- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575307856
感想・レビュー・書評
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天才アスリートにして一流のビジネスマンたる馬場の米国での成功、そして読後に残るのは天龍の凄さ!
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某森下駅近くのもつ焼き屋店主は子どもの頃、近所のプロレスの試合をガードを掻い潜ってタダ観した。そして警備員が黙認してくれた。と本書を店で読んでいたら教えてくれた
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ジャイアント馬場。彼の印象は、ゆったりとした動きの十六文キック。晩年の馬場しか見ていないです。ようするに、社長のキックは避けてはいけない、なんて揶揄されていたころの馬場しか、自分は知りません。
なので、どれほど尊敬されているのか、どれだけ強かったのか、どれだけ人気があったのか。全く知らないまま、レジェンドという額縁に入っているんだなと思ってました。
いや、頭をカチ割られてしまえ。
思うに、馬場と猪木という二大スターがいた日本のプロレスはとても幸せだったと思います。何かと対比できる二人。この二人がいるだけで、自然と作られるストーリー。どっちも光でどっちも闇。どっちもベビーでどっちもヒール。それは観客が勝手に作り上げるストーリー。
やっぱり、ある時代のあるジャンルの寵児となる人は、見ておくべきだ。ジャイアント馬場を見ることができた幸せな人たちがいる。自分は見ることができなかったけど、まだ見ぬ人を見ることはできる。
それは幸せなこと。
ただ、こうやって書籍化されたもので知ることができるってのも、いいものです。 -
日本人メジャーリーガーなど存在しなかった1960年代、ジャイアント馬場はたったひとりの「世界標準の男」だった-。劣等感と挫折を乗り越え、プロレスの本場を高下駄で闊歩した男の物語。
破天荒なところのあるアントニオ猪木と違って、深謀遠慮の人といったイメージのあるジャイアント馬場。それがそのまま新日本プロレスと全日本プロレスの違いに投影されたともいえるのだけれど、馬場がそういうキャラになった経緯がよく描かれていた。また力道山やルー・テーズが登場する日米のプロレス史も詳述されている。
(B) -
ジャイアント馬場の数奇な運命を辿るうちに、彼の大らかで優しい人柄に魅了されていく。全盛期のアメリカンプロレスの最前線で活躍した馬場は紛れもない世界のトップアスリートだった。現役後半のユーモラスな動きのイメージか強いが、海外で確かな実績を残した馬場の真価に触れ、いかに大きな存在だったか気づかされる。あとがきを読み終わった後に現れる、馬場のあるシーンを捉えたスナップ写真。馬場の人生を辿る旅で誰よりも彼に魅了されたのは著者の柳澤氏だったことが伝わってくる、本書の全てが凝縮されたような写真だった。
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「1976年のアントニオ猪木」を著した柳澤氏による馬場本。1960~70年のプロレスを理解するには、猪木と馬場の両方を読み解かねばならぬ。著者はプロレス村の外の人。業界の内幕やビジネスとしての構造が、さらりと書かれている。
それにしても、馬場のドロップキック、見たかったなぁ。 -
24頁:二年目……一二勝一敗で二軍の最優秀投手になった。
27頁:前年二軍ながら一二勝一敗で最優秀投手,この年も一三勝二敗という好成績を上げ,二年連続で二軍最優秀投手に選ばれている。
37頁:三年連続二軍最優秀投手に選ばれた。
・この第一章「白球の青春」は,近著,広尾 晃『巨人軍の巨人 馬場正平』を読んで,巨人軍の馬場正平像を修正する必要がある。
・連載が元になっているためか,あるいは「品性と知性と感性が同時に低レベルにある人だけ」を対象としているためか,繰り返しが多い。また著者が気に入っているためか,立花隆がいう「上記の人だけが熱中できる低劣がゲーム」ということばに読者は三度も四度もつきあわされる。 -
プロレス中心のフリーライターが、ジャイアント馬場の実像を知りたいというリクエストに応えて書いた本。タイトルにある年は、馬場がアメリカで修行・遠征していた時代であり、そこに主題を置いた伝記となっている。
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ジャイアント馬場評伝。
その記述がどこまで真実かは知るよしがないが、私の
持っているジャイアント馬場像とすりあわせながら読む
のはとても楽しい作業だった。
一番びっくりしたのは投手としても一流だったのでは
ないかという件。確かに二軍で2年連続最優秀投手に輝き
ながら一軍でまともにチャンスを与えられていないと
いうのは、単に馬場に投手としての才能が無かったとは
考えにくいな。
プロレス選手として一流であり、ブッカーを兼任する
プロモーターとしては才能が無く、ファンと触れ合える
ようになって「ジャイアント馬場」から「馬場さん」に
なっていったあたりはすんなりと入ってきた。当時
半信半疑ながら週プロを毎週買っていた身としては少々
複雑ではあったけれど。