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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784575247473
作品紹介・あらすじ
大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。
感想・レビュー・書評
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大学の客員教授であり、経済財政諮問会議に出席したこともある経済政策通の久和が、窃盗と公務執行容疑で逮捕された。
警視庁志村署の佐久間の取り調べにも公務員を信用しないから一切の供述をしないと言う。
何を話すかと言うとお金とは…から始まり国債の話になり、財務省への不信感になっていく。
そんな中、窃盗とされた財布の主の行方からいろいろな方向を探っていくうちに誤認逮捕だとわかる。
財布の主のフリーライター菊池が、交通事故を探っていたとのことから大物が絡んでいると…
ゆっくりとだが、確実に「悪」である大物に近づいていく。
すべてが一本の線で繋がったとき、警察小説の醍醐味は勿論のこと、社会派小説でもあるというのを実感した。
佐久間を中心に中田、横澤、水沢たちメンバーの動きも良かった。
いろいろと隠しているんだなぁ「財務官僚」ってのは。
日本を滅ぼしているのは財務省か?とさえ思えた。
最初は、面倒そうな奴だなぁと思っていた久和だが、話に引き込まれていくのに抗えなかった。
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いやいやいや、今ノンシリーズものとかいらんねん
姫川玲子シリーズかジウサーガシリーズ書きなさいよ!
ごめんなさい嘘ですちょっと偉そうでした書いて下さいです
もうね、なんか最近多いのよね
妙に社会派気取ってね
なんですか?今回は財務省?国債?バランスシート?
いやいやいや、ええねん、そんなんは
社会の闇を暴く的な
もう、絶対おもんないやつやん
ってめちゃくちゃ面白かったやないかーい!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
もう★5じゃ足りない面白さでした
志村署の面々が好きすぎる
全員好き
ほのぼの過ぎるわ!
特に佐久間係長の心の声が最高すぎます
社会派警察小説に笑いを持ち込んできやがった『首木の民』誉田哲也さんの新たな一面を見せて頂きました
うーん、また志村署の面々に会いたいかも-
一休さん、楽しみにされてますね(^^)
私も一休さんのレビュー楽しみにしますね!o(^▽^)o
バランスシート?
経理の私呼ばれま...一休さん、楽しみにされてますね(^^)
私も一休さんのレビュー楽しみにしますね!o(^▽^)o
バランスシート?
経理の私呼ばれました??
あ、私損益計算書担当でした( ̄^ ̄)ゞ2024/07/28 -
makiさん
ありがとう!
私のしょーもないレビューを待っていてくれてありがとうございますm(_ _)m
め、珍しくマジメに書いてみましょ...makiさん
ありがとう!
私のしょーもないレビューを待っていてくれてありがとうございますm(_ _)m
め、珍しくマジメに書いてみましょうかね…w2024/07/28 -
2024/07/29
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殺人事件の犯人探しというよりは、経済の勉強をしたくなる本。国の借金、1200兆円もあるのに日銀が子会社だから平気だとか??クリントンみたいに財政赤字は解消した方が良いのでは?いずれにしても、防衛費、多すぎ。
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いつもの刑事物と違い、刑事達が軽い。娘にちょっとバカにされているような係長を筆頭にフットワークの軽い3人の部下達。公務員の頂上にいるような普通は会えない偉い人達にも電話ひとつで会いに行く。意外な切っ掛けで事件を解決する。
解決までの刑事達の行動は面白かったのだが、半分以上も費やされた税金と借金の講義が辛かった。経済学者が無知な刑事に分かりやすく説明はしているのだが、刑事も困惑するほど回りくどい。タイトルの『首木』は何となく分かったが、こんなに膨大に説明が必要だったのだろうか? -
文章としては読みやすさはあるのですが、理解はあまりできず、正直ハマらなかったです。社会への提言がメインなのか、警察小説がメインなのかで印象は全然変わるのかなと思いました。
以下本作のあらすじです。
大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。
本作を警察小説と思って読んでしまったために、内容のギャップであまりハマらなかったのかなと思います。正直、取り調べ室のシーンで個性的な被疑者と対峙した時点で、呉勝弘さんの「爆弾」のようなスリリングな展開が期待されました。しかし蓋を開けてみるとまさかの経済談義で、事件の本質はどこに眠っているの?、この談義はこの事件の真相に関係あるの?ってなりました。
ある意味すごい個性的な作品ではあるので、刺さる人には刺さるのかなと思います。 -
中盤まで、淡々と読んでいたが、
終盤になって、一気に面白く感じました
真実かはわからないけど
本当にこう言う事を考えていそうだなと
思ってしまいました
事件を追っている所より、経済の話に引かれてしまいました
難しかったが、勉強したくなりました -
誉田さんと言えばやっぱり「姫川玲子シリーズ」でしょ!
もしくは「ジウサーガシリーズ」
と言っても、「ジウサーガシリーズ」は三部作しか読んでませんけど…
それはさておき、とにかくグロい警察小説が魅力ですよね〜
ところが今作は警察小説なのか…?
まぁ、事件は起きるし、人は死ぬから警察小説なんだろうけど…
だろうけど、どちらかと言えば経済小説か…
経済談義が出てくる出てくる!
コミカルな会話で出てくる出てくる!
そして、(分かりやすく)説明してくれるが分かりません…
やっぱり、全然分かりません!
誉田作品はやっぱりグロくて人がいっぱい死んでくれる方が好き!
(この発言は問題ありだな…)
ちなみに、ひまわりめろんさんは誉田ファンの中で意見が割れそうな作品と言って、「もう★5じゃ足りない面白さ」の評価でした
さっそく意見が割れました
私は「★3は付けれない」評価でしたw
これは師弟関係に亀裂が生じる問題作です!-
2024/09/09
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2024/09/09
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2024/09/09
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私の考える誉田哲也作品とはガラッとイメージの違う作品、今作には血なまぐさい殺人事件や反社との争いは無く、経済小説としか呼べない内容だった。
あれっ?という印象でした。 -
なかなか読み応えのある作品でした。
久和の圧倒的なキャラクターによる日本経済の講義はとてもわかりやすく大変勉強になったけど、これがどういう形になって物語に落とし込まれていくのか興味津々だったがしっかり腑に落ちるところに落としてくれたので非常にスッキリとした読後感を与えてくれた。
佐久間や中田達のやりとりも誉田ワールド全開のキャラで刑事モノなのに結構ニヤつかさせてくれるのが好き。
それにしても久和の話が現実にも当てはまるならもっとたくさんの人に読んでもらいたい小説だなと思う。 -
帯の惹句「著者が最強の『悪』に挑んだ警察小説✖️社会派小説のド肝作!!!」に引き寄せられて、ワクワクしながら読んだのだが…。
3分の1くらい読んだところで、被疑者である久和が刑事相手に披露している経済政策って、やたら読者たちに噛んで含めるように理解させようとしてるなあ、ものすごくそこに紙面を割いてるな、これは経済小説なのね、それはいいとしよう、でもなんだろ、国債発行こそ正義だと誘導されてる感あるよな、となんか違和感あり。
で、この違和感の正体を知りたくて巻末の参考文献を見たら、高橋洋一の本がズラリ。ありゃそういうことか。
読む本間違えてしまったみたい…。
とはいえ、まあ、誉田哲也だし、ミステリーとして面白いはずと思い、最後まで読みましたが、ミステリーの謎解きはとても単純で、やはり、高橋洋一の国債に関する経済政策を披露することを主眼としている小説だと思う。
悪役は財務省というより、あくまで高橋洋一の経済政策に反対する財務省官僚たち、と言った方が良いのかも。ちょっとフェアじゃない感じ。
確かに、増税ばかりして天下りのことしか考えてない財務省官僚には腹は立つのですがね。そこは賛同するんだけど。
言いたいことが本筋以外にあるミステリーって、どうなんでしょう。描き方が巧みだといいのかもしれないけど、この小説はあまりにストレートすぎやしないかな。
誉田哲也さん、好きだったんだけどな。残念。
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誉田哲也の作品





