- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575303940
感想・レビュー・書評
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図書館から借りました。
自衛隊員の方々の感動的なお話を知ることができました。
私も自衛隊員の人達に憧れますし、感謝と尊敬の想いを日々強くしています。
自衛隊員の方々は日本人の誇り、守護神、生き神だとさえ思います。
これほど軍事的脅威に囲まれた国は、世界中で日本とイスラエルだけ。ましてや地震や台風といった自然災害が頻発する特異な国。
にもかかわらず、危機管理能力と国防意識は、世界最低レベル。
以上を考えますと、戦争の平民化の時代に、日本人の国民一人一人に自衛隊員の方々並みの知識と体力と生きていく力を身につけていくことが必要なのだと思います。
武田信玄の名言、”人は石垣、人は城”、も本書で知ることができました。
ただ在日米軍の活動賛美に関する内容は、日本人が自立して日本人同士のことを日本国内で行えないことの悪証明です。
ですので、今後改善していくべき大きな課題は、本来日本国内のことは同じ日本人同士で手助けしあっていけるようにしていくことだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星は3.5かな。
実に惜しい本。
災害復旧や救援に従事していた、
隊員のインタビューに基づくエピソード集。
読んでるだけで泣けてくる感動的な内容。
「自衛隊の人の迷彩服を見ると安心した」
という被災者の言葉が多数載っていたが、
これは被災者の心からの言葉だと思う。
私のようなボランティアでさえそうだった。
難点は、筆者が右な人なので、説明文の語調がまずヘンw
そして説明や感想にその手の礼賛ワードが多々混じるw
最後は沖縄のメディアや民主党政権批判まで入るので、
それらは読み流せば、実にすばらしい本だと思う。
しかし、この筆者でなければ書けなかった部分も多いと思う。
軍オタらしく、色々内情に詳しいので説明がわかりやすい。
また、ツテがあるのかインタビューも充実しており、
現地取材もかなり奥深い所まで同行している。
これらは自衛隊にまったく無縁の一見の普通の記者や
一介のルポライターでは難しかったのではないかと思われる。
この本によって知った重大な日本の弱点というのの1つに、
「自衛隊は様々な国内法規が障害となって
仙台空港に輸送機を着陸させられなかった」
というのがある。
もしこれが真実だとすれば、今震災をきっかけに有事対応として、
早急に法律を改正して、超法規的にそれをOKにすべきだろう。
阪神大震災の時の教訓が最近はすっかり根付いて、
震災=自衛隊に災害派遣を依頼するのが当たり前になった。
今震災でもまた、国は色んなことを学べるはずだ。
と、言うわけで、泣いたり感動したり、
筆者の文体にエーとなったり、まあ色々あったけど、
自衛隊員の人達の気持ちがよく描かれているので、
興味がある人にはお勧めです。 -
復興支援を行っていることは知っていたが、内容についてはなぜか取り上げられない自衛隊。この本は隊員や被災者の声をもとに、現地での実情を丁寧に伝えてくれる。予想していたことも多く共感しつつ感涙をぬぐえない。日ごろしょうもないバラエティー番組ばかり流す日本のマスメディアは、こういった日本人の魂の記録をもっと報道すべきだ。
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震災時における自衛隊の活動記録。隊員が、何を思い、何を考え任務に当たったのかを知ることが出来るし、改めてその活動には敬意を表したいと思う。
ちょっと自衛隊宣伝色が強すぎるなぁとは思うものの、このくらいの方が、世の自衛隊に対する評価のバランスが取れていていいかもしれない。
自衛隊の活動を本書で知って、やっぱり「読んでよかった」と思うし、こういった本はもっと世間に知られることを望む。 -
自衛隊の話は読むたびに胸が熱くなる。
日本にこれだけのちゃんとした組織が存在していることがすごい。
心強いと思う。
今回の震災関係の本は良いところばかりだけど、問題点も知ってみたい気がする。それは自衛隊を尊敬するがゆえに。
政治は自衛隊をダメにしないでほしい。 -
東日本大震災における、自衛隊の活動ルポ。
国と国民のために身を捧げてくれている自衛隊の方の活動には本当に頭が下がり、尊敬と感謝の気持ちが起こります。ただ、著者自身の傾向なのか「こんなに凄いんだ、素晴らしいんだ」という賛美の文章がちょっと鼻につくのが残念。
隊員の心情や決意、被災された方の感謝の声、特に子どもの「ありがとう」言葉は、読んでいてもまっすぐに胸にきます。 -
歳のせいかこのところちょっといい話に触れると感動してすぐ涙腺が緩む。
著者の言わんとするところは分からないではないが、”兵隊さんよありがとう”は時代錯誤が激しい。5・15事件で兵士の助命嘆願を行った人たちのことを思い出す。
他著作は未読だが、紹介されている書名から憶測するのは、世界の中心で・・・。軍国美談調 -
事実を伝えるだけで涙を禁じえないのに、涙をあおる書き方があざといと感じました。
『陸上自衛隊と航空自衛隊は災害派遣でよくやっているが、海上自衛隊はどうしているのかといった類の声も聞かれたという。これは誠に悔しい限りである。』
「かといった」「類の」「聞かれたという」という無責任極まりない前提。そこに続く『誠に悔しい限り』は著者の感想であって、海上自衛隊員の感想ではありません。
大体、今回の震災で初めて自衛隊の働きに接した人が、陸海空軍を比べるなんてするでしょうか。いくら直接その活躍を目にする機会が少ないといっても、大概の人が、「海上自衛隊は海に流された人の捜索をしている」と考え、信じていたと思います。
不当に無視された自衛隊が、それでも国民のために頑張ったと書くより、人の目に着かないところでも自衛隊は頑張っていたと書いた方が、ストレートに彼らの貢献が伝わったという気がします。