恋じゃなくても

Kindle版

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  • 双葉社 (2024年12月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784575247909

作品紹介・あらすじ

二十九歳の凪は結婚間近だった恋人と別れて悄然としていたある日、御年七十八歳の芙蓉という美麗な女性に出会い、彼女の持ち家に引っ越して生活を共にすることに。成熟した魅力を持つ芙蓉は「ブルーバード」という結婚相談所で相談役を務めており、婚姻にまつわる様々な悩みを持つ人々の相談にのっている。他人への興味が薄く、「恋」がわからないと思い悩む凪も、芙蓉の手伝いをするうちに少しずつ変化が訪れて――。色とりどりの人間関係を描き出す中で、自分の人生に差し込む光を見つけるための物語。

感想・レビュー・書評

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  • 結婚するのって、こんなに大変だったか?と思ってしまう話だった。続けるのもなかなか大変なので、昔の大変さを忘れてしまっただけなのか?

  • 結婚相談所の相談役として活動している芙蓉さんと、婚約者に浮気をされて道端に座っていた凪。そんな2人が出会い、結婚に悩んでいる人達の相談にのっていく。最初は、結婚や恋愛に興味が持てないと言っていた凪も色々な人達の悩みに向き合っていくうちに、『普通』ではない自分の事も楽しめるようになってきた。読んでいて、共感できる事もあったし、そういう考え方もあるんだと思う事もできた。人によって何が幸せなのかは違う。結局は、自分で自分の人生を選んでいくしかないよね。後悔しないように生きて生きたいと思える物語だった。読んで本当によかった。

  • 「あらそう。でも好きになることと運命の相手に出会うことは、たぶん違うわよ」(74ページ)

    婚約者に浮気され、ゲリラ豪雨によってずぶ濡れになった結木凪(ゆうき なぎ)(29)を“拾った”のは、結婚相談所の相談役であり御年78歳の一条芙蓉(いちじょう ふよう)だった。
    芙蓉の所有するビルにある住居を貸してもらい住むことになった凪は、かわりに芙蓉の様子に気を配りつつ、頼まれごとがあれば引き受けるという役割を負うことになる。
    …というか、2LDKの家賃、駅から徒歩10分かからない、かつ光熱費込みとは言え10万円、、、2人暮らしとかならまだしも、凪1人で借りていけるの…??という金額におもえてならないのだが…大都会では、これが相場なのだろうか?(どういう街に住んでいるかは、具体名はないか…)

    とまあ、序盤から家賃の方が気になってしまったのだが、タイトル「恋じゃなくても」と、こよ感想の冒頭で引用した芙蓉の言葉が示すように、このお話では恋愛→結婚という流れに疑問を呈すような、相談内容が続いていく。
    結婚指輪にまつわる騒動、ある女性の「セックスしたくない」という気持ちが、その女性の婚活の障壁となっている事実、小さい頃から優秀な男性が、何故か婚約段階になると破談になるその衝撃の理由、自分の体調不良時の彼女のちょっとした態度から、結婚をためらう男性…
    恋愛→結婚の矢印に、様々な理由から?という疑問符がついていく。

    どのケースにも、ふんわりした方向性はあるものの、「こういうケースにはこうしたらうまくいく!」「こうしたら解決!」という、明瞭なこたえはない。
    そのため、「はっきりした解決策が知りたかったのに!」「すっきりしない!」と感じる方も、中にはいるかもしれない。
    けれど、このお話においてはその曖昧さというか、雲のようなふんわりとしたラストが、このお話の醍醐味のような気がした。

  • たとえ、恋じゃなくても、大切に思える居心地のいい人たちと過ごせる凪が羨ましくなった。そうとは明記してないけど、いままで隠されてきた指向のひとたちが描かれてる気がして、なんだか救われた。やっぱり今は、基本的にはシスジェンダーかつストレート、恋愛性愛を"普通に"こなせる人たちが結びついて、社会的に認められて生活する構造だと感じてしまうから、そこに馴染めない人たちがどう生きるのか、悲しいかなまだロールモデルも少ないけど、私も色んな大切な人たちに出会っていきたい。

  • タイトルの通り「恋じゃなくても」でした。

    凪はひょんな事から、結婚相談所「ブルーバード」所長・芙蓉の持ちビルの一室を同居家族の役割に似た役割を担う条件で住まわせて貰う。そこで出会う人々の恋愛価値観が凪の心の底で思っていた事を浮かび上がらせていき…

    普通の恋人に求める性愛を嫌悪したり、愛情は持てるけど恋愛感情は持てないなど、ブルーバードには色々な人たちが相談に来る。凪も結婚を考えていた恋人に浮気されて破局した過去を持ち、結婚とは?を考えるのが深かったです。

    お気に入りは、一話の祖母の婚約指輪を婚約者へ相談もなく渡そうとするのが驚きました。無くなった指輪の犯人の動機が驚きでした。

  • 好きに優劣はないと信じたくなる。
    「普通の愛情」を悪意なく求められて押しつぶされそうになる。
    嫌いじゃない、むしろ好ましい。
    それなのに時々感じる違和感があって、そういう違和感を凪や繕さんは家族に対して感じていて、同じように感じている芙蓉さんに二人は救われた。
    だからこそ同志のような関係の中で、繕さんの芙蓉さんへの思いが露呈するシーンが心地よく美しい。

  • 婚約者に浮気され、ずぶ濡れで道にうずくまっていたところを芙蓉さんというマダムに救われた凪。
    芙蓉の営む結婚相談所の手伝いをしながら、結婚について改めて考えることに…

    作中出てくる様々な和菓子やお茶がとても美味しそうだった。

  • 鮮やかな和菓子と美味しそうなお茶。素敵マダムの芙蓉さん。
    結婚相談所に相談にくる人々のエピソードも様々でサクサク読めた。
    「好き」も「幸せ」も人それぞれで、それを尊重できればいいと思う。

  • 『どんな結婚をしたいかは、どう生きていきたいかと同じ』
    恋愛して結婚して子供をつくる_これが普通で自分の望む幸せなのか、幸せの形は人それぞれだから自分の幸せは自分で決めていい。
    出会ったことで日々が豊かになり、一緒に生きていきたいと思えたら、それが恋じゃなくても一緒に生きていく人生を選んだっていい。
    美味しいお茶と和菓子を食べながら大切な人と優しい時間を過ごしたくなった。

  • おいしいお茶を淹れて大切な人と話したくなる

  • 読み終えた後に思い出した言葉は「遠くの出来事に、他人は美しく怒る」でした。

  • 恋愛のカタチは、人それぞれだと感じた。

    私自身、主人公の凪と同じく、「人を好きになるということがどういうことなのか。」「恋とはなにか。」がわからないものの、結婚して、子どもが欲しいという思いはあるものの、セックスはできるだけしたくないという思いを抱いている。
    こう考えている人は少ないため、私はマイノリティだと感じ、悩んでいました。
    しかし、この本を読んで、自分の考えを貫きながら、婚活はしていきたいと感じました。

    この本で友情結婚のことを知りました。
    (友情結婚とは、恋愛感情を伴わない、友情や信頼関係を基盤とした結婚のこと。)
    そして、私は、結婚するなら、恋愛結婚より、友情結婚の方がいいなという考えを持ちました。

    結婚とは? 恋とは? 結婚後の生活や生き方について、考えさせられる1冊です!

    とてもおすすめの作品です。

  • 以前読んだことのある作者だった。文章が好きなほうのやつ。結婚相談所が舞台の、結婚ってしなくちゃいけないの?というお話。

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著者プロフィール

1984年、愛知県生まれ。2000年、『翼をください』で第7回講談社X文庫ティーンズハート大賞佳作を受賞しデビュー。「忍者だけど、OLやってます」シリーズなどのオリジナル作品に加え、『白猫プロジェクト 大いなる冒険の始まり』『リトルウィッチアカデミア でたらめ魔女と妖精の国』『小説 透明なゆりかご』『小説 空挺ドラゴンズ』『さんかく窓の外側は夜』などノベライズも手がける。

「2021年 『大怪獣のあとしまつ 映画ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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