blueもまだよ。

      この前の返信させてね。
      娘は頑張っているけど、体力がないわ〜
      すぐ風邪ひいたり下痢したり…
      私と違って痩せっぽちなのがよくないわね。

      ご主人休日が出勤なんだ。でも、平日はラブラブかしら?

      そして、あちらではまだ落ち着かないんだ…
      大変だね。でも、くるたんは仲間も多いからなくなると寂しいよね。
      早く落ち着きますように。
      2019/05/29
    • くるたんさん
      けいたん♪こちらでもありがとう♡

      うん、密室有りのめっちゃ本格!
      この装画が好きな人も多いしね♪どんなけっこう細かく練られているから、じっ...
      けいたん♪こちらでもありがとう♡

      うん、密室有りのめっちゃ本格!
      この装画が好きな人も多いしね♪どんなけっこう細かく練られているから、じっくり読める購入もいいんじゃないかな♪

      娘ちゃん、そうなのね。体調面は本当に心配だよね。

      主人は代休も取れないからこちらも体調が心配。

      2019/05/29
  • 一寸法師、花咲かじいさん、つるの恩返し、浦島太郎、桃太郎。
    昔話をミステリにしてしまう、というアイディアが、おもしろかった。

    アリバイ証明、ダイイングメッセージ、倒叙、密室、クローズドサークル。
    ミステリ要素という、昔話とは異質なものを組み合わせたギャップから生み出される雰囲気が、独特。

    ブラックユーモアのある作品。

  • なかなか面白い。誰もが知ってる昔話を斬新な設定で繰り広げられていく。

    やっぱり最後に読んだからか、鬼ヶ島の話が一番面白かった。桃太郎の話のその後みたいな感じ。

    一寸法師も結局嫌な奴だったし、とにかくいい人だと思ってもお金に目が眩むと悪人になりえるって事だね。

  • 大人向けの昔話かしら(ピリリとパンチを感じました)。「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編。
    表紙絵に惹かれました、気になってしょうがなかったのさ。内容は、よくまあ、考えたものだなあと。中でも、「つるの倒叙し」の設定が良かったかな。鬼ヶ島は色がね…楽しめました。昔話を語る時、こちらの話を思い出してしまいそうです。

  • 荒唐無稽である(^ ^;
    何せ舞台は「昔話」の世界(^ ^;

    桃太郎やら浦島太郎やらの、誰もが知ってるお話の
    ストーリーをなぞりつつも、視点を変え、
    書かれていない部分を妄想で補い、
    こねくり回して二回半ひねりしたような奇著(^ ^;

    昔話にむりやり殺人事件を「ねじ込み」、
    まさかのあの人が容疑者?(^ ^;
    一体どういう脳細胞の使い方をすれば、
    こんなにヒネくれた解釈ができるんだ!?(^ ^;
    という感じ(^ ^;

    でも、じっくり読んでみると、
    荒唐無稽ではあるが、その世界観の中では
    設定も論理も推理も破綻がない(^ ^
    伏線もきちんと回収されている(^ ^

    むしろ伏線は「ものすごく分かりやすく」提示され、
    そこで読者は必ず引っかかるようにできている。
    が、世界観が異常(失礼!)なので、
    まさかそう来るとは、という感じのオチを迎える(^ ^;

    結論は、読み物としてはもの凄く面白い(^ ^
    全体的にかなり「凝った」構成になっているので、
    斜め読みしてると置いてかれますぜ(^ ^;.

  • 表紙とタイトルのインパクト!!
    昔話の小物などを使った上手いミステリー。むかしむかしの話なので、科学捜査などもちろんなく、状況証拠などが多いけれど、色んなタイプのミステリーがあって面白く読めた。

  • むかしむかしあるところに、死体がありました。 青柳碧人

    2019 4/24 初版
    2019 6/14 第6版

    2019 11/1 読了

    みなさんよーくご存知の昔話をモチーフにしたミステリー短編集。

    よくよく考えてみると昔話って(当然だけど)不思議なお話が多いですよねー。

    それを見事に人間ドラマミステリーに仕上げています。

    なかなかやるなーおい。

    一寸法師、花咲か爺さん、ツルの恩返し、浦島太郎、桃太郎。

    どれも「ほほぅ」と唸らせるラストだけど

    確実に子供の頃の夢は砕かれます^^;

    小説家を目指している中高生にはぜひ読んで欲しいです。

  • 一寸法師、花咲じいさん、桃太郎などなど、誰もが一度は幼少期に聴いたことがあるお馴染みの昔話。しかし、昔聴いてた昔話と違うのは・・・必ず死体が現れる所!
     ポップで淡々と進められるためミステリー感は少ないが、登場人物(時に登場犬物や鬼物も)が探偵役とは言わないまでも推理によって真相に近づいていく。
     基本的には軽いタッチであるが、毎回の物語には必ずどこかで悲哀と残忍性が含まれ、軽快な中にもグッとしまるところがある。
     基本的には気軽に読める一冊だと思います。

全178件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。

「2019年 『浜村渚の計算ノート(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳碧人の作品

むかしむかしあるところに、死体がありました。を本棚に登録しているひと

ツイートする