変な絵

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 11197
感想 : 951
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575245677

作品紹介・あらすじ

デビュー作『変な家』が30万部を超える大ヒット! 人気急上昇中のホラー作家・雨穴が手がける2作目のテーマは“変な絵”。不穏なブログ、消えた男児、惨殺死体、補導少女……見れば見るほど“何かがおかしい”9枚の奇妙な図絵がからみあう、スケッチ・ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めるまで小説とは知らなかったです(笑)

    世界中にある不思議な絵の紹介とその解説や謎解きなんかがされている教養系の本だと思い込んでいました。タイトルに騙されましたね。

    というのも人気ランキングに出てた本をただ単に図書館で予約しただけなので内容までは全く調べなかったんです。購入するとなるとさすがに少しは調べるんでしょうが、タダで借りるとなると気軽なもんです。

    本書は、連作ミステリー小説です。短編と思いきや、進むに連れてつながりが明らかになってくるところがたまらないですね。まさに連作の醍醐味です。

    全章を通じて変な絵が謎を解くキーになっており非常に読み応えがありました。

    しかしあれですね。ミステリー小説の感想は難しいですね。内容に触れてしまうとネタバレしてしまいそうで(笑)

    感想としては、全体を通して新しい時代のミステリーだなという印象を受けました。特に根拠はありませんが…

    前作である「変な家」も読んでみようと思います。

    雨穴おそるべし。

  • ミステリー小説としてはありそうな話。でも前作同様書き方が面白いのだ。
    絵やブログなど資料を提示され、
    「謎めいているでしょ?」「おかしいと思わない?」と話が展開していくのは楽しいなぁ。叙述トリックが仕掛けてあるのも好き。

    前作「変な家」同様、オカルト好きの栗原が、ブログや絵から犯罪の存在を推測するところから始まる。
    考え過ぎじゃない?…なんて思わず、読者も参加すべし。丁寧に繰り返し資料が出てくる。
    ブログや絵が、犯罪者の精神分析他、被害者のダイイングメッセージになっているのだ。
    短編集と思いきや見事に伏線回収され、納得な読後感。

    それにしても作者の雨穴さんってどんな方なのだろう?
    白仮面のお顔は怖すぎる(ごめんなさい^^;)。
    「変な家」「変な絵」と来たから、他にどんなネタがあるかなと、この前電車の中で退屈だったので考えてみた。
    変な公園、変な学校……とかどうかな!?と^^;
    次作も楽しみにしています。

    • Hachiroさん
      こちらのサイトはご覧になりましたか?
      https://omocoro.jp/kiji/396292/ 「変なAI」
      こちらのサイトはご覧になりましたか?
      https://omocoro.jp/kiji/396292/ 「変なAI」
      2024/02/19
    • なおなおさん
      Hachiroさん、コメントをありがとうございます。
      ご紹介いただいたサイトは知っておりました。ただならぬ雰囲気なので、チラ見ですが…。
      Hachiroさん、コメントをありがとうございます。
      ご紹介いただいたサイトは知っておりました。ただならぬ雰囲気なので、チラ見ですが…。
      2024/02/19
    • Hachiroさん
      そうでしたか。私は著者の書籍を読んでなかったので昨年このサイト記事をドキュメンタリーかと思って読みました。さすがに途中でフィクションだと気付...
      そうでしたか。私は著者の書籍を読んでなかったので昨年このサイト記事をドキュメンタリーかと思って読みました。さすがに途中でフィクションだと気付きましたが衝撃的に面白かったです。
      で、著者の書籍が気になっていて、この度ようやくこの「変な絵」を読ませていただきました。
      2024/02/19
  • こちらもブクログのフォロワーさんの評価が高かった為気になっていた。

    前作の変な家は未読だ(笑)
    こちらはブクログの評価が微妙だった為(^_^;)

    ブクログの評価ってめちゃくちゃ信用できる。
    Amazonの評価は全く信用出来ないが(笑)

    絵に纏わるいくつかの短編で構成される長編小説だ。

    先ずは母親を殺めてしまったA子ちゃんの絵から。
    心理学者がその絵から人の心理を読み解いていく。

    場面は変わって、お次は七篠レンの不可解なブログの話に移る。

    ブログには5枚の絵があったのだが、そこにはあるトラックが仕込まれていた。

    この謎を解く栗原。


    そしてまた場面変わって、シングルマザーの話。
    息子が母親の絵を描くのだが、マンションの一室が灰色に塗りつぶされていた。
    これは一体何を意味するのか?


    舞台変わって、美術教師の殺人事件。
    登山に出かけた美術教師が殺害された。

    容疑者は3人。

    そしてその真相を追った美術教師の教え子も、教師と同じ状況で殺された。

    これら短編がどう結末に結びつくのか。。。


    最初は全く別の物語と思った短編が、どんどん繋がっていき、一つの物語となる。


    なるほど、これは面白い。
    評価が高いのにも納得。

    数時間で一気読みしてしまった。

    絵や、時間の表など、小説とは思えない読み易さもあってかもしれない。

    これだけたくさん図解してくれる小説も珍しいかもしれない?

  • 9枚の絵が、ある母親の想いによる殺人を証明した。細かいヒントを見つけ、最後1つの真実に繋がった時感動しました

  • 凄い!としか言いようがないほど。
    久しぶりの一気読み。
    それぞれの短編か⁇と思ったらなんとすべてが繋がっていることに気づいたときには…。
    ことばを失くすとはこのことか、と。
    伏線回収のたびにゾワッとする感覚。
    読むのをやめることはできない…。
    絵の謎を解く、というのも夢中になってしまうわけで、考案したことに凄さを感じた。

  • 表紙にのっている4枚の絵、どんなことが関連されますか?下の絵の女の子は、どんな心の持ち主なのでしょうか。
    この本を読む前と読んだ後で大きく印象が変わります。

    ぜひ、殺人鬼が誰なのかを想像しながら読んでみて下さい^ ^


    絵の可能性、人の可能性、思考の騙し合い、人殺しの境界…。
    現実社会を見つめてしまう。
    守りたかったものが全部崩れていく絶望感は、私に何を与えるだろう。


    雨穴さん(YouTube見たことないけど)、変な絵、衝撃の真実、と書かれているので期待しすぎた部分はあると思います。ですが、凄シグロめな連作短編で最後に全てが繋がって面白かったと思います。
    最後の雨穴さんの写真がトドメです(笑)。


    なんでもいいので読む前に一枚、絵を描いてみてください。

  • トリックや構想はすごく面白い。
    まさかこう繋がっていたなんてという
    裏切られ感は楽しい。

    でもやっぱりね、
    こじつけ感とか無理やり感とか大きいね。

    夜に一人で読んでたから、
    ちょっとした物音とかがすると
    すごくヒヤヒヤびくびくしちゃって
    怖かったー!

    私にはホラーは向いてないな

  •  たわいない絵に見えるけれど、よく見るとどこかがおかしい「変な絵」。その謎を解くに従って陰惨な事件が浮き彫りになるミステリーホラー。
     前作でも主要人物を務めた栗原が大学生として登場する。本編4章と序章(プロローグ)およびエピローグからなる。
              ◇
     心理学者の萩尾登美子が学生たちに提示した一枚の絵。少女を真ん中にして、左に家、右に木が描かれた、何の変哲もない子どもっぽい絵に見える。けれど、この絵には不自然なところがいくつもあるという。

     実はこの絵、母親を撲殺した罪で保護収監された、当時 11 歳の少女が描いたものだった。
     萩尾の解説によると、この絵からわかるのは次のようなことである。

     「出入り口のない家」「少女の不自然に湾曲した口もと」「鋭く尖ったすべての木の枝」などから、母親の虐待によりかなり抑圧された状態に置かれていたことと、自分を守るために強い警戒心と攻撃性を持っていること。
     けれど「木の幹には樹洞があり、その中で羽を休める小鳥がいる」ことから、弱い存在のものを守ってやりたいという優しさも持ち合わせていること。

     以上から、この少女は更生の可能性が高いと鑑定できるということだったが……。(序章)

          * * * * *

     『変な家』同様、不穏な空気をまとった滑り出しです。本を閉じるなら今だと思いながらも先が気になり、読むのを止められない。

     第1章で栗原が登場し、旅先で思いがけず知人に出会ったような懐かしさもあって少し気持ちが楽になったものの、やはり気味の悪い話にげんなりしました。
    ブログ『七篠レン 心の日記』に貼られた9枚の絵に隠された意味の恐ろしさ。

     それ以後も章ごとに種々の絵が提示され別の物語が展開していくのだけれど、実は第1章がすべての伏線になっていたという見事な構成だったし、プロローグとエピローグもうまく関連づけられていました。

     そういう点で『変な家』よりもミステリー要素が強く、個人的には好みに合った作品だったと言えます。

     ひとつ注文をつけるとしたら、栗原に活躍させてほしかったということです。
     栗原は大学時代に9枚の絵の謎を解いて(いるという設定になって)います。ならば一連の事件に因縁を持たせることは不自然ではないでしょう。

     『変な家』と違って、作品を通しての探偵役を登場させるでもなく、犯人の視点中心で物語が展開するでもない。そのため、ミステリーとしてよく考えられているにも関わらず、何か大切な柱が一本通っていないような物足りなさを感じたことが残念な点でした。

  • 読みやすかったです。
    ちょっと解釈に無理があるかな〜という点もありましたが、楽しめました。

  • この方の本は初めて読みました。
    めちゃくちゃ読みやすい。

    まず一章の風に立つ女の絵を読んで。
    子どもがこれから産まれるという、本来ならおめでたい事実なのに、絶対おめでたい方向に進まないだろう なんとなく不気味でシュールな絵…

    ミステリーではなく、これぞまさしくホラーですね!

    最後まで色んな部分で繋がっていて、飽きさせない面白さ。
    1作目も読みたいな。

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著者プロフィール

インターネットを中心に活動するホラー作家。
ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

「2021年 『変な家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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