まずはこれ食べて

著者 :
  • 双葉社
3.44
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感想 : 239
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575242355

作品紹介・あらすじ

池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。そんな状況を改善しようと、社長は会社に家政婦を雇うことに。やってきた家政婦の筧みのりは無愛想だったが、いつも心がほっとするご飯を作ってくれて――。現代社会の疲れを癒す、美味しい連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • ━…━…━…━…━…━…━…━
    1.感想
    ━…━…━…━…━…━…━…━
    怖い作品だった…
    美味しいイメージでホクホクなれる気がしてたけど、いやな気持ちの読後感です。
    なんか、嫌な気持ちが残ります…やだな。

    これは、なかなか、斬新な感じでした。
    後半になればなるほど謎が膨らんでいき、最後に全てが明らかになる感じです。

    なんか、ほんと、いやな感じです。
    それでも、なかなかに吸い込まれる展開でした。


    ━…━…━…━…━…━…━…━
    2.あらすじ
    ━…━…━…━…━…━…━…━
    ぐらんまの社員一人一人にスポットがあたって、ストーリーが展開していきます。
    なかなかに、スローテンポな始まりで、最後にぐわっと大きく展開します。

    胡雪

    マイカ

    伊丹

    桃田




    ━…━…━…━…━…━…━…━
    3.主な登場人物
    ━…━…━…━…━…━…━…━
    筧みのり がっちりした顔立ち、家政婦、料理が得意

    【ぐらんま】
    池田胡雪 こゆき
     いつも不機嫌そうな感じ、バカな女
    田中優一郎 ぐらんまCEO
     不自然なくらいニコニコしてる感じ
    伊丹大吾 営業担当
     ほとんど会社にいない感じ
    桃田雄也 IT担当
     ほとんど会社に住んでいる感じ
    柿枝駿 会社創設のアイデアを出した
     クズ

    マイカ 英文入力の仕事、モデル兼務、日本人の父とフィリピン人の母のハーフ

    【マイカファミリー】
    アンジェリカ マイカ母
    サラ・ジーン マイカ妹、父違い
    優花 マイカ妹、母違い、中2

    【各話の登場人物】
    柿枝麻衣 駿妹
    後藤愛菜 伊丹婚約者
    庄田翔太 戸籍なし、みのりと同居
    内海芽依 不動産会社の営業

    • aoi-soraさん
      Manideさん、こんばんは^⁠_⁠^
      この本、美味しそうで温かい作品かと勝手にイメージしてました。
      改めて他の方々のレビューも読んでみまし...
      Manideさん、こんばんは^⁠_⁠^
      この本、美味しそうで温かい作品かと勝手にイメージしてました。
      改めて他の方々のレビューも読んでみましたが、やはり怖いみたいですね(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)
      Manideさんの嫌な気持ちレビュー
      なのに☆4と高評価なのも気になります……
      読んでみたいです。
      でもやっぱり怖いからやめようかな(笑)
      2023/09/06
    • Manideさん
      aoi-soraさん、こんばんわ〜

      鋭いですね〜
      そう、星迷っちゃいました。
      なんで高評価にしたかといえば、やはり、その展開の意外性ですね...
      aoi-soraさん、こんばんわ〜

      鋭いですね〜
      そう、星迷っちゃいました。
      なんで高評価にしたかといえば、やはり、その展開の意外性ですね。人生に悩みを抱える一つの会社の社員たちを、一話ごとに食事で癒していく話かと思いきや、まったく違う展開に。

      最初はその通りな感じだったんで違和感なかったんですが、、、だんだんと、違和感が漂いはじめて、、、

      いや〜、オススメできないです。
      なにか、いや〜な、感じしか残らないから( Ĭ ^ Ĭ )

      読むべきタイミングとしては、ほんと嫌なやつだな〜と思う人と会って、むしゃくしゃしてるときに読むと、「あいつは、まだ、ましかな」と思えるかもしれないです。
      2023/09/06
  • サスペンスミステリーですね。
    題名にひかれて読んでみましたが、始めはアットホームドラマかと思いました。中盤から様子が変わって謎めいてきて、終盤にこの本の本当の主人公とも言える人物が現れて、サイコキラー的展開になり、マインドコントロールの恐ろしさを主題にした作品だと気付かされました。
    IT関連の企業を立ち上げた同じ大学出身の仲間達のバランスが崩れかけた時に、家政婦としてやって来た筧みのりが持ち前の感の良さから一人ずつの不惑を解明して行くかにみえた。その時に出した料理を「まずこれ食べて」と声かけて問題の提起を促す。実は筧自身も問題を抱え込んでいて中盤から展開が変わっていく。物語は終盤で影で操るサイコキラーが判明。謎解きは予期せぬ事態に。
    実に起承転結の見本みたいな作品でした。原田さんの作品は人間の奥の真実を抉り出す真摯な作家さんですね。ある意味怖い作品でした。

  • 序盤予想していたような展開で
    元気づけられるような気持ちで読み進めていたが

    筧さんのパートあたりから
    なんか違う方向に話が進んでいってしまった気がする


    最後の柿枝のあたりは
    なんだかうーんって感じだったかも

    筧さんや柿枝の話をやるなら
    もう少ししっかりやってほしかったかな

    いや、こういう流れを求めてたわけじゃ
    なかったのかも…


    にしてもうちにも
    家政婦さんが来て欲しいなー

    • Manideさん
      どんぐりさん、こんにちは。

      すごいよくわかる。
      私も今日読み終わったので、共感度5です(^^)
      どんぐりさん、こんにちは。

      すごいよくわかる。
      私も今日読み終わったので、共感度5です(^^)
      2023/09/06
    • どんぐりさん
      Manideさん こんにちは
      コメントありがとうございます(^^)

      共感してもらえて嬉しいです!!

      何とも言えない読了感でしたよね。。
      ...
      Manideさん こんにちは
      コメントありがとうございます(^^)

      共感してもらえて嬉しいです!!

      何とも言えない読了感でしたよね。。

      でも思いのほかManideさんの評価が
      よかったので驚きました!
      2023/09/07
    • Manideさん
      どんぐりさん、おはようございます。

      どんぐりさん読み終わったのは去年でしたね。
      すみません、良くない記憶を呼び戻してしまったかもしれないで...
      どんぐりさん、おはようございます。

      どんぐりさん読み終わったのは去年でしたね。
      すみません、良くない記憶を呼び戻してしまったかもしれないですね…

      その展開の意外性と、引き込まれ感で、高評価にしております。ちょっと、矛盾してますね。

      また、よろしくお願いしま〜す。
      2023/09/07
  • 筧さんの料理を思い浮かべると自分も丁寧に料理をしたくなります。『まずはこれを食べて』料理のほっこりするお話かと思ったらけっこう重たい話しもありました。当たり前に生活できる幸せを改めて感じさせられたお話でした。

  • 学生時代の仲間達で立ち上げたベンチャー企業「ぐらんま」。そこにやってきた、ちょっと不愛想だけどベテランの家政婦・筧みのり。彼女の存在が、会社の空気を少しずつ変えていく…。
    家政婦(夫)ものの作品が人気の昨今、本作も同様に、家政婦が利用者のすさんだ心と体を癒していくのかなと漠然と思っていた。実際、筧さんの作る料理はどれもおいしそう!そこは、フード描写に定評のある原田ひ香さんだからこそ。
    ちょっと素っ気ないようで、ほどよく社員達との心の距離を詰めていく筧さん。料理のチョイスも絶妙で、鯛飯、ほうれん草のスープ、焼きリンゴ+アイス…どれもよかったけど、山で食べる辛ラーメンの描写は最高だった。チーズと韓国海苔を入れるって、悪魔的においしいやつだよね!
    オムニバス形式で、社員やバイト達が筧さんの料理きっかけで少しずつ前向きになれる過程はドラマみたいでいいな、ずっとこのノリで構わないなと思っていた。
    思っていたのだけど…
    1話目からうっすら感じていた不穏な空気は読み進むほどに色濃くなっていく。不在の、ある人物の影…。
    それと同時に、ちょっと謎だった筧さんの過去も露わになっていく。不穏さがどんどん増していき、「こんな話だっけ?」と戸惑う気持ちと裏腹に、ページを捲る手を止められない。そうだよね、ひ香さんの作品が当り障りのないまま終わるはずがないとは思ってはいたが…。こういう展開、賛否両論あるかもなとは思うけど、様々なしがらみから解き放たれることの意味をすごく考えさせられた…こういう救われ方もあるのだと。一筋縄ではいかない。そこは、ひ香さん作品らしいなと思う。

  • 最近よくある美味しいご飯物小説家と思いきや、その裏にひどくザラついた人間関係があって、原田ひ香さんらしい。
    それぞれがどういう道を進んでいくのか、希望があるようで、実は不安定なところもあって、必ずしも後味よい終わりかたではないけれど、想像力を働かせる余地があって、わたしは好きでした。

  • 連作短編集
    だけど、ミステリー、
    そして、サイコホラー?

    家政婦のミタゾノ、を思わせる筧みのりが、とてもいい。
    筧みのりの作る料理は、心を癒す、まさにおふくろの味。
    「ぐらんま」の社名に通じる、
    祖母からの受け継いだ愛情たっぷりの品々。

    30歳は、若者から大人への境目、
    学生気分のまま、会社を続けるには、モチベーションを保つのも厳しいかも。
    そして、行方不明の柿枝の謎・・・

    短編を読み進めるうちに、モヤモヤしまくり。
    最後に、筧みのりの謎が解けて、
    あ~、そういうオチ!

    読み終わって本を閉じてたら、目玉焼きが、食べたくなった。
    醤油でもソースでもなく、塩コショウで。

  • 前半はほのぼのしたお話だったのから、後半は少しひんやりしそうなエピソードが多々あり、読み応えのある1冊でした。

  • 学生時代からの友人グループが設立した会社”ぐらんま”に、家政婦の”筧”さんがやってくる。彼女と関わる事で、グループのメンバーは、自分や友人と向き合い、壁を乗り越えていく。

    ほのぼのとした人情劇かと思ったら、物語はどんどん意外な展開に進み、あっという間に読み終わりました。

    前半は登場人物に影があり、ほっとする場面にも関わらず、どこか少しモヤモヤが残ると思いながら読み進めていました。後半に明かされる影の理由に驚きです。家政婦の”筧”さんの秘密も意外なものでした。

    ”ぐらんま”のメンバーも、”庄田”も、新しい人と関わったり、これまでの環境から出ようとする事で、未来を切り開く事が出来た。新しい事や人との出会いは勇気がいるけど、大切な事だと改めて感じました。

    ラストに壁を乗り越え、大きな選択をした皆に明るい未来があって欲しいと思いました。

  • 最近、目玉焼き食べてないな。私は醤油をかけるのが好き。

    大学時代の仲間で始めたベンチャー企業。
    そこに家政婦として雇われた筧さん。
    彼女の何気ない料理がとても美味しそうなんだけど、
    話の内容は美味しいだけじゃなかった。

    働いてる個々の事、筧さんの事。それ以上にいなくなった代表の事。
    最後はぐるっと話はついて、嫌な奴は排除されましたって感じ。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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