その嘘を、なかったことには

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575247831

作品紹介・あらすじ

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。――家に帰宅すると、なんと男が死んでいた……「妻は嘘をついている」。人気ロックバンドの新曲MVに出演したことで、日常が嫌な方向に向いていく……「まだ間にあうならば」など、心地よさも心地悪さも味わえるミステリ短編集。著者のヒット作『最後のページをめくるまで』『あなたが選ぶ結末は』も合わせて読みたい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ・商社に勤めてた男性。美大で実家が太い嫁と結婚する。商社はボロボロになり男性はリストラされる。嫁は、雑貨の輸入や製作が大当たりして事業を起こし、男性は副社長として経理をする。
    ・そんな男性が家に帰ってくると知らない男の死体。ホストらしく、妻も接待で2年前に使った店だったが、嫁は知らないを貫き通す。娘により偶然暴露された裸体像のモデルがどう見てもホスト。
    ・男性に言い寄る同僚の女。嫁の出張中に家に来て、嫁のナッツ入りのカレーを食ってアナフィラキシーで倒れる。


    ・ヴィジュアル系バンドの推し活をする女の子は女優の卵。掲示板でわいわい、リアルでもワイワイ。バンドのMVに出て、アンチが付く。ドラマで際どい役も貰い、アンチされる。バンドメンバーとご飯を食べに行って、写真を撮られる。
    ・写真は高校の頃の友達が撮ったが、メンバーが悪いやつだから守る為。アンチはバイト先の店長で恋人妄想。


    ・高校の三年生担当の男性先生。前任の若い女先生が休職して担任に。卒業式に3年2組パニックが起きるという噂を調べる。イジメやらなにやら、結果的には休職先生が男性先生のパワハラと嘘付いて責任を押し付けることを告発した。


    ・ぞっとした。岐阜の政治家一家の末娘と結婚した、両親も他界し学もない料理人の主人公。妻の父親は結婚を知って乗り込んできて怒り狂ってそのまま失神して死ぬ。一年後に義母も死んだ。遺品整理中に、末娘は妾の子であること、妾は自分の実母でありそうなことが分かってしまう。


    ・映画を撮る大学生。キャンプで帰りに1人が戻ってこないがいけすかない女だったので無視したら事故って死んでた。探さなかった自責の念にかられた女が、遺族に謝りに行こうとすると、残りの女2人に橋から突き落とされて殺されかけた。

  • 3,4つ目の話は面白かった

  • 面白かった。えつ、うわっ、ってなるよ

  • ごめんなさい、わたしには合わなかったです。
    (あくまで個人の感想で作品を否定する意図はありませんのでご理解ください。)

    どんでん返しが好きなのですが、こちらはどんでん返しというより急展開の方が近いのではと思ってしまいました。
    「うわー!そうだったの?!」というより「…え?」急にどうした?」という感じで、無理やり方向が変えられて煮え切らないまま終わってしまうような気持ちでした。

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著者プロフィール

三重県生まれ。2009年、島田荘司氏選考の第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞した『少女たちの羅針盤』でデビュー。14年「五度目の春のヒヨコ」が第67回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。20年『ランチ探偵』『ランチ探偵 容疑者のレシピ』が「ランチ合コン探偵 ~恋とグルメと謎解きと~」のタイトルでTVドラマ化。ほかに「社労士のヒナコ」シリーズ、『冷たい手』など著書多数。

「2022年 『ランチ探偵 彼女は謎に恋をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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