赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

著者 :
  • 双葉社
3.53
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本棚登録 : 823
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575242898

作品紹介・あらすじ

日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません!

感想・レビュー・書評

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  • 大人の世界、の一冊。

    タイトル通り、赤ずきんちゃんが旅する先々で童話の主人公と出会い、ついでに死体と出会ってしまう短編集。

    大人の大人だからわかるこの世界は今回も健在。

    トリックよりもブラックが心に残る楽しい味付け。

    人の強欲さが見事に浮き彫りにされた、マッチを巧く人間心理に絡ませた最終章は一番読み応えあり。

    ここまで見事に童話を仰天チェンジする青柳さんの職人技に今回も脱帽。

    そして赤ずきんちゃんの洞察力、随所でのストレートなセリフがスカッとくる。

    犯人のドキッという心臓の音がこちらまで伝わってくるようだった。

  • 「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」
    青柳碧人(著)

    2020年 8/23 第1刷 (株)双葉社

    2020年 10/7 読了

    読書の秋だー!とラジオで言いながら
    なかなかゆっくり読む時間がとれず

    ようやく今月初読了本。

    前作「むかしむかしあるところに…」で味をしめたのか第2弾が早速出されましたとさ。

    面白い…確かに面白いけどねー^^;

    うーんこんなんでいいの?

    って思うのはぼくだけだろうか?

    とりあえず…
    後回しにしてる「関ヶ原」の続きを読もう。

  • 和の昔話を元にした「むかしむかしあるところに、死体がありました」に続いて、またまた面白いお話を書いてくれたこと、読めることが嬉しい。こちらは、洋の昔話を踏まえた、面白いミステリー、少女の冒険譚。
    一気読み。休日に、なんか楽しい読み物が欲しいという時に最適。
    本を閉じた時に「あー、面白かった」と思えることも、読んでいる途中で残りのページが気になり、終わってしまうのがさみしくなることも、紙の本だからこそ味わえる重みもページをめくる楽しさも、読者の醍醐味だけど、それが味わえた作品でした。
    殺意を抱く赤ずきんちゃん、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、秘密を抱いた眠れる森の美女、野望を抱くマッチ売りの少女。展開の面白さだけではなく、家族の問題、社会問題、依存症、DVなどもさりげなく入れられていて、考えさせてくれたりもするところが憎い。
    本を読むのに疲れた時に読むのにおすすめ、と本好きには紹介したい一冊。

  • よく出来てるなぁ

  • オオカミが刑事?ヘンゼルとグレーテルの密室殺人?シンデレラの死体遺棄?__そして赤ずきんが全ての謎を解き明かす!?日本昔話を本格ミステリにした前作からのシリーズ新作。今度は西洋のおとぎ話にいくつもの謎を落としていく。クッキーとワインを持って旅をする赤ずきんが、次々に他のおとぎ話のキャラクターと事件に出会っていく連作短編。前作ほどの大胆なトリックはあまりないが、それでも題材とした物語の特色を大いに活かし、また前作以上の人間の醜さが色濃いドラマもあり、子供のお話では収まらない、前作と同様に大いに楽しめる作品。

  • 本屋大賞候補作品「むかしむかしあるところに死体がありました」では、日本の昔話をベースにしたミステリーでしたが、今回は外国の童話をベースにしたミステリーです。

    もうカオスな展開の連続でした。これ原作者が読んだら、怒るんじゃないかと思うくらいでした。
    全4章で、主人公・赤ずきんが、行く先々で殺人事件に出くわします。
    そこでは、それぞれ「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠れる森の美女」「マッチ売りの少女」の世界観との融合になっています。
    そこで、赤ずきんが推理を駆使して、謎解きをしていきます。
    ベースとなる原作の基本的なあらすじはそのままなのですが、段々と不穏な空気になっていき、それぞれの世界観ならではのトリックで犯行が行われています。上手い具合にミステリーと融合していて、カオスではありましたが、よくそういった発想が出るなあと思ってしまいました。
    この作品を読むと、普通の童話がもしかしたら裏では・・・と疑ってしまうほど、疑心暗鬼になるかもしれませんので、ご注意を。

    最後の章では、なぜ赤ずきんが旅をしているのかが明らかになります。最後だからこそ、盛り上がり方が凄く、いろんなものが集結されていました。赤ずきんの行動が華麗で、スッキリ感もありましたし、切ないなとも思いました。

    色んな昔からある話とミステリーとの融合をもっと読みたいなと思わせてくれました。

  • 前作も面白かったけど、今回はそれぞれの章ももちろんぶっとびの面白さ。そしてそのすべてが最終章に…って、もうね、ラストの盛り上がりのすごさは半端なかったですわ。
    各章の謎解きもすばらしい。赤ずきん、おそるべし。けど、そのエピソードのあれこれが最後に…って、これ、ほんとすごい。さすが青柳さん。
    これ読んだら、もうこの先どんな童話を手に取っても、行間に目を凝らしちゃうし、深読みしちゃうね、困った困った、どうしてくれるんですか!青柳さん!

    赤ずきんの旅の本当の理由が分かったところからの怒涛の展開。
    おうおう、そうじゃんそうじゃんそうだったじゃん!ここであなたが!そこであれが!うひゃーっ!いやいや、何も言えない語れない。とにかく「お楽しみに」としか(ふふふふふ

  • 『むかしむかしあるところに、死体がありました』で日本の昔話とミステリーを融合させ、読者を驚かせた著者が次に題材にしたのは、なんと童話!

    「ねえ赤ずきん、あなたはどうしてそんなに死体に出会うの?」ーメルヘンな世界のはずだった童話の世界で起こる様々な事件を解決するのは旅の途中の赤ずきん。

    童話がベースになっていて、知っている話や登場人物がそのまま出てくるので読みやすく、その中でどんな風に事件が起こるんだろうというドキドキがあり、そんなまさか!という驚きもあり、楽しく読める一冊。「赤ずきんと言えば…」のあの決め台詞が出る瞬間がたまりません。

    一つ一つの話が面白いのはもちろんですが、赤ずきんの旅の目的が明らかになり、やがて迎える最終決戦(?)で興奮は最高潮に。童話って本当はこんなに怖くてエキサイティングだったのですね!

  • 赤ずきんちゃんは復讐を果たす為、マッチ売りの少女に会いに行く。その途中、▶シンデレラ▶眠れる森の美女(の関係者)▶ヘンゼルとグレーテルに出会い、それぞれの事件を解決するお話。

    著者青柳碧人氏は1980年生まれ。著者が自ら本を選ぶ小学校高学年から中学・高校の頃まで、とある作家の全盛時だ意で

  • 何だかね、前作の面白さは越えなかったかな。
    オーロラ姫はびっくり展開だけど。

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著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学クイズ研究会出身。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー。一躍人気となりシリーズ化される。2020年、『むかしむかしあるところに、死体がありました。』本屋大賞ノミネート。

「2020年 『霊視刑事夕雨子1 誰かがそこにいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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