- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575309041
作品紹介・あらすじ
ウルグアイ第40代大統領のスピーチやインタビューから名言を選び出し、ホセ・ムヒカの人生と思想を解説。2012年リオ会議の「もっとも衝撃的なスピーチ」も全文掲載。
感想・レビュー・書評
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刻一刻と過ぎていく人生。足りないからといってスーパーで追加の人生を買うことはできない。消費主義社会に踊らされず、“生きる時間”を大切に!
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図書館。ずいぶん前にどこかで、ウルグアイの大統領だった彼のスピーチのエピソードを読んだことがあった。図書館のおすすめ(?)コーナーに並んでいるのを偶然目にして、読んでみようと思った。
p89引用・・・「世界は、地球全体、グローバルな法整備をする努力に欠けている。本来すべてをカバーすべき政治が弱体化しているからです。(中略)度々”人間の生活が地球環境に危機を与えている”と言われますが、現在の無力な政治が問題であり、気づかないまま、このような社会に貢献をしてきたのです」 ムヒカが言う"無力な政治"とは、「経済に屈し、金融システムをコントロールしない、単なる管理者になった」(2014年5月27日付『The Cuardian』より)政治のこと。「政治はヒューマンリレーションズ(産業組織の中でと自社の人間的触れ合いによる生産性向上を考える)を統治すべき」だが、それができていないことを、彼は憂い、憤っているのである。
引用終わり
「経済に屈し」「単なる管理者に」の言葉に、自分の問題意識を言語化してもらえた気持ちになった。本書の他の部分からも、経済偏重の現状を打開したいというムヒカ氏の意思を読み取れた。今、日本に、世界の大部分に採用されている資本主義。その利点と、人間生活・地球環境にもたらされているポジティブではない影響や矛盾を、子どもの頃から薄々感じてきた。成人し、育児を始め、次の世代に向けた視点が大きくなるにつれて、その矛盾への問題意識は大きくなり、読書や情報収集から知識を得、生活の中でそれを言語化することを積み重ねて、ますますその問題意識は大きくなるばかり。では、自分はどうすれば良いのか、よく考えて、微力ながら選挙のたびに一票を投じる。普段の生活の中でできることをする。その積み重ね。
ムヒカ氏は、自らの体を張って、その矛盾に立ち向かっている。私はどう行動していこう。 -
ウルグアイ元大統領 ホセムヒカ
ものを少ししか持っていなければ
そのものを守るための時間も少しで済む。
ものであふれることが自由ではない。
時間であふれることこそ自由である。
抜粋 -
共感できる言葉がたくさんあった。
神を信じていない、というところが意外でもあり、納得できることでもあった。
まずは自分のことではなく、人のことを考える、人に何かを与える。
一番好きな言葉は、
『貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと。』
でした。 -
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
とても好きな考え方です。
いまある周りの物や環境に目を向け、感謝して日々を過ごしたいと感じました。
恵まれていることを忘れずに、日々の時間を大切に。
足りない足りない、と思って過ごすより
ありがとう、と思って生きたいです。
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良い本でした。
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2012年のリオの演説をyoutubeでみました。私も感動しました。特に本当に貧乏な人はとうくだりはは、心が痛くなります。果たして、自分が物欲経済から脱却できるか?努力したい。失言が多いようですが、よく考えられているようで、大麻マフィアとの対決方法は、びっくりした。それにしても本当によくがない人です。
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心に刺さる言葉がたくさんあった。定期的に読んで自分を見つめ直したい。
信念を持っているから、酷い弾圧、拷問にも耐えられたんだろうし、政治家としてブレずに行動出来るんだろうな。
資本主義の歪みをストレートな言葉で言ってくれるからすごく共感出来るし、理解もしやすい。
この社会がいかに物質主義で消費社会で、貨幣に価値を求める社会なのかもよくわかるし、そこにある欲に際限がないこともよく伝わる。
私たちはいつかこの資本主義を乗り越えられるんだろうか?私が生きている間に乗り越えて欲しい。