むかしむかしあるところに、死体がありました。

著者 :
  • 双葉社
3.34
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本棚登録 : 5493
感想 : 533
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575241662

作品紹介・あらすじ

"昔ばなし、な・の・に、新しい!
鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?
大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!
ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。"

感想・レビュー・書評

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  • 論理的ミステリ サスペンス ヒューマンストーリーを求めての読書には完全にミスマッチ作品なので、頭の中のガーデニングを済ませ小さめなお花畑を製造してから読み進める事を推奨致します。


    流石ジャポーネな私。後作「赤ずきん...」よりは一つ一つの物語の詳細を知っていたのでどの話も比較的スムーズに読み進められた。
    ご想像通りの昔話×殺人事件のファンタジーミステリー。「一寸法師」「花咲かじいさん」「鶴の恩返し」「浦島太郎」「桃太郎」と、おそらくジャポーネであれば1度は耳にしたことのあるお話ばかりでワクワクするのではないだろうか。
    その中で野望 敬愛 復讐 完全犯罪 サイコパス とまぁ様々な不穏なワード(敬愛除)に繋がる展開が待ち受けており、なるほど退屈知らずの作品だった。

    内容は省くが、悲劇度の強い「桃太郎」が私の推し。しかし、登場鬼物の名が全て「鬼○」縛りで読みにくい上、鬼物の認識が重要になる。一覧的な物もあるのでめげずに理解しながら読み進めていただきたい。
    後作 赤ずきん は「本当は怖いグリム童話...」を少し改良しただけの模倣作品のイメージとなってしまったが、コチラはー昔話をベースとしたオリジナルミステリーとしてやっと作家様の個性を感じる事が出来た感覚。といってもアイテムや人物達に対して相変わらずのマイルールが存在するので、完全に腑に落ちる展開はどれも望めずやはりエンタメ性の高い作品だ。

    例えるなら 知らぬ地海外(異世界転生でも可)にて理不尽な仕打ちに合い疑問、不満に思うも「コレガコノセカイノルールアルヨー」と言われたら「ソウイウモノアルカー」と納得したつもりにさせられる。
    ...みたいな()

    帯という餌に釣られたミステリ愛好家の方には解せぬ展開が目白押しなので、必ず脳内ガーデニングを忘れずに...!!!

  • 本屋大賞2020のノミネート作品ということで、図書館で借りる。

    一寸法師や花咲かじいさんなど、日本のおとぎ話をミステリー仕立てに再構築。

    図書館が営業自粛する直前に借りたので、貸出期間もいつもより長く1ヶ月あり、ダラダラ読んでしまう。

    というか、こういうミステリーはもともと苦手。その世界に馴染むのに時間がかかるから。

    でも、この短編集は、本屋大賞にノミネートされるだけに、読ませる力がある。後半は結構スイスイと読めました。

    以下、短編毎の評価
    「一寸法師の不在証明」2点
    「花咲か死者伝言」3点
    「つるの倒叙がえし」4点
    「密室龍宮城」3点
    「絶海の鬼ヶ島」3点

    なお、この本を借りた図書館は5月末まで完全閉館。
    それまで手元に置いておいてほしいとのことだが、開館後も返すのをずうっと忘れてしまいそうでこわい。

  • 昔話って子供に話して聴かせる物語にしては結構残酷だな、と常々思っていた。(もちろん残酷でない物語もある)
    そんな、誰もが子供の頃大人から読み聞かせてもらった覚えのある昔話『一寸法師』『花咲か爺さん』『つるの恩返し』『浦島太郎』『桃太郎』をミステリ仕立てにアレンジした短編集。

    一寸法師の下心、花咲か爺さんのダイイングメッセージ、つるのパワハラに対する意趣返し、竜宮城密室殺人事件、そして鬼サイドから見た"桃太郎"。

    特に『花咲か爺さん』と『浦島太郎』が面白かった。
    花咲か爺さん殺しの真犯人はすぐに見当はついたけれど、その真犯人に対する計画的な仕返しにはドキッとした。成功するといいな。
    反対に『浦島太郎』の伊勢海老殺人(殺海老?)事件の真犯人は最後まで分からなかった。
    真実を知った時の浦島太郎の気持ちを考えると、ちょっと切なくなった。
    それにしても鬼サイドから見た『桃太郎』…確かに桃太郎一味って、昔話史上上位にくい込む位、怖くて残酷だよね。

    続編があるとしたら『かぐや姫』が読んでみたい。
    野心に満ちた冷酷な"かぐや姫"のミステリは想像しただけでゾクゾクする。

  • カズレーザーさんが絶賛で推奨されているという帯を見た瞬間手に取った本。
    ミステリーものが好きな私でも新鮮すぎるようなストーリーで、小中学生からでも楽しめそうなものだった。ただカラクリは素晴らしく上出来!

    とくに「つるの倒叙がえし」は、「イニシエーション・ラブ」以来初めて、その場で2周読むカラクリ。最後の一文で全てのストーリーが新しいものに作り直される形はやっぱり何度体験しても鳥肌。

    でも個人的には「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」がなおいっそ面白かった。。
    龍宮城の見取り図や鬼ヶ島の見取り図があって推理しながら読んでいく過程が楽しかった。

  • メルヘンな日本昔話が、予想よりも本格的なミステリーになっていた。しかもイヤミス。
    一寸法師の打出の小槌や花咲か爺さんの灰、鶴の恩返しの織物など、ファンタジー設定のある小物を緻密なトリックとして取り入れていた。

    この中では、花咲か爺さんモチーフの「花咲か死者伝言」が個人的にすき。

  • 本屋でよく見かけていたので、いつかは読んでみたいと思っていた。

    みんなが知ってる昔話をベースに、あらぬ方向へ向かっていったり、そう来たかーと感心させられたり、、、
    面白かったけど、手元に置いておくことは無いかな。

  • 次作の「赤ずきん」を先に読んでいたので、同じパターンかと思ったら、1話完結からの最後の桃太郎で色々回収されていたり、どの話も昔話をブラックにアレンジしていたりで、あっという間に終わってしましました。

    ミステリーとしてそれぞれの展開を見せていて、楽しんで読みました。

  • 最後はいろんな物語が乱れてしまって、もう、しっちゃかめっちゃか。この本の良さを探したけれど、自分には理解できなかった。古典物語をもう少し異次元空間に持っていくような大胆な展開を自分は期待していたのですが、中途半端な設定変更だけだったので、逆に薄っぺら感のみ残ってしまいました。さらに、「古典の物語が、たとえばこうなったら面白いやろ~」とか、「この主人公がこんな風だったら受けるやろ~」的な漫才ネタなのか大喜利ネタを聴いているようだった。自分には合わなかったということで、この感想をお許しください。

  • 表紙とタイトルのインパクト!!
    昔話の小物などを使った上手いミステリー。むかしむかしの話なので、科学捜査などもちろんなく、状況証拠などが多いけれど、色んなタイプのミステリーがあって面白く読めた。

  • 一寸法師、花咲かじいさん、つるの恩返し、浦島太郎、桃太郎。
    昔話をミステリにしてしまう、というアイディアが、おもしろかった。

    アリバイ証明、ダイイングメッセージ、倒叙、密室、クローズドサークル。
    ミステリ要素という、昔話とは異質なものを組み合わせたギャップから生み出される雰囲気が、独特。

    ブラックユーモアのある作品。

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著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学クイズ研究会出身。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。一躍人気となりシリーズ化される。「ヘンたて」シリーズ(ハヤカワ文庫JA)、「ブタカン!」シリーズ(新潮文庫nex)、「西川麻子」シリーズ(文春文庫)、「玩具都市弁護士」シリーズなどシリーズ作品多数。2020年『むかしむかしあるところに、死体がありました。』本屋大賞ノミネート。

「2021年 『霊視刑事夕雨子2 雨空の鎮魂歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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