- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575245219
作品紹介・あらすじ
世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが殺された。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査をはじめるが、それを嘲笑うかのように次々にメンバーが殺害されていく。疑心暗鬼になっていくメンバーたち。そして、犯人を持ち上げるSNSの住民たち。『正体』で注目を集める著者が放つ社会派サスペンス。
感想・レビュー・書評
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「正体」に続き、染井為人さんの自分にとって2作品目の作品。
「正体」で作者の作品をもっと読んでみようと思いこちらの「鎮魂」を購読。
非常に面白い作品だった。
凶徒聯合というかつての暴走族上がりの凶悪半グレ集団の幹部達が何者かに次々と殺されていくという物語。
凶徒聯合の幹部達は皆が40代前後となっており、その当時の面影は残しつつも各々が事業や人脈や家族や価値観等も当時とは違う物も手に入れている。その中で巻き起こる復讐劇。
設定と背景が抜群に素晴らしい。
この復讐劇を「鎮魂」という言葉にのせて表現されている。その辺りも自分には凄くしっくりときた。
この物語の大きな面白さは
加害者、被害者、警察の三者の有り様に思う。
当然復習劇なので被害者が加害者なる。
発端となった渋谷襲撃事件では凶徒聯合は悪の加害者だったのに、幹部が殺されていくにつれどんどん被害者になっていく。圧倒的加害者軍団の味わったことのない疑心暗鬼、己達の弱さ、脆さがみて伺える。そこにSNSを通じて一般論や世論等も交えながらの展開。
警察も注目で、特に組対は悪名高い凶徒聯合に長年にかけて手を焼かされてきたにも関わらず、その彼らを被害者の面々へと趣を変えて事件の真相究明に注いでいく。
この物語の醍醐味だと感じた。
最後、最終的に石神はどうなったのか?
京子は?水賀谷は?
読者の想像でということなのか?
闇の中で起こる、軽い気持ちで人を食い物にして悪事をはたらく輩は大勢いる。
自分達にルールがあり、自分達中心で物事を捉えて正統性等があるのだろうが、当然他の人にもその人達なりのルールがあり、そこを自分達のルールで他の人達に迷惑をかけていいわけがない。
その辺りをしっかりと理解してもらいたいと思う。
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この本も評価高い本ですよね。
K村さんは、正体ほどでは無かったようですね。
私も読みたいけど、少し保留にしておこうかな(^^)
う...この本も評価高い本ですよね。
K村さんは、正体ほどでは無かったようですね。
私も読みたいけど、少し保留にしておこうかな(^^)
うちの会社も健康診断の季節がやってきます(-。-;
腰痛がひど過ぎて、全然歩けてなくて、悪足掻きも出来ない状態ですが、お互い頑張りましょう!!o(^▽^)o2024/03/25 -
まきさん、こんばんは♪
評価高いので楽しみにしていたんだけど、自分にはそこまでではなかったです
でも人それぞれなんで、読んだら面白いかもよ…...まきさん、こんばんは♪
評価高いので楽しみにしていたんだけど、自分にはそこまでではなかったです
でも人それぞれなんで、読んだら面白いかもよ…
(*ˊᵕˋ*)⸝
ああそうだ、ヤクザものが苦手だと合わないかな
腰痛酷くなっているんですか?
診てもらったその時は良いんだけどね
一箇所調子悪い所あると、違う所にも響くよね
早く終わってくれ〜健康診断2024/03/25
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世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」
圧倒的な暴力で再起不能にされた若者は数えきれず、命すら奪われた者も
そんな凶徒聯合のメンバーのひとりが殺される
それは凶徒聯合によって大切な人の自由と未来を奪われた者の復讐劇の始まりであった
凶徒聯合を完全に駆逐しようとする執念
復讐は死者の魂を鎮めるために行うもの
いわば鎮魂の儀式
誰が自分たちを狙っているのか分からない中、どんどんと仲間が殺されて疑心暗鬼になっていく凶徒聯合のメンバー
そして…、まさかの連携ミス!?
おもわず足を出してしまった板倉!
わかります!足が出てしまうあの状況!
私もやらかしたことがありますから…
けれども、あの時間帯でPKを献上
非常にまずいです!
こうなったら信じるしかないです!
彩艶!彩艶!ざいおぉぉぉぉぉぉぉぉん!
しかし…、
無情にもボールはネットを揺らしイランの勝ち越し…
そして、試合終了のホイッスルが…
日本の敗戦…
悔しです…
残念です…
辛いです…
サッカーアジアカップ、イラン戦の敗退から数時間後にレビューを書いていますが、どうしてもあの試合が頭にから離れなくて…
『鎮魂』のレビューから話がイラン戦に変わってしまいました…
本当に悔しです。゚(゚´Д`゚)゚。
悔しくてレビューの続きは書けそうにないです
すみません…
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2024/02/06
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2024/02/06
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2024/02/06
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半グレ組織のメンバーが、次々と殺される。
怨まれて当然の者たちだからこそ、抗争なのか復讐なのか⁇それぞれが疑心暗鬼になり不安になっていく状況がわかる。
彼らのような悪人は、死んでしまえと思っているSNSの住人たち。
だが冷静に確実に殺人をおこなう犯人。
すべてが明らかになったときに彼がそうだったのか…と。
確かに…と思う場面もあったが、何も気づかせずに一気読みに持ち込んだ内容に降参。
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いやぁ、すっかり騙されてしまいました。作者に騙す意図があったのかはわかりませんが,犯人を知った時には思わずびっくり、そしてニヤリとしてしまいました。
それにしてもなんとも切ない物語。ただただやるせない思いでいっぱいです。
半グレ集団の凶徒聯合が解散するという噂が出回り、時期を同じくして主要メンバーが1人、また1人と殺されていく。犯人がわからないまま物語は進んでいき、そんな中、海外に逃亡中のリーダー、石神が一時帰国することになり、そこから物語は一気に加速していき・・・。
いやぁ、面白かった!まさに一気読み。どうしようもないクズで、ムカつくけれど、リーダーの石神はどこか魅力的。内容もさることながら、それぞれのキャラも立っていて楽しく読ませていただきました。 -
好きな作家さんなので今回も読みました
暴力とか好きではないですが
小説の中なら楽しめました
復讐理由が悲しく、悪いことだとは
思いますが同情してしまいました
若い時にはこういう世界に憧れる人もいると思いますが
個人的には出来ることならこのまま暴力
には縁のない日々を過ごしたいと思いました -
関東連合の事件をモデルにした物語。
悪い夏で反省したのか、本作は終盤が非常に小説らしい内容。それはそれで魅力半減で星は4。
小説って難しいなあ笑 -
2024/3/9読了。
染井為人さんの本は「正体」に続いて二作目。
今回は半グレのメンバーが出てくる話で、スリルもあってドキドキしながら読んだが、後半から「いやいや、そんな偶然、ある?」と思ったり、「プロを相手にそんなにうまく行く?」と疑問を感じたり、で、当たり前な話だけれど、「ま、フィクションだものね」と。
現実の事件に絡ませて書かれている分、特に後半のフィクションの部分が少し残念な感じはあるが、この作家の本をまた読みたいな、と思わせてくれる魅力が最後の文まで溢れていると思う。
それにしても、いろいろな意味で切ない話。 -
「悪い夏」「正体」が面白かったので染井為人さんの作品を引き続き読んでいます。
★面白かった点
・復讐の物語は定番だけど面白い!キルビルやニンジャスレイヤー的な、仇が一人一人倒されていく場面は爽快です!
・「凶徒聯合」と殺人犯の関係性、物語の後半で明かされるまで想像もつかなかったのでかなり驚かされました!
・半グレ集団やアウトローの描写は闇金ウシジマくんを思わせる生々しさがあります
▲惜しかった点
・最後が駆け足だった感あります
・半グレのボス、石神の結末がやった事に比べるとあっさりしていた感じがありました
・途中、警察のエピソードが結構入ってきて、復讐があまり進まないパートがあるので、中弛み感がありました。
◉まとめ
復習物は鉄板で、悪い奴が痛い目を見る展開はやはりスカッとするので、アウトロー系のお話が好きな方にはオススメの作品です! -
半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが次々と殺害されていく‥被害者側にも加害者者側にも家族かいる‥犯罪がもたらすのは悲しみや憎しみばかり‥読んでいて暗い気持ちにはなりましたが、受け止めなかればならないこととも感じました。