- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575305906
感想・レビュー・書評
-
こんな影響力のありそうな人が、まっとうにこんなに書いているのに5年経った今何ら変わらない世の中に失望する。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
富良野塾の季刊誌「カムイミンタラ」に掲載された、3.11以後のエッセイですが、ほぼ原発と震災のことに関する発言です。倉本さんは、ご自分の足で現地を何度も訪ね、歩き、そこにいる人たちに会い、話を聞き、たくさんの(しかも的を得た)文献を引き出して、これを書いています。政府の役人が視察といってふらっときて、すぐに東京に戻り、東京にいたまま復興を考えるなんてナンセンスだと、倉本さんは言います。飢えと終戦を体験し、自ら富良野でほんとうの暗闇を知った倉本さんの感性が、真実を見抜いています。津波の臭いの話に、私はほんとうに恐怖を覚えました。
きちんとデータを出して、出典をあきらかにして、これだけのことを言っている倉本さん。
いまの日本に、ここまできっちりと疑問を投げかけることの出来るヒトが、どれだけいるでしょうか。
どうだ、と問いかけられても、政治家たちには答えられない。私にも答えられない問題がありました。正しい感性と、学ぶ心を持たなければ答えることが出来ないのです。 -
この本の中で一番読み応えがあったのは中島正氏の著書の引用部分だった。
-
わたし、は、地球の上にある命のなかの小さなヒトである。自分が信ずるべきものを見誤らず、しっかり地に足をつけて生きていきたいと思った。
-
20140208 有識者っていうのは根源的なことを伝えることができる人のことだと思う。今、どれくらいいるのか。この本から若い人に増えて貰いたい。
-
2014.2.3-5
日頃思う疑問が全て纏められている。
若松丈太郎氏の「神隠しされた街」と、最後の一言「あの頃僕らはまだヒトだった」が印象的。
渋谷の若者達にも是非考えて貰いたい。