雑食映画ガイド

  • 双葉社
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本棚登録 : 152
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575305234

作品紹介・あらすじ

超メジャー大作からポルノの逸品、邦画洋画はもちろんインド映画にタイ映画、往年の名作から最新3D映画までごった煮の126本。どさくさにまぎれて大議論を呼んだ町山智浩の映画『鈴木先生』論完全版も収録。

感想・レビュー・書評

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  •  週刊『漫画アクション』のコラムコーナー「アクション・ジャーナル」で連載されていた、3人持ち回りの映画評コラムの単行本化。

     「アクション・ジャーナル」といえば、私の世代には、1979年から10年余にわたってつづいた伝説的な名コラムコーナーとしての印象が強い。呉智英・関川夏央・山口文憲ら、そうそうたる書き手が匿名で腕を競ったカルチャーコラムの雄であった。
     そこから生まれたベスト・セレクション『論よりコラム』(双葉社/1989年)は、「雑誌コラムはこんなふうに書くものだよ」というお手本集として名高い。私も若いころ、くり返し読んだものであった。

     その「アクション・ジャーナル」が2004年に復活した際、映画コラムの執筆者として白羽の矢が立ったのが、『映画秘宝』トリオでもある本書の著者3人であったわけだ。

     だが、復活した「アクション・ジャーナル」も本年でふたたび終了。それまでの約10年分の映画コラムをまとめたのが本書である。

     読者の大半が抱く感想であろうが、町山・柳下の2人が書くコラムのクオリティと比べ、ギンティ小林のものは一段も二段も落ちる(ギンティ本人が、あとがきで自虐的にそう認めている)。
     本書は3人それぞれのコラムをパートごとにまとめた構成なので、なおさらその印象が強まる。後ろ3分の1のギンティのパートに入ると、一目瞭然にクオリティが落ちるのだ。

     それはともかく、『映画秘宝』の誌面がそのまま『漫画アクション』に出張してきたようなテイストは、秘宝ファンなら愉しめると思う。

  • 取り上げられている作品は、日本未公開の特撮、ピンク映画からハリウッド超大作まで、本当に雑食。

    それぞれの映画評も、さすがに面白い。観たい作品をチェックしてたら、付箋だらけになってた。

  • "この人たちは映画を観ることが生活の一部なのだろう。うらやましい限り。
    中学生男子の目線で数ある作品から素晴らしいものを見つける目利きは素晴らしいの一言。"

  • 2017/5/7購入

  • 漫画アクションのコラムから
    アメリカ在住の強みを生かす町山
    監督本人に聞く

    自分出演作の宣伝にいそしむギンディ小林

    それにしても、映画の本数って膨大になったなぁ
    ちょっとマイナーな作品の紹介が多い

  • 世界には知らない映画が死ぬほどあるなぁ。

  • タイ映画もいくつか載ってた。

  • 町山さんの紹介する映画は観たくなる。

  • 柳下氏が圧倒的。

  • 町山さんのレオナルド・ディカプリオの呼び方
    「ディカプー」がかわいい。
    まねしよう。

    俄然、ブルーバレンタインが見たくなった。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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