犬は知っている

著者 :
  • 双葉社
3.50
  • (3)
  • (6)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 233
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575247114

作品紹介・あらすじ

癒やしのファシリティードッグ〈ピーボ〉とわけあり警察官が知られざる重大事件を鮮やかに解決! ピーボは警察病院の小児病棟に常勤して患者の治療計画にも介入するのだが、実は密命を帯びていた。特別病棟に入院する受刑者と接し、彼らから事件の秘密や真犯人の情報などを聞き出すこと。死を前にした犯罪者はピーボに癒やされ、語り出すのだった。そしてピーボとコンビを組むハンドラーの笠門巡査部長は捜査を開始する――。史上初、犬が主役の警察小説!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本で「ファシリティドッグ」の存在を知りました。

    勉強になります。

    警察病院常駐のファシリティドッグ・ピーボと専任担当の笠門巡査部長のバディもの。

    シリーズ化を強く希望します。

  • 警察病院に勤務する、ファシリティドッグのピーボと、ハンドラーの笠門巡査部長。
    彼らには、須脇文警視正から与えられた、裏の任務があって……。

    警察犬ともセラピードッグとも違う。
    病院に常駐するための専門的な訓練を受けた、ファシリティドッグという切り口が、新鮮。

    賢く、忍耐強く、誰もがつい心を開いてしまう、ゴールデンレトリバーのピーボが愛らしかった。

    ファシリティドッグなのに、何か隠し事がある人間から情報を引き出し、結局捜査をするのがメインになったのは、意外。

    『一日署長』の五十嵐いずみ巡査と資料編纂室のポルタが、サポート役で登場したり。
    ほかのシリーズ部署の名前が出たり。
    著作内のリンクが多めで、楽しかった。

  • ファシリティドック初めて耳にする名前です。 裏の任務はフィクションぽいですがでも警察と犬のバディーぶりが迫力もあり面白くてよかった。表紙の『ピーボ』の絵がカッコイイです。もちろん続編希望です!!

  • ファシリティードッグのピーボとハンドラーの笠門。
    警察病院に入院している子供たちを癒すことが仕事だが、実は特別病棟に入院する受刑者から情報などを聞き出すという密命も帯びていた。

    小児病棟の子供たちがピーボにどれだけ力を貰っているのか、事件解決以上に心を打つ。

    「一日署長」の五十嵐いずみとの絡みで、ポルタも活躍するのかと期待したが、残念。
    「警視庁いきもの係」の薄・須藤との絡みも読んでみたい。

  • ファシリティドッグのピーボが、笠門巡査部長と共に事件を解決する。
    どちらかと言うと頼りない笠門の存在が、読者をイラつかせながらも事件解決へと気持ちが引き込まれてゆく。
    謎解きも無理なく意外性もあり、頭の良いゴールデンレトリバーへの親近感もあって次作も読みたいと思わせてくれた。
    前作でお馴染みのシュイイインのポルタと五十嵐いずみの登場も読者の気持ちをくすぐる。
    面白かった。

  • 2024/01/29読了

  • ピーボ、なんて優秀なわんこさん。
    モリオウのくだりで泣いちゃう。

  •  犬のイラストが目立つ、大倉崇裕さんの新刊である。ゴールデン・レトリバーのピーボは、警察犬ではなく、ファシリティドッグ。警察病院に常駐し、小児科病棟で子供たちを癒すのが役目。しかし、ピーボには裏の任務があった。

     その任務とは、癒し効果で余命わずかな囚人患者の心を開かせ、事件の秘密について口を割らせること。ピーボ選任担当の笠門巡査部長は、指示された囚人患者の病室にピーボを連れていく。犯罪者相手とはいえ、卑怯な任務には違いない。

     最初の第1話から、おやと思う。『一日署長』に登場したいずみが再登場しているではないか。本作中では笠門への資料提供を担い、あくまで脇役だが、奇妙な任務を担う者同士、気は合うらしい。過去の事件を蒸し返すという点も共通している。

     作り話とはいえ、ポロっと何か漏らしてくれれば儲け物。実際、笠門が得られる情報は極めて断片的。いずみの協力が得られるとはいえ、基本的に笠門1人と1匹で動かなければならない。捜査員ではない笠門だが、立場は適当に誤魔化す。

     9人を殺したとされる死刑囚が、1人だけ自分の犯行ではないと言う。真相は、おいおいおい…。自殺と処理された案件が、実は殺人だった? うーむ、そうまでしてその地位が欲しかったのか。時には現在進行の事案に駆り出される。

     殺人現場を目撃したという少年。しかし、目撃したのは神奈川県だった。こういう捜査法はドラマでよく見る気がするが…。かつて麻薬捜査の渦中に自殺した捜査員。彼に使われていた情報屋は、何を知る? とりあえず、ピーボお疲れ様。

     全5話、それなりに練られているが、実際に再捜査に奔走する笠門より、ピーボが目立っているような。ピーボ以外の特徴を見出しにくいのが正直なところである。何より、せっかくの『一日署長』とのコラボ効果も出ていないのが残念。

     ピーボと笠門の再登場があるとしたら、いずみが過去に飛んで捜査し、ピーボと笠門が現在で過去の事件を追う、胸熱な展開を期待したい。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大倉崇裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×