本棚探偵の生還

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 160
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575303391

感想・レビュー・書評

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  • 7年ぶりということで、まさに待望の一冊だったのだが、冒頭からいきなりショックを受けることになる。
    このシリーズのタイトルが「冒険」「回想」ときたのに今回「生還」というのに、どうも違和感を持っていた。僕の持っている新潮文庫版ホームズでは「帰還」だったからだ。
    喜国さんも、そこは悩んだらしく、周囲の人間にリサーチされたようで、綾辻行人さんや有栖川有栖さんは声をそろえて「生還」とお答えになったとのこと。何でも創元推理文庫版は「生還」になっているのが理由だそうだが、僕の中学高校時代に揃えた時は、ホームズの全長短編が揃ってるのは新潮文庫版だけやったのに、なぜ僕より年上の敬愛するお二方(喜国さんも入れるとお三方)が創元推理文庫版を推すわけ?
    まあ、このエピソードも最後には驚愕のオチがつくなど、ブランクを感じさせない本棚探偵の活躍!?の数々。
    函入りの装丁も含めて、本好き、ミステリー好き、古書好きには買って損はない一冊。

  • ミステリ
    古書

  • 喜国さん初めて読みました。

  • 喜国さんの本棚探偵は初めて読んだのだが、面白かった〜!前作達も読まねば。岡山の横溝記念館というか、ふるさと記念館とイングランドの古本屋巡りはしたいものです…

  • 資料ID:21103529
    請求記号:

  • おもしろっ!
    こういった世界もあるんだぁ。

  • シリーズ第三作。
    私は図書館で借りて読みました。別冊付録と月報もついて、なんと箱入りの状態で貸し出されています。それだけで、もう豪華な気分。(自分で買えばいいのにね)

    • take9296さん
      他の図書館ではどういう状態で貸し出されているのか、気になります。別冊は一冊分だったして。
      他の図書館ではどういう状態で貸し出されているのか、気になります。別冊は一冊分だったして。
      2012/02/09
  • 古本好き、探偵小説好きなら抱腹絶倒まちがいなしのエッセイ第3弾。前作で少々テンションが落ちたかなと思っていたが、本棚探偵健在なり。たぶん今年一番笑った本。
    今回は英国、台湾、カリブなど本を求めて、あるいは本を持ち込んで世界を駆けめぐる長編エッセイが多いが、相変わらず一般人の常識では計り知れない世界観やこだわりに唖然としたり爆笑したり、マニアでなくても十分楽しめる。温泉宿の秘密書庫は一度見てみたい。
    著者が書いた本の解説なども載っており、『怪人と名探偵』の解説がまさに私がこの本を読んで思ったことだったので嬉しくなった。
    本の作りも函入り分冊、月報付きと凝ったものだが、これ文庫化するときにどうするんだろ。

  • 古書マニアの、漫画家さんのエッセイ。

    古書マニアではないけれど、分かる!!と思ってしまう
    ところがたくさん。思わずにやりとしてしまう。

    出てくる方々の、本だらけの家に行きたい、と真剣に
    思ってしまう・・・。

  • 「こんな時代に無謀な造本!」帯の文句どおりの趣味丸出しの本。
    キクニさんみたいな人って、ビブリオフィリアとでも言うのかな… そんな言葉あるかどうか知らんけど。高い古書買って読まずに本棚へ、ていう感覚は私は理解できないが、とにかく筋金入りね。
    その徹底ぶりが天晴れかつ面白い。

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著者プロフィール

(漫画家、雑文家、装画家、プチ音楽家、本棚探偵)
1958年香川県出身。多摩美術大学卒業。
1981年に『ふぉーてぃん』で漫画家デビュー 。
代表作に『月光の囁き』、『日本一の男の魂』など。
さらに「本棚探偵」シリーズ、『東京マラソンを走りたい』、『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』などのエッセイも上梓。
1997年にみうらじゅん賞、2015年に『本棚探偵最後の挨拶』で第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。

「2021年 『ラストシーンは崖のうえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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