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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784575247909
作品紹介・あらすじ
二十九歳の凪は結婚間近だった恋人と別れて悄然としていたある日、御年七十八歳の芙蓉という美麗な女性に出会い、彼女の持ち家に引っ越して生活を共にすることに。成熟した魅力を持つ芙蓉は「ブルーバード」という結婚相談所で相談役を務めており、婚姻にまつわる様々な悩みを持つ人々の相談にのっている。他人への興味が薄く、「恋」がわからないと思い悩む凪も、芙蓉の手伝いをするうちに少しずつ変化が訪れて――。色とりどりの人間関係を描き出す中で、自分の人生に差し込む光を見つけるための物語。
感想・レビュー・書評
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結婚するのって、こんなに大変だったか?と思ってしまう話だった。続けるのもなかなか大変なので、昔の大変さを忘れてしまっただけなのか?
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結婚相談所の相談役として活動している芙蓉さんと、婚約者に浮気をされて道端に座っていた凪。そんな2人が出会い、結婚に悩んでいる人達の相談にのっていく。最初は、結婚や恋愛に興味が持てないと言っていた凪も色々な人達の悩みに向き合っていくうちに、『普通』ではない自分の事も楽しめるようになってきた。読んでいて、共感できる事もあったし、そういう考え方もあるんだと思う事もできた。人によって何が幸せなのかは違う。結局は、自分で自分の人生を選んでいくしかないよね。後悔しないように生きて生きたいと思える物語だった。読んで本当によかった。
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「あらそう。でも好きになることと運命の相手に出会うことは、たぶん違うわよ」(74ページ)
婚約者に浮気され、ゲリラ豪雨によってずぶ濡れになった結木凪(ゆうき なぎ)(29)を“拾った”のは、結婚相談所の相談役であり御年78歳の一条芙蓉(いちじょう ふよう)だった。
芙蓉の所有するビルにある住居を貸してもらい住むことになった凪は、かわりに芙蓉の様子に気を配りつつ、頼まれごとがあれば引き受けるという役割を負うことになる。
…というか、2LDKの家賃、駅から徒歩10分かからない、かつ光熱費込みとは言え10万円、、、2人暮らしとかならまだしも、凪1人で借りていけるの…??という金額におもえてならないのだが…大都会では、これが相場なのだろうか?(どういう街に住んでいるかは、具体名はないか…)
とまあ、序盤から家賃の方が気になってしまったのだが、タイトル「恋じゃなくても」と、こよ感想の冒頭で引用した芙蓉の言葉が示すように、このお話では恋愛→結婚という流れに疑問を呈すような、相談内容が続いていく。
結婚指輪にまつわる騒動、ある女性の「セックスしたくない」という気持ちが、その女性の婚活の障壁となっている事実、小さい頃から優秀な男性が、何故か婚約段階になると破談になるその衝撃の理由、自分の体調不良時の彼女のちょっとした態度から、結婚をためらう男性…
恋愛→結婚の矢印に、様々な理由から?という疑問符がついていく。
どのケースにも、ふんわりした方向性はあるものの、「こういうケースにはこうしたらうまくいく!」「こうしたら解決!」という、明瞭なこたえはない。
そのため、「はっきりした解決策が知りたかったのに!」「すっきりしない!」と感じる方も、中にはいるかもしれない。
けれど、このお話においてはその曖昧さというか、雲のようなふんわりとしたラストが、このお話の醍醐味のような気がした。
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たとえ、恋じゃなくても、大切に思える居心地のいい人たちと過ごせる凪が羨ましくなった。そうとは明記してないけど、いままで隠されてきた指向のひとたちが描かれてる気がして、なんだか救われた。やっぱり今は、基本的にはシスジェンダーかつストレート、恋愛性愛を"普通に"こなせる人たちが結びついて、社会的に認められて生活する構造だと感じてしまうから、そこに馴染めない人たちがどう生きるのか、悲しいかなまだロールモデルも少ないけど、私も色んな大切な人たちに出会っていきたい。
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婚約者に浮気され、ずぶ濡れで道にうずくまっていたところを芙蓉さんというマダムに救われた凪。
芙蓉の営む結婚相談所の手伝いをしながら、結婚について改めて考えることに…
作中出てくる様々な和菓子やお茶がとても美味しそうだった。 -
鮮やかな和菓子と美味しそうなお茶。素敵マダムの芙蓉さん。
結婚相談所に相談にくる人々のエピソードも様々でサクサク読めた。
「好き」も「幸せ」も人それぞれで、それを尊重できればいいと思う。
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『どんな結婚をしたいかは、どう生きていきたいかと同じ』
恋愛して結婚して子供をつくる_これが普通で自分の望む幸せなのか、幸せの形は人それぞれだから自分の幸せは自分で決めていい。
出会ったことで日々が豊かになり、一緒に生きていきたいと思えたら、それが恋じゃなくても一緒に生きていく人生を選んだっていい。
美味しいお茶と和菓子を食べながら大切な人と優しい時間を過ごしたくなった。 -
おいしいお茶を淹れて大切な人と話したくなる
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読み終えた後に思い出した言葉は「遠くの出来事に、他人は美しく怒る」でした。
著者プロフィール
橘ももの作品
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